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「資する」と「供する」の違いは?
現在資格試験の勉強中です。 参考書内のお役所の文書によく出てくる言葉で 「資する」と「供する」の違いがよくわかりません。 どちらも「役立てる」という意味がありますが、 使い分けの違いをぜひ教えてください。 よろしくおねがいします。
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No.3です。補足です。 「供する」の説明で言葉が足りませんでしたが、「供する」のときに「××に」で示されるものは、「閲覧に」「使用に」などのように、そのものの使い方です。 ●「供する」=「主語(人や人の集まり)」が「なにかあるもの(抽象的なものじゃなくて、おもに形のある物)」を「閲覧・使用などの特定の使い方のため」に「提供する」 と言ったほうがよいかもしれません。 「資する」では、「××に」で示されるところには、No.3で書いたように、「なにかあるもの(向上が求められるもの)」が来ます(たとえば「科学の発展に」、「再生医療研究の振興に」、「デング熱の流行抑制に」など)です。 ●「資する」=「主語(人ではなく、ことがら)」が「なにかあるもの(向上が求められるもの)」に「役立つ」 というわけで、「供する」と「資する」では「××に」の「××」のところに入る内容も全然違います。
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- kumagerasu
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こんばんは。 「資する」と「供する」の違いですが、意味だけ取りだして考えるのではなく、実際の例文に即して考えると、全然違うことがわかるかもしれません。 ネットの辞書、 excite 辞書(大辞林第3版) http://www.excite.co.jp/world/j_dictionary/ によると、 > しする[資する]( 動サ変 ) [文] サ変 し・す > あることをするのに役に立つ。たすけになる。 「彼の研究は科学の発展に-・すること大である」 > きょうする[供する] ( 動サ変 ) [文] サ変 きよう・す > (1)食べてもらえるように差し出す。差し上げる。 「茶菓を-・する」 > (2)役に立つようにする。 「閲覧に-・する」 > (3)そなえる。たてまつる。 「一分を三宝に-・し/宝物集 6」 とあります。比較するのは、「資する」と「供する」の語義(2)ですよね。 例文を見てください。「資する」の例文は「彼の研究は科学の発展に資する」です。つまり、 ●「資する」=「主語(人ではなく、ことがら)」が「なにかあるもの(向上が求められるもの)」に「役立つ」 のです。 これに対し、「供する」の例文はちょっと言葉が足りませんので少し補うと、「図書館では古文書を閲覧に供する」というようなことです。なので、 ●「供する」=「主語(人や人の集まり)」が「なにかあるもの(抽象的なものじゃなくて、おもに形のある物)」を「役に立つように提供する」ということです。 両者の区別がわからないということですが、 両者の言葉を互いに入れ替えて使った下記のような例文 ×「彼の研究は科学の発展に供する」 ×「図書館では古文書を閲覧に資する」 はいずれも間違った言い方です。もしおわかりにならないようなら、この例文に上記の解説をあてはめてもう一度考えてみてください。 以上お役に立てば幸いです。
お礼
わかりやすい例でとても参考になります。 ありがとうございます。 似ているようで、並べてみると違いますね。
- Nakay702
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以下のとおりお答えします。 >「資する」と「供する」の違いがよくわかりません。 ⇒おっしゃるように確かに どちらも「役立てる」という意味がありますね。 でも、それぞれの漢字の原義を考え合わせると、違いが分かります。 「資」:もとで・たね・財産… 「供」:(神仏への)おそなえ・おとも… ということから、 「資する」:(価値のあるものを与えて)助けとする 「供する」:(相手が利用できるように)さし出す となって、 「資する」には、幾分「自身ありげ」な感じが、 「供する」には、どちらかと言えば「へりくだった」感じが それぞれ、あるように思います。 ですから、私が 「私の書いたものを何かに役立てる」と言う場合は、「供する」 「他人の書いたものを何かに役立てる」と言う場合は、「資する」 を使えば、それぞれ謙譲・尊敬のニュアンスが添えられるように思います。
お礼
ありがとうございます。 わかりやすいです。
- bakansky
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おっしゃるとおりで、意味としてはほとんど同じだといえます。 ただ、厳密に使い分けようとするなら、「資する」 の方が 「供する」 に比べるとレベルが大きな場合に使われる傾向があるかもしれません。 「供する」 は 「お供(そな)えする」 という場合に見られるように、かなり身近なレベルの事柄であるような印象を与えます。 対して 「資する」 の方は 「資本を注ぎ込む」 「投資する」 わけで、社会的なレベルのものごとを感じさせます。それがお金でない場合にも使われます。たとえば長年にわたる研究が、「わが国の科学振興の発展に寄与した」 という意味で 「その研究がわが国の科学の振興に資するところ大であります」 などと言ったりする場合です。 また、「資する」 は第三者のことを述べる時には使われても、自分の貢献について述べる際には使わないだろうと思います。自分の貢献について述べる場合は、「微力ながら私の力を戦力の一部として供したいと存じます」 などのような感じになるでしょう。 つまり 「供する」 は1人称的な使い方がされ、「資する」 は3人称的な使い方がされる、ということが言えるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 なるほどんですね。わかりやすいです。
お礼
違いがよくわかりました。 ありがとうございました。