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アイルランドに詳しい方にお聞きします。
アイルランドでは婚外妊娠が罪という風潮はいつ頃まであったのでしょう? 半世紀ほど前、婚外妊娠した女性をマグダレン修道 院に収容するという痛々しい出来事があったそうですね。その余波は簡単に消えるものではなかったと思います。 また、婚外妊娠した女性が有名な政治家やアーティストなど、地位や名誉のある人だった場合、どのような扱いを受けたのですか?
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アイルランドには詳しくないですが、アイルランドはカトリックの国なので、今でも婚外妊娠は罪という意識は強いと思います。なんせカトリックは中絶禁止なので。ついでにいうと、カトリックではコンドームを使うのも禁止なんですよ。どういうことかというと、セックスは子作りのためにやるもので、快楽を目的にセックスをしてはいけない、というのがカトリックの公式見解。だからコンドームをつけてセックスをするということは快楽を求めてセックスをすることになるのでけしからん、というわけです。 ですから、実はアメリカでもカトリックが盛んな町のほうが未成年の中絶件数は多いそうです。コンドームはダメっていうのでね。 話しをアイルランドに戻すと、アイルランドって欧州でもかなり保守的な国で、離婚が公式に認められたのがなんと1995年。日本の方がずっと進んでいます。しかも、その離婚を認めるかどうかの国民投票は50.3対49.7という極めて僅差によるものでした。この国民投票の約半分は女性であることを考えたら、ものすごいことですよね。 ただ聞くところによると、やたらに子供が多いとか。そう、コンドームをつけることが禁じられてて貧乏(昔も今も所得は低いようです)だから楽しみといえばセックスくらいしかなくて、かくして子供をぼこぼこ生むみたいですから、「罪は罪だけど、しょうがないよね」的なところがあるんじゃないでしょうかね。だったら、教えを変えるなりなんなり現実的な対応をすりゃいいじゃねえかと思いますが、民族ジョークではアイルランド人てのは「アホ」という役割なので、そういうことはしないのかもしれないですね。 アイルランド人の民族ジョークにはこんなのがあります。 「洋式便器(座ってする形式の便器)は876年、アイルランドで発明された。翌年、それはイングランドに伝わり、イングランド人は便器に穴を開ける改良を加えた」
お礼
ありがとうございました。 避妊や中絶が禁止なら、人々は行為を慎むものかと思っていましたが、必ずしもそうではないのですね。罪だと言われれば言われるほど禁をおかしたくなるのでしょうか(笑) 貧しくて快楽があまり得られないから、というのは初耳でした。そのような視点から考えたことはありませんでした。 いくら避妊を禁止しても、快楽のための行為であることに変わりはないのに不思議ですよね。日本人にはいまいち理解できない考えかもしれません。 でも、回答は参考になりました。
補足
「罪は罪だけどしょうがない」という風潮なら、なぜ修道院収容のような出来事が起きたのでしょう?たとえ収容がなくても、婚外子が著しく差別されていた時期があったそうですが。