幽体離脱をし過ぎるとどうなるのか?
子供のころから、ちょくちょく金縛りにあっていた。目は覚めており、周囲の音や声も起きているときのように、ハッキリ聞こえるのに、体が動かない。力ずくで身を捩じらせて自由の身になることもあれば、
「まぁええわ」と思って、そのまま二度寝する場合もあった。しかし最近では、そんなオモシロ現象が起こらなくなった。ただ眠り、夢を見ることもなく、時間がきたら起きるだけである。
そのかわり、夕方家に帰ったとき、ひどく体がクタクタであった場合には、玄関でしばらく寝たりする。そんな場合に起こるのが、幽体離脱である。天井付近の上空から自分の寝姿が(私の家は吹き抜けであるため、天井までの距離が長いせであろう)小さく見える。そんなことが、たまに起きてくれるので、目覚めたときに体がしびれて、ちょっと気持ちがよい。
今日の仕事は楽な方だった。年寄り夫婦の家の庭に面した2.4メートルのアルミサッシを枠ごと取り替えるだけのことだ。だから体の疲れはピークには達しておらず、家に帰っても玄関でぶっ倒れることもなく、ご飯を炊いて、炊き上がるまでに八宝菜を手早く作ることができた。
「うめー」と子供に言われると、
「よし、明日もプロ顔負けの腕で、何か作ったろ」と張り合いも出る。
幽体離脱も、結構、楽しいので出来たときには達成感がある。しかし、気持ちの良いことには裏があるのが人体の皮肉である。こんなに気持ちの良い(幽体離脱)という遊びを、自分ひとりが楽しんでいてはバチが当たるような気もする。幽体離脱をしすぎるとどうなるのか?ココロ(モーリス・ホワイト)な私に、誰か教えてください。
https://www.youtube.com/watch?v=god7hAPv8f0