- 締切済み
高温気体の定積比熱に対する振動モードの寄与につい
一般に常温付近では、2原子分子気体の振動モードは凍結されて、比熱には関与しないとされています。 しかし、今回300℃~1200℃での2原子分子の振る舞いを考える必要があり、 まずはとっかかりとして定積比熱を見積もろうとしたところ、 このサイトにて、アインシュタインの比熱式を利用して定積比熱の振動項を見積もる回答を2~3見つけました。 ところが、アインシュタインの比熱は、1つの粒子あたり3方向のバネで拘束された固体の比熱を記述するものであり、一つの分子あたり1つのバネを持つも、そのバネで相互に固定されていない2原子分子気体を考えるには少し飛躍があるように感じます。 そこで、このアインシュタインのモデルを利用して気体の定積比熱に対する振動モードの寄与を考えている論文や文献を述べていただければと思います。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
- htms42
- ベストアンサー率47% (1120/2361)
気体の比熱を考えているのですからアインシュタインの比熱は関係ありません。アインシュタインの比熱は固体についてのものです。 >常温付近では振動モードは凍結されている H2、O2,N2は近い値ですがCl2,Br2ではかなり値が異なります。振動モードがかなり励起されています。HClの値は前のグループに近いです。Cl2で振動モードがかなり励起されているということはCl2の反応性の高さに関係があるようです。Cl2→2Clが起こりやすいということです。 25℃の値(単位はJ/Kmol)です。 H2 28.8 O2 29.4 N2 29.1 Br2 36.1 Cl2 33.9 HCl 29.1 定圧モル熱容量の温度変化についての実験式 Cp=a+bT+CT^-2 は物理化学の教科書(バーロー、またはアトキンス)に載っています。a,b,cの表が出ていますので計算できます。 どの程度振動モードが励起されているかの計算練習はバーローの方がくわしいです。 バーローの本の巻末には温度ごとの値も載っています。 化学便覧(基礎編)にも載っていますから図書館で探してみてはどうでしょう。