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チーム医療が具体的にどう行われるべきであると考えますか??

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  • Nakay702
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回答No.1

>チーム医療が具体的にどう行われるべきであると考えますか?? ⇒チーム医療というものがどういうものかよく分かりませんが、以下、医療をめぐって個人的に見聞したことや考えたことを申しあげます。 A.知人の病気  だいぶ以前ですが、私の知人が腰と背中のあたりに痛みを覚えて神経科を受診しました。診察の結果「自律神経失調症」と診断され、薬を処方されました。彼はそれを長い間飲み続けていましたが、症状は改善されませんでした。それどころか、むしろ悪化していき、周囲の者(私もその一人)がよく背中をさすったり揉んだりしてあげていました。  7年目のある日、彼は洗面器一杯分ほどの吐血をし、救急車で病院へ運ばれました。そこで胃潰瘍からの出血と判明、即手術となって一命を取り止めました。あと30分遅かったら命はなかった、と執刀医に言われたそうです。  この一件から考えさせらました。(1)素人の自己診断がいかに恐ろしいことであるか。因みに、彼は「腰や背中のあたりが痛いということは、神経が変になっているに違いない」と思って神経科を受診したのだそうです。(2)名前は「総合病院」なのに、それぞれの診療科が専門分化し、各科が独立的に「並んでいるだけ」というのが実態で、「総合性」が生きていないのではないのだろうか。各部門の、他分野との横断的連繋がほとんどないのではないだろうか、という疑念を抱いてしまいました。 B.専門化とその影響  医学に限らず科学全般に言えることだと思いますが、近代以降、世界の学問は急速に分化し専門化してきました。その結果が上にみたような病院のあり方にもつながってきているのかも知れません。それは組織や機関だけでなく、それに関わる個々人の意識にも浸透しているように思われます。「学際的な串刺し理論、統合する視点が必要だと言われるが、総専門家時代なので、そんなことに腐心していては成果が上がらない」という生化学者の本音を聞いたことがあります。  (ここで少々それるかも知れませんが)その意識評価はおくとして、ある種の問題提起は読み取れます。すなわち、もっぱら串刺しや橋渡し部分を担当する「学際的・総合的部門を扱う専門家」の存在と、それを支援する仕組みが必要だということではないでしょうか。関係や仲立ちを扱う学際領域の専門家が必要だと思います。しかし、この職位は従来の仕組みの中では正当な評価を受けることが難しく、「飯が食えない」ので、このままではますます専門化に拍車がかかってしまうでしょう。専門化そのものを咎めるつもりではありませんが、それだけが先行して、それに伴って発生する矛盾をなおざりにしていることが問題だと言いたいのです。  思うに、進歩のため不可避的に専門化の手法が使われてきたということで、それは「やむを得ず」だったのかも知れません。しかし、本来科学は「人間学」の末端分野として大元との関係とそれをとおして他の末端分野との関係などを配慮する意味で、時々再構築の作業や総合性の点検、総合化への努力が求められて然るべきだと思います。そして、このことをより如実に要求されるのが、他ならぬ医療の分野ではないでしょうか。 C.統合医療  上に見たとおり、人の身体は一つなのにこれを切り刻んで部品化し、部品を寄せ集めれば全体に戻るだろうという要素還元主義的な(物理学などでは有効であろう)見方を生身の人間にまで当てはめ、それに染まり切って脱却できないでいるようなところがある、と思います。今のところこの間隙は、「専門化の連携プレー」という形で埋めるより方法はないのかも知れませんね。ということから、現代医療の実践においては、専門化より総合化に、分析より統合的手法に、より多く意を用いるべき時だと言えるように思います。  具体的に申しあげます。初診の際に、主要な診療科、つまり、内科・外科・循環器科・神経科・心療内科などの各専門医が一堂に会し、そこに新しい患者を迎え入れ、症状の問診・触診・必要な検査などによってどの科の病気であるかを見極めるようにする。一旦担当の科が決まれば、基本的にそこに任せておけるでしょうが、他科との関係はそれ1回こっきりでなく、必要に応じて即応できるよう、常に横の連繋を「スタンバイ状態」に保っておくべきだと考えます。  「アフリカの原野で蝶が羽ばたけば、タクラマカン砂漠に嵐が起こる」というほどでないにしても、地球の裏表が一体であるように、いやそれ以上に、人間は頭のてっぺんから足のつま先まで一つにつながった生命体です。部分の治療と全体との関係を常に強く意識して、し過ぎることはないと思います。  以上、ご回答まで。(門外漢が生意気なことを述べて失礼しました。)

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