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作品番号にある小文字のアルファベットは?

お世話様です。私の好きな曲に、バッハの「ヴァイオリンとオーボエのために協奏曲1060a」と、モーツァルトの「協奏交響曲K297b」がありますが、この両曲にある作品番号のあとの小文字のアルファベットは、何を意味するのでしょうか?それともうひとつ、K297bがあるということは、aという作品も存在するのでしょうか?以上、お分かりになる方、宜しくご教示下さい。

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  • EFA15EL
  • ベストアンサー率37% (2657/7006)
回答No.1

バッハには全作品を通した番号が付けられており、「BWV」「シュミーダー番号」などと呼ばれています。 要するに彼の死後になって作品を並べて番号を割り振ったものです。 最近(1950年)に出来た番号という事もあり、番号を見ればどういうジャンルか分かる様になっています。 (1041~1065は協奏曲) 最後の小文字はバリエーションみたいなもので同じ作品の初稿とかに付けられる事が多いですね。 つまりBWV1060の場合には自筆譜が無く、後に再現されたものが複数ある為このようになっているようです。 モーツァルトの場合は「ケッヘル番号」と呼ばれる時系列の作品番号になっています。 しかし、初版が1862年ということもあって新たな作品が見つかる事もあり、その場合にはアルファベットが追加されます。 つまり、K.297bとは、K.297とK.298の間に作られた作品の中で2番目という意味です。 当然K.297aもあります。(ホルツバウアーのミゼレーレに付した8つの楽曲) このように著名な作曲家の作品には通し番号が振られているのですが、法則は一定ではありませんので、 どの作曲家の番号かで意味合いが違ってきます。

20000813
質問者

お礼

お世話様です。作曲者によって、作品番号の後世の編者がいるわけですね。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • Tann3
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回答No.2

 ご質問への答えは、No.1さんで完璧ですので、追加情報を少し。 (1)モーツァルトのケッヘル番号は、時代とともに新たな発見や、作曲時期の変更、真作でないことが判明して除外されるなど、何度か改訂され、現在「第8版」となっているそうです。  ケッヘル番号体系は、「作曲時期の順番」にこだわっているので、版によって番号自体が変わっているようなのですが、一度決めた番号が変わると混乱することから、ケッヘル本人の初版の番号を尊重し、これにアルファベットを付けることで対応しているようです。(新しい版の番号を使う場合も、オリジナル番号にアルファベットを付けたものを併記することが多い)  ↓ この辺の詳細はウィキペディアなどを参照ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%98%E3%83%AB%E7%95%AA%E5%8F%B7  ちなみに、「協奏交響曲K297b」近辺のケッヘル番号関係はこうなっているようです。(協奏交響曲自体は、アルファベット付きの番号ということは、当初のケッヘルのリストには含まれていなかったということです) 297 = 300a 交響曲 第31番 ニ長調「パリ」 297a = Anh.1 ホルツバウアーの「ミゼレーレ」のための8楽章 (紛失) 297B = Anh.9 管楽器のための協奏交響曲 変ホ長調 (紛失) 297b = Anh.C14.01 協奏交響曲 変ホ長調 (疑作) 297c = 299 フルートとハープのための協奏曲  ルートヴィヒ・フォン・ケッヘルは、19世紀のオーストリアの貴族の家庭教師で、音楽に関してはアマチュア(ディレッタント=好事家)だったそうです。興味があれば、下記の本などを読んでみてください。 小宮 正安 (著) 「モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン」 (講談社現代新書) http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%92%E3%80%8C%E9%80%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%8D%E7%94%B7%E2%94%80%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%98%E3%83%AB%E3%81%A8%E5%90%8C%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B0%8F%E5%AE%AE-%E6%AD%A3%E5%AE%89/dp/4062880962/ref=sr_1_4?s=books&ie=UTF8&qid=1351173823&sr=1-4 (2)モーツァルト以外の作曲家では、オリジナルの曲(例えばピアノ曲)を管弦楽曲などに編曲した場合、オリジナル曲の作品番号にアルファベットを付けて区別することが多いようです。 (例)ブラームス作曲「ハイドンの主題による変奏曲」 管弦楽曲=作品56a    ピアノ2台用=作品56b(こちらが先に作曲されたようだが)  バッハの「ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲」BWV.1060a もこのたぐいで、「2台のチェンバロのための協奏曲」BWV.1060 と区別するためのアルファベットです。この場合、実は「ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲」がオリジナルらしいのですが、楽譜が消失し、編曲されて残っていた「2台のチェンバロのための協奏曲」から復元された、という逆順の経緯があるようです。 (3)また、オペラなどの大きな曲から、そのうち一部の曲を独立して演奏する場合にも、原曲の作品番号にアルファベットを付けて区別するようです。 (例)ベートーヴェン作曲/歌劇「フィデリオ」作品72   →フィデリオ序曲・作品72b    序曲「レオノーレ第3番」作品72a

20000813
質問者

お礼

お世話様です。詳細なる解説大変勉強になりました。ありがとうございました。

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