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DDコンバーターの機能について、教えてください。

Yorkminsterの回答

回答No.4

>> USB/DDコンバーター という装置は、・・・(中略)・・・ということなのでしょうか? // ちょっと混乱させたかも知れませんが、厳密に言うとそういうことです。 USBというのは、Universal Serial Busの略です。文字通り「ユニバーサル(汎用的)なシリアルバス方式」という意味で、何か特定の信号だけをやり取りする訳ではありません。従って、そもそも「USB入力」という言葉自体が不適切なのです。 USB機器は、ホストとデバイスに分けられます。ホストというのは、たとえばパソコンです。デバイスというのは、たとえばマウスやキーボードです。マウスやキーボードが音声信号を受け取る訳ではないのを見ても明らかなように、USBというのは「線を繋げばおしまい」という代物ではありません。 たとえばマウスをパソコンに繋ぐと、「私はマウスです。xxxx方式での通信を許可して下さい」と申し出ます。それを承けて、パソコン(のOS。たとえばWindows)が「あなたはマウスですね。xxxx方式での通信を許可します」となると、初めて、マウスからパソコンにデータが送信されるようになります。 これと同じく、USBオーディオデバイスも、そのUSB部分は、まさに「USBデバイス」として動いており、USB-DACもUSB-DDCもこの点は同じです。すなわち、「私はUSBオーディオデバイスです。xxxx方式での通信を許可して下さい」と申し出て、パソコンに認証されると、音声信号が送り出されます。 このとき、「USB-DACです」とか「USB-DDCです」とか名乗る訳ではありません。あくまで「USBの規格の中で音声信号を扱うデバイスです」と名乗るだけです。USBオーディオデバイスとパソコンの間でやり取りされるデータの形式は最初から決まっているので、それ以上に詳細を名乗っても意味がないし、むしろパソコンには理解できないので、そういう情報は「有害」なのです。 たとえて言えば、「日本人は日本語しか喋らない」というルールが決まっていたら「私は日本人です」と名乗るだけで良く、「東京都民です」とか「広島県人です」とか言っても、「いや、あなたが日本人かドイツ人かを聞いてるのですが...」という感じです。 ----- さて、このようにしてUSBオーディオデバイスが受け取った音声データをどう処理するかは、また別の問題です。 通常、このデータはリニアPCM形式です。これをそのまま出力すれば、CDプレーヤーなどの「デジタル音声出力端子」と同じです。このような装置を便宜上「DDC」と呼んでいますが、Convert (変換) している訳ではなくて、「USB上を流れてきた音声信号を垂れ流しているだけ」です。 これに対して、DAコンバータを通してアナログ音声信号を出力するものが、USB-DACです。こちらは文字通りD/A「変換」しているので、ネーミングの問題はありません。 そして、デジタルのまま出力するにせよ、アナログ変換して出力するにせよ、「オーディオしか知らない人」にとってはあたかも「USB端子でデジタル音声信号を入力している」ように見えるということで、「USB入力」などと言っている訳です。 そういう訳で、USB-DDC、USB-DACというのは、「パソコンからPCM音声信号を送り出してもらう交渉をするUSBオーディオデバイス部分」と、「そうやって受け取った音声信号をオーディオ機器に送り出すためのオーディオ機器部分」とに分かれています(1チップで両方の機能を持ったICもあり、簡易的な製品だとそれ1個で済ませていることもあります)。 >> デジタル式のパワーアンプの場合は、PCMデジタル信号をそのまま入力してもよい訳ですから // これは違います。 いわゆるデジタルアンプは、一般的にはPWM方式で増幅しています。PWMはPulse Width Modulationの略で、アンプなどの増幅回路に関しては特に「スイッチング方式」などと言うこともあります。これは、同じく「デジタル」と言ってもPCMとは全く異なります。従って、デジタルアンプだからといって、PCM信号を入力してそのまま増幅できる訳ではありません。 このため、「デジタル入力付きのデジタルアンプ」でも、内部でいったんアナログ変換したあと、さらにPWM変換するアンプも少なくありません。従ってまた、「USB入力付きのデジタルアンプ」でも、内部ではいったんアナログ変換するのが普通です。 そうではなくて、PCMから直接PWMに変換するアンプを、特に「フルデジタルアンプ」などと呼ぶこともあります。この場合は、まさにPCMからPWMへ「D/D変換」しているとも言えます。

kurosuke527
質問者

お礼

大変よくわかりました。  ありがとうございました。  DDCというネーミングは、文字通りの変換ではなく、入ってきたPCM形式のデジタル信号をそのまま垂れ流しているだけ、ということ、これは知りませんでした。  世の中には不思議なネーミングがあるものです。  PCM形式で入ってきたデジタル信号を同じPCM形式で再び送り出しているだけ、ということ、私には、何とも不思議なことをやっているなと思えるのですが、私ごときにはわからない、何か大切な必要理由があるのでしょうね。 ところで、このたび、教えていただいた大切な点は、オーディオのデジタル信号には二つのカテゴリーがあって、 第一のカテゴリーは、PCM形式による信号カテゴリー、   第二のカテゴリーは、デジタルパワーアンプの場合、そこを流れるデジタル信号は、パソコンから出てくるPCM型のデジタル信号とは全く異なる、PWM型のデジタル信号であるということ、 この二つの点が、私にとっては大きな収穫でした。 改めて、ありがとうございました。 当然ながら、私ごときには、細かい点は知りませんが、多分、電力増幅という目的には、PCMという変調方式よりも、PWMという変調方式の方が回路技術上、都合がよろしいのでしょうね。  PWMといえば、かのDSD信号もPWMという変調方式による信号だそうですね。  

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