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ウィルスは生物か無生物かについて教えて下さい。

alphaXXXの回答

  • alphaXXX
  • ベストアンサー率40% (108/264)
回答No.10

ウイルスが生物かどうか議論されたのは歴史的な問題もあります。ウイルスは非常に小さいのでウイルスが発見されたのは比較的近年なのです(1930年代です)。 なので1930年代での生物の定義にはウイルスは想定されていませんでした。 ところがウイルスは当時の生物の定義と矛盾していたのです。ですが当時の技術力では生物の基礎的なことがよく分かっていなかったために具体的にウイルスと他の生物はどう違っていて、その違いはどういう理屈で発生していたのか十分には分かりませんでした。 なのでウイルスがどういう存在かもよく分からないままに当時の生物学者たちはウイルスが生物かどうか議論しあったのです。 昔の中国の逸話に、ゾウを見たことが無い人に目隠しをさせてゾウを触らせて、ゾウとは何かと質問するという話があります。ゾウの尻尾を触った人は「ゾウとは植物のツタのようだ」と言いました。ゾウの鼻を触った人は「ゾウとは蛇のような生き物だ」と言いました。ゾウの足を触った人は「ゾウとはごつごつした柱だ」と言いました。 ウイルスが生物かどうかという議論は実はこれに近い話でもあるのです。 現代においては優れた顕微鏡の発明などでウイルスの構造も生物細胞の構造もかなり分かっており、ウイルスが生物かどうかの不毛な議論は不要となった訳です。 また、質問者様の回答を読んで気になることがありました。 >生物学において、ウィルスが生物か無生物か、どの様に論争があったのか知りませんが、この部分から見ると、やはり、ウィルスは単なる無生物ではないと、門外漢の私は確信する感じでした。 >ウィルスは、無生物であるとしても、生物に近いものと考えられるのではないか ここらへんを読むに、質問者様は生物と無生物を頭の中で全くの別存在としてきっちり区別してるのですかね? これが恐らくは生物学の専門知識を持つであろう回答者たちと議論がかみ合っていない原因かなぁと思います。 生物も所詮はただの物質の塊です。生物と無生物は別質の存在ではないですよ。より正確には『自然科学においては生物と無生物は本質的には同じものであり、実作業的な問題から便宜的に区別しているにすぎない』ということです。 機械は生物かと聞かれたら天の邪鬼な人を除いて大半の人は生物ではない、と答えるでしょう。 では生物は機械かと聞かれたらどうか。普通の人は機械ではない、と答えるかと思います。 でも生物学においては生物は機械(のようなもの)だとみなします。 どういうことかと言えば機械は様々な部品が的確に組み合わせられ、それぞれの部品の仕組みが上手く噛みあうことで求められた機能を発揮します。そこには物理と化学があるのみです。 銃は引き金を引くと撃鉄が弾丸の薬莢をたたいて火薬を爆発させ、それによって発生した運動エネルギーを使って弾丸を発射する機械です。 顕微鏡はガラスの光を屈折させる物理現象を利用してレンズやライト、ネジなどを組み合わせて小さいものを大きく見せる機械です。 生物も同じです。様々な部品が組み合わさり、物理法則と化学反応によって一定の機能を発揮するメカニズムであることに違いはありません。人が意図的に作った機械とは違って自然発生したもの(と考えられている)という違いはありますが。 人間が可能なあらゆる能力にはそれに対応する機械的な仕組みが存在するのです。筋肉が動くのは動力として稼動するタンパク質が筋肉に備わっているからです。生物が次世代を産むのは細胞レベルで自己を複製するメカニズムが備わっているからです。これらのメカニズムは物理的な存在であり、物理的かつ化学的で機械的なシステムなのです。ここには魂も幻想もスピリチュアルも存在しません。 ではウイルスと生物の関係についてざっと説明します。 現在の生物学において生物とみなされる存在(一般的に生物と呼ばれるもの)は全て細胞という小さい袋状構造で構成されています。人間も犬も魚も虫もカビも細菌も例外はありません。 この細胞の中には遺伝子が存在し、その遺伝子にしたがっていろいろな化学物質を作る工場のようなものが物理的に存在します(詳しくお知りになりたければDNAとかRNA、リボゾーム、小胞体などの言葉で調べてみてください)。 この工場によって細胞の材料が作られ、適切な場所に運ばれて利用されます。 この工場の働きによって細胞は自分を複製して新しい細胞を作り出せるのです。 一方、ウイルスも容器のなかに遺伝子を持つという構造をしていますが、生物細胞と違って工場を持っていません。そのために自分では自分の部品を作れないので自力では増えることができないのです。 そこでウイルスは他の生物の細胞に自分の遺伝子を注入するのです。すると注入された遺伝子はその細胞の工場に侵入し、制御システムを乗っ取って新しいウイルスを作らせるのです。 乗っ取られた生物細胞は本来の機能を失い、そのウイルスをひたすら作り続け、限界を迎えるとウイルスによって破壊されてしまいます。 このようにウイルスは工場は持っていませんが他の細胞の工場を乗っ取って自分を増やす仕組みを持つのです。 生物細胞 → 自分の中に自分の複製を作るメカニズムを持っていて、自力で子孫を増やす。 ウイルス → 他の生物細胞を乗っ取って自分の子孫を作らせるメカニズムを持っており、他力で子孫を増やす。 コンピューターウイルスはそれ自体はただのプログラムですが他のコンピューターを乗っ取って増殖しつつコンピューターに異常を引き起こす性質がウイルスに似ていることからこう名付けられました。 このように、ウイルスと生物細胞の仕組みを比較するとウイルスは一種の寄生生物であると言えるかもしれません。 ですので、大雑把な理解であればウイルスは実質的には生物の一種とみなしてしまって問題ないと言えるでしょう。

lalikkuma
質問者

お礼

詳しいご回答有り難うございました。 生物と無生物もどちらも物質の塊であり、自然科学において本質的に同じものであるとのこと、それが、自然科学において…という前提については、なんとも言えないところなんですが、ご指摘のように、そのあたりが私の認識と大きなずれがあるように思いました。 自然科学においては、それが常識なのか、どうなのかはともかくとして、話を自然科学に限定せずに、哲学や生命倫理学などの視点を含めて総合的に考えると、生物も無生物もともに物質の塊であり、本質的に同じものであると考えることは、一つの考え方に過ぎないなのではないかと思う感じでもあります。 デカルトでしたか、機械論の一種というのか、それが近代の自然科学の礎になったものの、それが現在においても、自然科学の中心的な思考になっているのどうか、私自身、生物・無生物の区別や、生命と非生命の区別を曖昧にしており、回答を持ち合わせていないのですが、そこには、機械論を超えた区分(精神・魂など)も必要だと思う感じです。 ただ、ウィルスが、生物か否かの問いにおいては、機械論を超えた区分を持ち出すと話は混乱しますので、自然科学的な詳しい解説をお聞きして、すっきりした感じです。

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