宿泊拒否問題の会社のメール公開について

質問

先日、ニュースで読んだのですが、ハンセン氏病の元患者の宿泊を拒否したホテルを経営している会社に対して大阪の学生が送った抗議のメールをその会社がHP上で全文を公開しているそうです。
そのメールには学生の住所や電話番号も記載されているそうですが、これは法律には違反しないのでしょうか。
会社側はその学生が会社とのやり取りを新聞社などに伝え、それが誤解される恐れがあるため、全文を記載した、とのことですが、なんというか報復的なやり方に思えるのですが…。
会社は学生にHP掲載後にメールで了解を求めた、といいますが、学生は承知していないそうです。
そして現在まだ公開されたままなようなのです。
該当の事件も含めて、やはりとんでもない会社だなぁと言う印象を個人的にはもちました。

ちょっとわかりにくい書き方になったかもしれません。
会社などにクレームや意見などを送った場合に会社側が何らかの理由でこちらの意思に関係なく個人情報を公開することが許されるのかどうか、気になったので質問させていただきました。
お詳しい方がいらっしゃいましたら、どうぞ教えてください。

回答No.4

raricchi · ベストアンサー

許されません。不法行為だからです。
刑事事件としては、個人情報を公開された本人が、名誉毀損で告訴すれば、公開した会社の責任を問うことができます。
ただ、名誉毀損は親告罪なので、本人がアクションを起こさないことにはどうしようもありません。

同様に、不法行為だとして、民事で損害賠償を請求することも可能です。しかし、これも本人がアクションを起こさないことには、どうにもできません。

本人以外が告訴をできる方法として、「通信の秘密」の侵害を問うことが可能ではないかという、意見が法曹界であうようですが、これについては特に規定がなく、実際に告訴してみて判例を作ってみないとなんともいえないとところです。
また、本人の証言等が必要になると思うので、これも本人にその意志がないと難しいと思います。

「個人情報の保護に関する法律」については、民間企業に対する施行が、来年の４月からなので、対象になりません。

ご質問の内容からはずれてしまいますが、企業としての利益を追求することは、人権の侵害より優先されるとお考えの方はかなり多いように感じています。
しかし、企業や個人がどう考え、どう行動しようとも、不法行為であることには代わりがありません。

個人的な思いや、感情は切り離して考えることが必要でしょう。

お礼

詳しい回答をありがとうございます。
なるほど、公開された学生さんがアクションを起こさない限りどうにもならないのですね。
分かりやすい回答をありがとうございました。

企業としての利益に関するお考えにはなるほど、と思いました。
本当にそうですね。