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MLBチャレンジ制度について
- MLB中継で導入されたチャレンジ制度についてみんなの感想を聞きたい
- チャレンジ制度は審判のダブルチェックとして機能している
- チャレンジ制度の導入は慎重に行われ、誤審の防止や負担軽減に役立つと期待されている
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質問者が選んだベストアンサー
なぜ本来正確性にかけてはアメリカよりはるかに高いレベルを求めていた日本ではなく、アメリカMLBでこの科学的な検証という名のジャッジメントが導入されたか。簡単な事です。 「MLBのピラミッドに存在するアンパイアすべての質が低すぎた。」 まずMLBのジャッジメントに公平公正を求めると、間違いなく笑われます。あちらでは審判も人間、神でないなら間違うのは当然というのが(宗教観の違いですが)当たり前のように言われます。 さらには、近年サッカーのリーガ・エスパニョーラで起こった人種差別行為へのバナナ食いなどありましたが、MLB(他参加マイナーすべて)の審判に、差別意識のない人間など1人もいません。これは断言できます。 ホーム・ビジター(アウェイ)でのジャッジメントの偏重は当然、人種民族差別はもちろんのこと、審判の個人的好みや出身州による好き嫌いまで平気でジャッジメントに載せてきます。かつてはストライクゾーン1つとっても、好き嫌いで上下左右ボール3つ分まで拡縮がされていたほどです。それも最高峰のMLBで。 ただそれも、ある程度試合を流せるだけのアンパイア能力、最低限のストライク・ボール・セーフ・アウトのジャッジが出来るだけの観察眼を持っていた、1980年代までの審判なら、まだ許されたのです。審判の質を一気に落とす事件が起こったのはこの後です。1994年から翌年まで続いた、MLB選手会のストライキ。この時、実は選手会と機構・経営者側の折衝に隠れる形で、審判組合と機構側の折衝も折り合いがつかず、選手のストライキに平行して多くのMLB審判がジャッジをボイコットしました。 そこで機構側は、選手・審判共に傘下マイナーリーグからほぼ強制的にMLBに昇格させて、とりあえず試合を行うことを選びました。選手については日本でもお馴染みの名前がちらほら出ています。元ロッテのベニー・アグバヤニや、元ヤクルト・巨人・DeNAを経て日本球界の記録のみで2000本安打を達成したラミちゃんことアレックス・ラミレスなど。 ※だからこの94~95年に在籍経験を持つ元メジャーリーガーのフレコミは、あまりアテにしない方がいいでしょう。上記ベニーやラミレスは日本球界に合致したから印象が残ったのですが。 そして、審判としてマイナーから無理やり昇格を果たしてMLB審判になった中に、これまた日本で(悪い意味で)馴染みの名前が出てきます。ボブ・デービッドソン…第1回WBCであからさまに日本不利のジャッジメントを繰り返し、日本中どころかアメリカでも大顰蹙を買った、あの審判です。この人物、実はこの時の昇格の前後でも、誤審&やたらとボークを採ったために昇降格を繰り返した挙句(だからアダ名はボーク・デービッドソン)、この騒動での昇格から3年で解雇”処分”となりました。ただし問題のWBCのあった2006年に(人材難から)MLB復帰が決まっていたために、ほとんど”試運転”感覚であのジャッジをした、ということのようです。ならばあの誤審連発も止むなし、でしょうか。そもそも分かってなかった可能性もある。 この人物に限らず、この時のマイナー審判の大量昇格が、結果としてMLB審判のジャッジの正確性を著しく低下させた原因とされています。これまでも多くの誤審があったのを、過去の伝統(間違いは犯すもの)で許されてきたのが、さすがに機構も選手会もオーナー側も許容できないレベルまでダメになってしまったため(一番の原因は、投手の不正投球の見逃しだと言われています)、審判組合に対してゴリ押しの形でまずはホームランのみのビデオ判定、続いて今回のストライク・ボール以外すべてのプレーへのビデオ判定を行う”チャレンジ”導入となったわけです。 質問者様が審判の権威と書かれていましたが、上記のMLB審判大量離脱&マイナー審判昇格の段階で、権威を持つとされた審判はあらかた一掃され、日本で言うなら社会人・セミプロから高校大学までのアマチュア野球の審判に毛が生えた程度の能力しか持たない審判しか残らなかったため、今のMLBでは質問者様が思うほど審判に強みはありません。むしろ日本的(グラウンドに入れば審判は”石ころ”)な思想になった、といえるでしょうか。 何より、日本と違ってMLBのビデオ判定は1ヶ所の最高級の設備が整った部屋だけで行われるため、日本のビデオ判定のように”機材が古くて判定できません”なんてマヌケな話は出ません。選手にしても観客にしても、いくら人間が行うといっても審判の誤審を見るために球場に足を運ぶものはいませんから。その意味では、いい制度だと思います。 ただ日本のようにすでに一般的にテレビ中継自体が有料放送のみでCM枠もろくに設けられていない現状で、同じ制度を導入したとして、最悪かつての震災時の放送のように、空き時間を政府広報で潰す、なんて可能性も。そもそも日本は上記の通り各球団の設備が雲泥の差があるので、統一したビデオ判定はそもそも出来ないでしょう。ボール1つ統一するだけでこれだけ問題が起こる球界ですし。 ※反発係数が大きい小さい程度で大騒ぎしてる、所詮マイナーな日本球界。 (試合進行ですが、MLBでそれはあってないようなものです。MLBの試合の進行は何が基準にされているかといえば、中継するTV局のCMのタイムテーブル(だからこそ球団収入においてテレビ放映権は大事で、大手TV局の中継がない不人気球団はいつまでたっても貧乏)。日本のようにイニングが終わったからCM、というだけでなく、選手交代、交代投手の肩慣らしなどでいちいち長めのCMが入ります。なので、チャレンジで試合が止まることがシーズン前に決まった時点で、中継側も機構側も当然それに見合うようにタイムテーブルは組んでいます。命に関わるような突発的事態でも起こらない限り、試合進行が滞ることは全くない、と断言できます) 長文失礼しました。
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- あずき なな(@azuki-7)
- ベストアンサー率16% (1962/11743)
日本でもやるべき 特に近年の審判はいい加減すぎます 明らかに誤審が多すぎ しかも抗議しようものなら有無を言わさず退場 しかし導入は難しいのでは? ホームランのビデオ判定でさえ審判団は猛反発してゴネました(面倒なのと審判の権威の失墜を恐れたためと言われる) もはや何でもありになりつつある日本のプロ野球の審判 私は早急にチャレンジ制度を導入するべきと思います
お礼
ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。 >日本でもやるべき 特に近年の審判はいい加減すぎます 明らかに誤審が多すぎ しかし導入は難しいのでは? 確かに必要性と難しさは仰る通りでしょうね・・・ 何しろ、ゲームにおける線審を廃止したりするぐらい、経費抑制に懸命のお財布事情、開催ゲームの全てに順延がある可能性も含め、ビデオ撮影の機材・人員を配して肝心なプレーを精確に撮影していなければ意味ないですから・・・
- y0322005
- ベストアンサー率26% (17/63)
私はすべてにおいて賛成です。アメフトなどでも用いられている制度であり、審判によって大きくジャッジが異なるケースもたくさんあります。 なぜ、そう思うかというと、子供のころ「あの審判は下手くそ」などと思ったケースはありませんか?スポーツマンシップを教える一方で、個人的感情が入る下手くそ審判にそれを語る資格はないと考えております。 しかし、ジャッジに関して抗議して乱闘になるシーンはそれはそれで面白かったですけどね。乱闘がプロの世界でおきれば、アマチュアでも良しとされるのもいかがなものかと考えます。 スポーツは教育の場でもあると思いますので、正確に誠実であるべきだと思います。
お礼
ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。 >スポーツマンシップを教える一方で、個人的感情が入る下手くそ審判にそれを語る資格はないと考えております。 >しかし、ジャッジに関して抗議して乱闘になるシーンはそれはそれで面白かったですけどね。乱闘がプロの世界でおきれば、アマチュアでも良しとされるのもいかがなものかと考えます。 >スポーツは教育の場でもあると思いますので、正確に誠実であるべきだと思います。 同感です! ファンの気持ちは、公正さと判官贔屓とか矛盾も欲深さもノスタルジー&ロマンもありますから・・・
お礼
ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。 チャレンジ制度の導入の契機や状況、懸念事項への対処策等の広範囲に亘り、詳細かつ丁寧に解説を頂戴して、大変、分かり易く参考に成りました。