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技術者の倫理面の問題

技術者の倫理面の問題からの質問です。簡単にでもいいのでよろしくお願いします。 問題文 A社の管理職員Bは、ある製品の開発について部下の技術者Cから "すでにD社において同様の製品が開発されていた"という報告を受けた。 すなわち、このBおよびCはこの事実を知らずに開発を行い、多額の研究・開発費 と時間を費やしてしまっていた。 このA社の研究室には外国語文献やインターネット等、最新の設備が備わっていた。 ここで質問ですが、 (1)管理職Bが直ぐに取るべき措置として考えられることは何か? (2)Bの責任について、経済的な側面と倫理的な側面から (3)Cの技術者としての責任に欠けている点は何か? (4)A社で開発していた製品が、D社のものより安価で高性能であった。  しかしD社の製品が既に特許を取っていて、製品として販売できる場合  A社の社会に対する責任として考えられることは何か? (5)B,Cの製品開発について、学ぶべきことは何か?

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noname#175206
noname#175206
回答No.4

>(1)管理職Bが直ぐに取るべき措置として考えられることは何か?  PDC(A)のCheckの段階と考えられます。しかし上位の意思決定者がいますから、Bは即座に分かりまとめ得る状況を報告すべきでしょう。対応方針案を示せない場合は、期日だけでも示します。  それについての上位意思決定者の指示・命令を踏まえて、Planを練ることになります。 >(2)Bの責任について、経済的な側面と倫理的な側面から  独自性がないことが明示されたわけですので、経済的には期待していた先行者利益の損失があり、倫理的には事前及び開発中での他社・市場動向調査の不備があります。 >(3)Cの技術者としての責任に欠けている点は何か?  担当レベルでは経済的ダメージまでは問えません。開発中は開発に専念すべきであり、他社・市場調査の不備は問われません。しかし、事前調査については、企画担当者・責任者と共に、責任がありました。  Bに対しては、対応・対抗案の担当としての提示が欠けています。 >(4)A社で開発していた製品が、D社のものより安価で高性能であった。 > しかしD社の製品が既に特許を取っていて、製品として販売できる場合、A社の社会に対する責任として考えられることは何か?  D社特許と該当製品を調査し、A社開発製品が基本特許として別の特許となり得るなら特許を取得、それとは独立してD社特許の周辺特許も取得すること。  これはA社にとっては、D社特許の回避や、特許間の取り引き(相互に無償で特許使用権を認める等)になり、市場に安価で新規性の高い商品を提供して行くことにつながる。 >(5)B,Cの製品開発について、学ぶべきことは何か?  先行事例調査の不備、アイデア段階での権利確保の怠慢が大きな無駄を招き、商品価格の上昇、仕様変更等のための開発から出荷の遅延などを引き起こし、自社にも社会にも損失を与えることを理解するべきでしょう。  お示しの事例では、情報が紙ベースなどで検索に手間がかかるならいざ知らず、特許出願といった、ネット上で容易に検索できる公知のものを知らなかったことは、無過失で済ませることはできません。かなり故意に近いものとして考える必要があります。  ただ、BとCだけの責とすることはできませんし、開発部門、企画部門、知的財産権部門などの共同責任であり、それらがリンクして動いていないなどの、問題のあぶり出しが必要です。

noname#195776
質問者

お礼

大変参考になりました。ありがとうございました。

noname#195776
質問者

補足

詳細な回答ありがとうございます。 最後に追加でお聞きしたいことがあります。よろしくお願いします。 (6) 研究において上記と同様なこと、すなわち自分が行っている研究がすでに他人によって行われていたという場合にあなたはどのような行動をとるべきか。また、これを防ぐために日頃から留意すべきことは何か。

その他の回答 (4)

noname#175206
noname#175206
回答No.5

 補足、承りました。#4です。 >(6)研究において上記と同様なこと、すなわち自分が行っている研究がすでに他人によって行われていたという場合にあなたはどのような行動をとるべきか。  職業研究者ではないので想像で。実験での研究なら、追試に切り替える。理論研究なら、理論で予測できることを進展させたり、別の予測を導く。そうしたことが無理なら断念せざるを得ないでしょう。商品が最終目標の開発と、研究では撤退の見極めは異なると考えざるを得ません。 >また、これを防ぐために日頃から留意すべきことは何か。  研究は実用度外視でいいことも多いため、どんな奇想天外なアイデアと思っても、誰かは既に考えていると覚悟しておくことでしょうか。先行事例調査は、深くより広くということになると思います。  研究だからといって、下調べに費やせる時間やコストを増やしていいわけではなく、結果にたどり着いた最初の人間だけが成功者であるため、むしろスピードを上げねばなりません。

noname#195776
質問者

お礼

大変参考になりました。ありがとうございました。

回答No.3

同様の製品であっても、開発責任者にはうまく特許の穴をついて販売できないかを考えることが求められます。 現時点では倫理的には何も問題は生じていませんね。

  • indoken2
  • ベストアンサー率47% (178/372)
回答No.2

別回答がありますが、 私も、ご質問の件に関して、現段階では、倫理面の問題が何も生じていない と考えます。 内容、程度は様々ですが、良くあることです。 対応も色々。 良い製品を作ることが出来るのであれば、新特許案件にすることを検討すべきかも。

noname#194996
noname#194996
回答No.1

一読、よくあるケースだと思いました。 倫理的な問題が現状でどこに発生しているのかよくわからないです。 >BおよびCはこの事実を知らずに開発を行い これはA社の技術調査部門が弱かったためですね。 このケースでは、A社は現行路線でしゃにむに製品の開発を急ぎ、D社よりも良い製品を可能な限り早く製品化して発売すると思います。 >しかしD社の製品が既に特許を取っていて、製品として販売できる場合A社の社会に対する責任として考えられることは何か? もちろん特許関係は詳細に調査して抵触しないようにするということです。他の会社の特許侵害を知っていて当該製品を販売すればそれはあきらかに犯罪になるでしょう。社会的責任はもちろん発生します。 >BおよびCはこの事実を知らずに開発を行い 多くのケースとして、むしろ他社の製品と特許関係を調査して、それを避けながら同様の競合製品を開発し、販売することは大企業含めよくあります。競争社会では意味のあることとされてきました。 一般的には倫理的な問題にはなっていません。もっとも、これは日本の企業の特徴でもありますから、今後はコンプライアンスの問題の一環として修整されていくかもしれません。

noname#195776
質問者

補足

詳細な回答ありがとうございます。 最後に追加でお聞きしたいことがあります。よろしくお願いします。 (6) 研究において上記と同様なこと、すなわち自分が行っている研究がすでに他人によって行われていたという場合にあなたはどのような行動をとるべきか。また、これを防ぐために日頃から留意すべきことは何か。

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