• ベストアンサー

ヘブライ聖書における人間洞察

ユダヤ教的解釈または議論では人間心理は対象とされるのでしょうか? されるとすれば、以下の解釈は適切でしょうか? また、人間洞察をテーマにしたヘブライ聖書の書籍などの情報を知りたいです。 よろしくお願いします。 ”カインは農作物、アベルは子羊を一匹殺して捧げたところ、神様はアベルの貢物の方が良いと言ってカインを馬鹿にしたのでカインは怒って弟のアベルを殺した。” 弟を殺した兄の心のうちはなんだったのかを自らに問うと ・兄特有の我慢と弟特有の自由さ ・農作物を得るための地道な労働を否定された ・尊敬する神の不当な評価(≒可愛さ余って憎さ百倍)に対する憤り

  • MOG777
  • お礼率74% (186/250)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • poomen
  • ベストアンサー率34% (784/2278)
回答No.1

 まず、ヘブライ聖書という呼称ですが始めて聞きました。私の勉強不足かもあるかも知れませんが、一般には「旧約聖書」が使われます。こちらを用いた方が誤解が生まれないと思います。  1-3までどれも妥当な解釈です。が、「神がよしとされるものが人間には理解ができないこともある」というのが私の解釈です。信仰ある人にとって「神は完全であり、人間は不完全」です。その人間が神の意志を理解出来るはずもありません。  映画「エデンの東」もこの箇所をモチーフにしています。父はなぜ兄弟を平等に愛してくれないのか・・・父は平等に扱っているつもりかも知れません、しかし子供たちにはそうは思えない。所詮父も他人・・本当のことは知るよしもありません。  最後に 「カインは農作物、アベルは子羊を一匹殺して捧げたところ、神様はアベルの貢物の方が良いと言ってカインを馬鹿にしたのでカインは怒って弟のアベルを殺した。」  これは誰の訳ですか?あなたが勝手に書き換えたのなら質問としては極めて不適当です。新共同訳聖書ではこう書かれています 「アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。主はアベルとその献げ物に目を留められたが、カインとその献げ物には目を留められなかった。カインは激しく怒って顔を伏せた。」4:4~5  質問者は勝手にテキストを書き換えてはいけません。

MOG777
質問者

補足

>質問者は勝手にテキストを書き換えてはいけません。 指摘ありがとうございます。

その他の回答 (4)

回答No.5

 こんにちは。  No.3は まちがえて回答完了のクリックをしてしまいました。すみません。  ★ ユダヤ教的解釈または議論では人間心理は対象とされるのでしょうか?  ☆ まちがいなく 対象とされるようです。    ただし そのような《心理》の現象は 当然のごとくと言うべきなのでしょうか 神とのつながりにおいてその良し悪しによって決まるものとも捉えられます。  心理が 何かを決定するというふうには捉えられていないと思われます。  問題は けっきょくこのカインとアベルの話については 神から見ての《いわゆる善と悪》とで二分されていると見られることにあるのではないでしょうか。    ▲ Zohar: Bereshith to Lekh Lekha by Nurho de Manhar       http://www.sacred-texts.com/jud/zdm/zdm041.htm  このゾハールの解説によれば けっきょく次のように善悪の対義で分けられていると思われます。     アベル ・・・・・・ カイン   pure    or    impure   acceptable  or   otherwise   the righteous  & the wicked  しかも ゾハールの一説としては カインそしてアベルも エワとヘビ(悪魔)とから生まれたという見方をもしているそうです。  ▲ ( Wikipe: Serpent seed ) ~~~~~   http://en.wikipedia.org/wiki/Serpent_seed   Zoharにおける記述:  "Two beings [Adam and Nachash(=蛇)] had intercourse with Eve,  and she conceived from both and bore two children.  Each followed one of the male parents(=この《ひとり》とは アダムか),  and their spirits parted, one to this side and one to the other,  and similarly their characters.  On the side of Cain are all the haunts of the evil species;  from the side of Abel comes a more merciful class, yet not wholly beneficial -- good wine mixed with bad." (Zohar 136)  ~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆ すなわち カインは《悪の種族のしるし》を帯び アベルは 《憐れみ深い者たち》の系譜を成すと言います。  善悪の二元論ではなく そうではなく――なぜなら ヤハヱーは ただひとつの神ですから―― 善悪の二項対立の見方が色濃く影を落としているように見られます。  もっと踏み込んで言うならば すでに初めにこの対立する二項に分けられていた。そういう話の筋が決まっていた。このようにさえも受け取られるように思います。  ★ ~~~~~  弟を殺した兄の心のうちはなんだったのかを自らに問うと  ・兄特有の我慢と弟特有の自由さ  ~~~~~~~  ☆ というように 生活日常における人びとの心理を言わば超えて 初めに二分されていたという形ではないでしょうか。  ★ ・農作物を得るための地道な労働を否定された  ☆ カインがもしそのように感じたとしても その事態が 決定的な要因ではないように思われます。そのような《地道な労働を否定された》ことについての神への恨みであるとか あるいは その遊牧の暮らしを否定されず肯定されたアベルへの嫉妬であるとか そういう心理は 物語としては 触れられておりそれとしての位置と重みを占めていますが やはり決定的な要因ではない。このように解釈しないなら カバラーなどの教義は理解しづらい。というように考えます。  ★ ・尊敬する神の不当な評価(≒可愛さ余って憎さ百倍)に対する憤り  ☆ これは ちょっと違うように解しています。  なぜなら カインは こと(アベル殺し)のあと 次のように神に向かって話をしているからです。  ▼ (創世記 4:1-16) ~~~~~~~  ・・・・  13: カインは主に言った。       「わたしの罪は重すぎて負いきれません。  14:   今日、あなたがわたしをこの土地から追放なさり、わたし       が御顔から隠されて、地上をさまよい、さすらう者となって       しまえば、わたしに出会う者はだれであれ、わたしを殺す       でしょう。」  15: 主はカインに言われた。        「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の       復讐を受けるであろう。」     主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインに    しるしを付けられた。  16: カインは主の前を去り、エデンの東、ノド(さすらい)の地に住んだ。  ~~~~~~~~~~~~  ☆ 基本的に言って カインは神を信じているようです。その言いつけを守る考えでいるようです。から。

MOG777
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 知識の掘り下げと範囲という点においては、私は質問者様は一種の才能があると思っています。そういう点では頼りにしています。

回答No.4

えっ、わたしが他の人の信仰や神さまをけなしていると。 ふ~ん、そう受け止められているのか。。。 まっ、それなら、それでいいや。 ☆兄特有の我慢と弟特有の自由さ ◇創世記4章には、兄であるカインが我慢強く、弟・アベルが自由であるとは一言も書かれていない。これはあなたの推測に基づく独断。 ☆尊敬する神の不当な評価(≒可愛さ余って憎さ百倍)に対する憤り ◇誰が不当な評価と判断しているですか? 質問者であるあなたですか、それとも、カインですか? いずれにせよ、これは神と争うという行為。 それとも、 「神の判断が間違っている」といいたいのでしょうか? 《神の判断》は正しいから、始まらないといけないのではないでしょうか? ──────────── 4:5 しかしカインとその供え物とは顧みられなかったので、カインは大いに憤って、顔を伏せた。 ───────── 《聖書》で「顔を伏せる」という記述があったならば、それは、やましさや罪の意識からです。 つまり、カインは、自分の捧げ物に何らかの落ち度───たぶん、出し惜しみ───があり、そのことに気がつき、やましさを感じたから、顔を伏せたのですよ。 ──────────── 4:6 「なぜあなたは憤るのですか、なぜ顔を伏せるのですか。 4:7 正しい事をしているのでしたら、顔をあげたらよいでしょう。もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません」。 ──────────── これがその根拠の一つ。 さらに、 より大きな罪が待ち受けていることを、カインに告げています。 そうならないようにと、忠告を与えています。 さらに、弟アベルを殺してまでも、 ──────────── 4:15 主はカインに言われた、「いや、そうではない。だれでもカインを殺す者は七倍の復讐を受けるでしょう」。そして主はカインを見付ける者が、だれも彼を打ち殺すことのないように、彼に一つのしるしをつけられた。 ──────────── と、カインに恵みを約束し、たえず見守ることを保証しています。 これ以上、何を神に求めるのですか? そこが、わたしには理解ができません。 ☆農作物を得るための地道な労働を否定された ◇これには上の回答で答えていますよね。

回答No.3

http://www.sacred-texts.com/jud/zdm/zdm041.htm   pure or impure, acceptable or otherwise   the righteous   the wicked  sin or evil  ウィキペSerpent seed http://en.wikipedia.org/wiki/Serpent_seed Zohar: "Two beings [Adam and Nachash] had intercourse with Eve, and she conceived from both and bore two children. Each followed one of the male parents, and their spirits parted, one to this side and one to the other, and similarly their characters. On the side of Cain are all the haunts of the evil species; from the side of Abel comes a more merciful class, yet not wholly beneficial -- good wine mixed with bad."(Zohar 136)

回答No.2

神さまは、穀物やお野菜よりも、血が滴るお肉の方が好きなんですよ、きっと。 あるいは、この時、 神さまは、お肉を食べたい気分だったに違いない(笑い)。 旧約の神さまは、結構、血がお好きなようなので───この意味がわかったら、質問者のあなたはすごい!!─── 真面目に答えてもいいのだけれど、 お・そ・ら・く、 bragelonneさんがこの質問への回答でくわしく、いろいろなことを書き込んでくれるはずなので、 あとは、bragelonneさんにお任せします。

MOG777
質問者

補足

・質問の趣旨を理解していない。 ・bragelonneさんと親和性が高い ・他の方が信じている神様を偏見で評価する。 以上の3つの根は共通でしょう。

関連するQ&A

  • 聖書の疑問(カインとアベルについて)

     神様が、兄カインの貢物は受け取らず、弟の貢物は受け取ったので、カインがアベルに嫉妬して殺してしまったと言いますが、なぜ神様はそんなことをしたのでしょうか?  そんなえこひいきをするから悲劇が生まれたとしか思えないのですが・・。

  • カインとアベル

     素朴な質問です。「宗教」の分野が見つからないのでここに質問します。 旧約聖書の中でアダムとイブの子どもであるカインとアベルがいますが、神の貢物をめぐって嫉妬が生まれ、カインは弟のアベルを殺してしまいます。その後神の怒りでカインは追放されてしまいますが、結婚します。その相手となったのは誰なのでしょうか?神はアダムとイブ以外に人間を作ったのでしょうか?  もし僕の理解が足りなかったらすいません。気になったもので。

  • カインとアベル

    カインとアベル ある日2人は各自の収穫物を神ヤハウェに捧げる。 カインは収穫物を、アベルは肥えた羊の初子を捧げ、神はアベルの供物に目を留めたものの カインの供物は無視した。嫉妬にかられたカインはその後、野原で弟アベルを殺す。 しかし、大地に流されたアベルの血は神に向かってこれを訴え、その後、ヤハウェに アベルの行方を問われたカインは「知りません。私は永遠に弟の監視者なのですか?」と 答え、これが人間の吐いた最初の嘘だという。カインはこの罪により、エデンの東に追放され、 この時ヤハウェは、もはやカインが耕作を行っても作物は収穫出来なくなる事を伝えた。 ウィキペディアからの大まかな引用です。 ヤハウェにアベルの行方を問われ、 カインが答えたことが人間の吐いた最初の嘘だと記されているらしいですけど、 ならばカインはアベルの監視者なのでしょうか。 ヤハウェはカインが耕作を行っても作物は収穫出来なくなる事を伝えたそう ですけど、この後カインはどのような食事をしたのでしょうか。 こういう記載で正典に書かれているのかはわかりませんけど、嫉妬で殺したというのなら、 なぜ耕作を妨げるようなことをわざわざするのでしょうかとおもうのですけど。 ご存知の方よろしければ教えてください。

  • ユダヤ教はなぜ農耕をもっとも卑しい職業と見るのか

              ユダヤ教はなぜ農耕をもっとも卑しい職業と見るのか  私は旧約聖書のカインが弟アヴェユを殺害する記述を信用することが出来ません。 ユダヤ教は農耕をもっとも卑しい職業と見る思想があることを知りおたずねする次第です。子どもの頃教会で母親イヴが弟を溺愛しこれに嫉妬した兄カインが弟を殺したと聴きましたが納得できませんでした。この疑問は今も残っております。イスラレルでは農耕だけでは食っていけないのだと考えましたが釈然としません。放牧によって人口増加を抑えてきたとも考えられますが、現在は次のような解釈をしています。  カインとアヴェユはアダムとイヴの息子である。カインは畑を耕しアヴェユは羊を飼育した。カインは麦をアヴェユは子羊を神に供えた。神はカインを振り向きもしなかった。これが弟殺しの動機となったことは想像に難くない。その両親を生み出し、万物を創造したとされる神に無視された被告人カインには同情の余地が十分ある。麦を供えた被告人に責められる点はない。被告人を弟殺しに追いやった神こそが責められるべきである。  そこで麦を供えたカインを振り向きもしなかった神の言動を究明しないと本件の真相は明らかにならない。旧約聖書の記述だけでは事件全容を到底信用できない。審理不十分である。よって本件を原審に差し戻す。  なお傍論ながら、人類はカインの末裔にして原罪を負っているとの主張はキリスト教独自の見解であって採用できない。したがってまた、本件をモチーフにした映画エデンの東も神に対する非難と解するのが相当である。    本件のポイントは神が麦を供えたカインを振り返りもしなかった点にある。これが争点にならなかったことが理解できない。ユダヤ教においては農耕はもっとも卑しい職業との思想があるが、また、イスラエルは農耕には不適な地との見解もあるがこれらを主張する検察官の証拠も弁論もない。キリスト教など旧約聖書を教義とする宗教は信仰に値しないと言えよう。

  • カインとアベル

    創世記で、神様がアベルのお供え物は気に入ったけれど、 カインのお供え物は気に入らなかったというのは、どうしてですか? 生きた動物を殺して肉を捧げるのは良くて、 汗水流して耕して、その結果できた農作物はだめなんですか? ※カテ違いだったらすみません。

  • カインは なぜ・どこが わるかったのか?

     明確には分かりません。いくつか解説を読みましたが たたき台とする案も見つかりません。  ▲(創世記 4:1-16) ~~~~~~~  1: さて、アダムは妻エバを知った。   彼女は身ごもってカインを産み、    「わたしは主によって男子を得た」   と言った。  2: 彼女はまたその弟アベルを産んだ。   アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。  3: 時を経て、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。  4: アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。   主はアベルとその献げ物に目を留められたが、  5: カインとその献げ物には目を留められなかった。   カインは激しく怒って顔を伏せた。  6: 主はカインに言われた。      「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。  7:   もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。      正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。      お前はそれを支配せねばならない。」  8: カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、    カインは弟アベルを襲って殺した。  9: 主はカインに言われた。      「お前の弟アベルは、どこにいるのか。」     カインは答えた。      「知りません。わたしは弟の番人でしょうか。」  10: 主は言われた。      「何ということをしたのか。      お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる。  11:  今、お前は呪われる者となった。      お前が流した弟の血を、口を開けて飲み込んだ土よりも      なお、呪われる。  12:  土を耕しても、土はもはやお前のために作物を産み出す      ことはない。       お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」  13: カインは主に言った。       「わたしの罪は重すぎて負いきれません。  14:   今日、あなたがわたしをこの土地から追放なさり、わたし       が御顔から隠されて、地上をさまよい、さすらう者となって       しまえば、わたしに出会う者はだれであれ、わたしを殺す       でしょう。」  15: 主はカインに言われた。        「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の       復讐を受けるであろう。」     主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインに    しるしを付けられた。  16: カインは主の前を去り、エデンの東、ノド(さすらい)の地に住んだ。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆ のちに弟アベルをころすまでに到る心の深い闇のような悩みがあったのかと推し測られますが それを具体的にどう捉えればよいのでしょう?  ▲ (同上) ~~~~  6: 主はカインに言われた。      「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。  7:   もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。  ~~~~~~~~~~  ☆ こういう声を聞いてカインは 否まなかった。のなら 何か心の中にやましく心苦しい動きがあったのかと推察されますが それが何かは 読む者の解釈に任せられていましょうか?  農民と遊牧民との違いを指摘してそこに何かがあるといった議論も聞きますが むしろそれのほうがはっきりしないと考えられます。なんで職業の種類が 心のやましさにかかわるのか?  よろしくお願いいたします。

  • カイン再考

     極端な仮説を提出して 再考をのぞみます。  まづやはり先に そのくだりをかかげます。  ▲(創世記 4:1-16) ~~~~~~~  1: さて、アダムは妻エバを知った。   彼女は身ごもってカインを産み、    「わたしは主によって男子を得た」   と言った。  2: 彼女はまたその弟アベルを産んだ。   アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。  3: 時を経て、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。  4: アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。   主はアベルとその献げ物に目を留められたが、  5: カインとその献げ物には目を留められなかった。   カインは激しく怒って顔を伏せた。  6: 主はカインに言われた。      「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。  7:   もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。      正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。      お前はそれを支配せねばならない。」  8: カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、    カインは弟アベルを襲って殺した。  9: 主はカインに言われた。      「お前の弟アベルは、どこにいるのか。」     カインは答えた。      「知りません。わたしは弟の番人でしょうか。」  10: 主は言われた。      「何ということをしたのか。      お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる。  11:  今、お前は呪われる者となった。      お前が流した弟の血を、口を開けて飲み込んだ土よりも      なお、呪われる。  12:  土を耕しても、土はもはやお前のために作物を産み出す      ことはない。       お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」  13: カインは主に言った。       「わたしの罪は重すぎて負いきれません。  14:   今日、あなたがわたしをこの土地から追放なさり、わたし       が御顔から隠されて、地上をさまよい、さすらう者となって       しまえば、わたしに出会う者はだれであれ、わたしを殺す       でしょう。」  15: 主はカインに言われた。        「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の       復讐を受けるであろう。」     主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインに    しるしを付けられた。  16: カインは主の前を去り、エデンの東、ノド(さすらい)の地に住んだ。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆ 《4:6 どうして顔を伏せるのか》は 内面の暗い重い闇に落ち入った感じをつたえそうな表現であり じっさい原文は 《どうして顔が落ちているのか》という言葉で表わしているのだそうです。    →【Q:カインは なぜ・どこが わるかったのか?】No.36お礼欄    http://okwave.jp/qa/q7308621.html  ですが 今回は 形式的なこと・表現技法にかんすることがからんでいるのではないかという・ちょっと人を食ったようなとさえ見られる見方を提出します。  (あ) このカインの物語は カインがどうだアベルがこうだという問題では必ずしもなく そうではなく ひとえに《ひとごろし》という主題を アダムとエワの物語のあとに提示してみせたのだという解釈です。  (い) すなわち聖書記者は 天地創造が終えられたあとの初めに 《善と悪とを知る木から採って食べた》という・おそらく人間の自由意志の主題をあつかった。そのあと ただちに――エワとアダムとは その自由意志を おのれの心にさからったかたちにおいても 発揮することがあると物語ったからにはそのあと ただちに―― 人が人をころすという主題を取り上げた。  (う) だから アベルが遊牧民でカインは農耕民だという違いを要因として取り上げたり あるいは一にも二にも 信仰の問題であってそれは なかなかオモテには出て来ないのだと信仰論で済ませようとしたり さらにあるいは けっきょくカインは 神がアベルの供え物を喜んだが 自分のそれには目を留めなかったところから アベルに嫉妬したのだと説明したりする議論は 解釈に失敗するか もしくは タメにする議論に落ち入るのではないか。  (え) すなわちつまり エワとアダムの事件では 《自由意志には すなおな心とへそ曲がりの心とがある》と理論づけたのだし ここカインの事件では 《その自由意志が みづからのであれ・他人のであれ同じ自由意志を・つまりは自由意志の主体として人間という存在そのものを抹殺することがある》と論じすすもうとしている。  (お) エワとアダムとは へそ曲がりの報いとして エデンの園を追われた。カインは  ▲4:12 お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」  ▲4:15 ~~~~~~~~~~~~~~   主はカインに言われた。        「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の       復讐を受けるであろう。」  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆ といったように捌かれた。この結果をもって ひとが人をころすことがないようにとされた。      *  ブレインストーミングのごとく 思いっきり自由なご見解をどうぞ。  言わなくてもよいと思われますが フルボッコのご批判をどうぞ。

  • 聖書のカインや動物について。

    聖書でよくわからないので。 とはいえ、それほど詳しいわけでもないです。 ちょっとかじっているだけです。 アダムとエヴァが楽園追放されたのは知恵の実を食べたから。ならば、何故、この世に動物がいるのですか? 動物も知恵の実を食べたのですか? 息子のカインは何故、神に嫌われたのですか。 彼のことについて詳しく教えてください。 弟を殺した後、カインはどうしたのですか?

  • 旧約聖書について

    旧約聖書のノアまでの人類の原初始の部分で、カイン系とエノシュ系の二つの系譜について、それぞれの意義を教えてください。 カイン系は人類の文化・創造の発見・・・だと思うのですが、エノシュ系は人間が人間を生む→神による創造を受け継ぐ、ということでしょうか? いろいろな見解があると思うので、できるだけたくさんのご意見をお待ちしています。

  • ユダヤ教は新約聖書を否定しますか?

    ユダヤ教の信仰は旧約聖書を基本とするという私の認識はまず合っていますか(間違っていたらご指摘ください) ユダヤ教は新約聖書をどう解釈しているのでしょう?ユダヤ人迫害があったのはイスカリオテのユダの件以外に「新約聖書を否定するから」なのでしょうか?キリストが神の子であるというのは新約聖書ですが、ユダヤ教にとってそれは受け入れられないことなのでしょうか?