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交響曲第8番

シューベルトの交響曲第8番が未完成のまま世に出たことについて。 彼は何故此れを未完成に留めたのかとても気になりました。 失恋のためと良く見掛けますが定かではないようなので…。 正確な情報でなく個人的な考えでもいいのでぜひ宜しくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • Tann3
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回答No.1

 シューベルトの交響曲は、番号がよく変わりますが、現在では「第7番」と呼ばれていますね。  「未完成のまま世に出たことについて」とありますが、シューベルト生存中には世に出ていません。シューベルト自身は、放置しておいただけで、世に出て初演されたのは、シューベルトが世を去った1828年から30年以上も経った1865年ですね。  シューベルトは、ピアノソナタなども含め、未完成の曲が結構多いです。ピアノソナタや歌曲は、仲間うちの私的な演奏会(シューベルティアーデと呼ばれていた)で演奏するチャンスがあったのに。交響曲は、作曲しても演奏してもらえる機会があるわけでななかったので、苦労して完成させる意欲はやや小さかったのではないかと思います。特に交響曲は、偉大な先人ベートーヴェンが、シューベルトの亡くなる1年前まで同じウィーンに存命でしたので、出来栄えに対するプレッシャーも大きかったと思います。  未完成に終わった原因として、よく言われているのが、第1楽章、第2楽章とも3拍子で作り(第1楽章:3/4拍子、第2楽章:3/8拍子)、第3楽章のメヌエットを3/4拍子で作り始めたところで、はたと全体構成に行き詰まって放置した、という説で、そんな所ではないかと思います。  「2楽章までで十分完成していると判断した」というのは、当時の交響曲やソナタといった形式に対する考え方や、ベートーヴェンという規範の存在からして、考えられないと思います。これはあくまで「ロマン派」のなんでもありの価値観を経た上での「後知恵」だと思います。

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