ココイルグルタミン酸と皮脂の化学反応とは?
- ココイルグルタミン酸はシャンプー成分の一つであり、皮脂と反応することがあります。
- 石けんシャンプーの場合、ココイルグルタミン酸と皮脂の化学反応によって脂肪酸ナトリウムが残るとされていますが、無害と言われています。
- ココイルグルタミン酸ナトリウムの化学構造(HOOCCH2CH2CH(NHCOR)COONa)には、C11~C17のアルキル基が含まれています。
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ココイルグルタミン酸と皮脂の化学反応
最近シャンプー選びで、ココイルグルタミン酸が気になっています。 石けんシャンプーの場合、皮脂と反応すると脂肪酸ナトリウムが残るが、それは無害だと聞きました。 ココイルグルタミン酸の場合は何が残るのでしょうか。 また、それは無害なのか、有害なのか知りたいです。 ココイルグルタミン酸ナトリウム (HOOCCH2CH2CH(NHCOR)COONa) ※R=C11~C17 皮脂の主な成分: トリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリド、遊離脂肪酸、スクワレン、 コレステロール、コレステロールエステル、ロウエステル 化学がなかなかむずかしので、全部に回答していただかなくて結構です。 主に化学反応で何が残留しやすいのかが知りたいのです。 お力を貸していただけると助かります。 よろしくお願いします。
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この手の話題・・メーカーサイドの情報が多くて真実は見極め難いです。 真実を知るためには、「科学的考え方」が必要になりますね。 石鹸は小・中学校で学び高校でより詳しく学ぶはず >石けんシャンプーの場合、皮脂と反応すると脂肪酸ナトリウムが残るが、それは無害だと聞きました。 そもそも石鹸とは脂肪酸ナトリウムでしたよね。 ⇒石鹸 - Wikipedia( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E9%B9%B8 ) シャンプーに使われる石鹸は従来の「釜炊き法」ではありませんから、水酸化ナトリウムなどが残ることはまずありません。脂肪酸ナトリウムが皮脂に含まれる脂肪酸グリセリドと置換することもありませんし、たとえそれが起きたにしても大きな変化はないでしょう。 ★油脂とは、高級脂肪酸と3価のアルコールであるグリセリンのエステルです。 (有機化合物で高級とは炭素数が多いと言う意味) ★エステルは酸とアルコールが脱水縮合した化合物、低級なものは果物などの香り成分 これは化学の定番ですから実験で合成されたのじゃないかと・・ 石鹸が問題になるのは、水に含まれるカルキ分(マグネシウムやカルシウム)と脂肪酸が結びついた、不溶性のいわゆる金属石鹸を作ることと、弱アルカリのためにタンパク質が犯されやすいことです。石鹸で顔を洗ってキュッキュッするのは金属石鹸です。タンパク質がアルカリに弱いのは、骨格標本を作る時に重曹や水酸化ナトリウムで筋肉を溶かした経験があれば・・ ココイルグルタミン酸ナトリウムも石鹸と同じカルボン酸型のアニオン(陰)イオン界面活性剤です。従って化学的性質は他の石鹸系の界面活性剤と同じです。 無知な消費者相手に「植物由来」「天然由来」「アミノ酸」などと謳われますが、テングタケに含まれる猛毒な(そしてグルタミン酸より10倍旨い!!)イボテン酸はれっきとした天然、植物由来のアミノ酸です。(^^) まあ、 そんな言葉が使われていたら、その資料の信頼性は全くないと判断しても良いでしょう。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ココイルグルタミン酸ナトリウムのMSDSシートを見る限り、危険性も安全性も通常の石鹸系の界面活性剤と大差は無いです。 ⇒旭化成ケミカルズ( http://www.asahi-kasei.co.jp/fsd/amino/amino_acid/index.html ) 構造式は、添付図のようなものですが、脂肪酸ナトリウムは弱酸と強塩基の塩ですからどうしてもアルカリ性に偏りますので、グルタミン酸と言うカルボキシル基を二つ持つアミノ酸をアミド結合でくっけて中世側に液性を傾けたものと言う理解で良いです。 唯一の目的であり利点は、この部分だけです。 それ以外は、単純にアニオン系の界面活性剤と大差は無いでしょう。
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お礼
なるほど! とてもわかり易かったです。 ググるたびにココイルグルタミン酸はいい!という意見と、残留物がいけないという意見とあり、困っていました。 とても参考になりました。 ありがとうございました!