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電磁誘導について
utikawa2000の回答
- utikawa2000
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前回、「世に出回っている参考書」と書きましたが,ウェブサイトというはるかに影響力のある情報媒体を忘れていました. No.6さんの回答にあった参考サイトをチラリと見ましたが,あー,やっぱりここでも. STAP細胞があるかないかの騒ぎの中で,無いという証明は悪魔の証明で不可能,などとマスコミが言っていました. しかし物理学では,現象が物理法則や原理に違反することが示されれば,その現象は無いという証明が出来たことになります(たまに,それまでの物理法則を破る現象の発見から,われわれの新しい認識が得られたということもありますが).しかし熱力学第一法則、第二法則,電荷保存則等の原理を破ることは絶対に許されません.したがって,物理現象の説明や証明をするにあたっては,物理の法則や原理と矛盾するような論理展開があってはいけません. 1. 磁場は荷電粒子に仕事をしない. 2. 系に仕事をすればその仕事量だけ系のエネルギーは増加する(系が仕事をすればその仕事量だけ系のエネルギーは減少する). これらは互いに独立な法則でどちらも正しい.1.と2.から,ローレンツ力は系のエネルギーを変化させないという結論が出てきます.この結論は正しい.したがって,参考URLの説明は原理的に間違い. では一定磁場の中に置かれたコの字型レールの上をスライドさせた導体棒に起電力が現れる(系のエネルギーが増加する)のはなぜか.それは,われわれが導体棒を一定の速度vを保つように動かしている,この棒を動かす力が系に仕事を行うからです.2.によれば,起電力が生じるためには電荷に向かって仕事がなされなければなりません. 電荷になされる仕事を求めるには,電荷に働く力を知る必要があります.この力は (電荷に働く力)=(磁場が働きかける力)+(棒をvで引っ張る力) ─── (A) の二つです.(A)の右辺の磁場から働く力はいわゆるローレンツの力で,磁場の大きさBと電荷qの速度u(vではありません!)を使って表せます.大きさはquBで,向きは速度ベクトルuに直交.電荷は棒といっしょにvで動くと同時に,棒の中を一方のレールから他方へ向かってvと直交する向きに動かなければなりません.したがって、電荷の速度ベクトルuは,これら二つのベクトルのベクトル和で,棒の方向とレールの方向の中間の向きを取ります.(A)の右辺第一項のローレンツの力は速度ベクトルuと直交するので,やはり,棒の方向とレールの方向の中間を向きます. 一方,(A)の右辺の第二項の力はレールと平行. これら二つの力のベクトル和を求めると、大きさがqvBで,導体棒に沿った向き(レールと直角)の力が得られます.この力の行う仕事が,起電力vBLを生み出しているのです.起電力を求めるのに,磁場から働く力(ローレンツ力)だけで説明してはいけません. 論理の筋道を書きましたので,図を書きながらぜひ自分で計算してみて下さい. 元々の質問には前回すでに回答しましたが,参考URLを覗いたことからつい脱線してしまいました.悪しからず.
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