排除体積と最密充填格子の矛盾について

このQ&Aのポイント
  • 排除体積とは、直径aの剛体球が占める体積のことです。
  • 最密充填格子とは、剛体球が最も詰まっている状態の格子のことです。
  • 直径aの剛体球を100個集めた方が、一辺の長さがaの立方体を集めるよりもおよそ2倍体積が大きくなる理由や、最密充填格子の充填率が理論上の値とは異なる理由について、現在のところは解明されていません。
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排除体積の概念を教えてください

http://okwave.jp/qa/q612647.html ここのページに解説が書かれてあるように 直径aの剛体球の排除体積 μは μ = 2π/3 a^3 ~ 2.09 a^3 で表されます。 もし、100個の剛体球が最密充填格子を作ったとすると、全体の体積は V = 209 a^3 になります。 一方で、一辺が長さaの立方体形状をした剛体100個が最密充填格子を作ったとすると、、全体の体積は V = 100 a^3 になります。 つまり、直径aの球を100個集めた方が、一辺の長さがaの立方体を集めるよりも およそ2倍体積が大きいということになってしまい、矛盾が生じてしまうのですが これはなぜでしょうか? http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E9%96%93%E5%85%85%E5%A1%AB%E7%8E%87 また、最密充填格子の充填率は74%なので、 4π/3 a^3 = 0.74 * 2.09 a^3 にならなければならはずなのに、こうはならないのはなぜでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • htms42
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回答No.3

排除体積は「動きまわる」ことのできる空間の大きさを考える時のものです。 自由空間の大きさを求めていることになります。 理想気体に分子の大きさの効果を入れる時にも使うことができる考えです。 「気体分子運動論」、「ファンデルワールスの状態方程式」などでも調べてみて下さい。 V-4nω は他の分子の効果を足し算で考えています。Aが動き回る時にB,C,D,・・・は独立な存在であるとしています。ある程度密度の小さい時しか使うことが出来ません。 もしB,Cがくっついていてその2つの占める空間の領域の近くにはAは近寄ることが出来ないという意味での排除体積であれば8ωではなくなりますね(・・・少し小さくなります)。もし4つの剛体球が正性4面体でくっついているとするとその4つの塊の排除体積は16ωよりもかなり小さくなります。がくっついていて液体で考える時には気体で考えるような足し算はそのまま当てはめることが出来ないということになります。 固体であれば動き回ることは全くできないのですから排除体積という考え方自体が意味を持たなくなります。 固体ではV=4nωではなくてV~nωですがV>nωです。それが充填率です。そのことから言うとV=4nωはぎりぎりすり抜けて運動できる限界の値だとしてもいいでしょう。 wikiによると「排除体積」はFloryが高分子鎖のしっぽの運動に関係して導入した考えだそうです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC 高分子鎖の平均二乗末端距離を求める時に排除体積を考えるとしっぽの動く範囲が小さくなることが出てきます。自由に動くことができるとした時よりも末端距離は大きくなります。化学辞典には「排除体積効果」という項目で説明されています。 固体に使うことは初めから想定外です。 >式の意味もご説明の内容も理解できるのですが、 質問したいことはそういうことではなくて・・・、 ある程度分かっているのであればなぜ >直径aの剛体球の排除体積 μは >μ = 2π/3 a^3 ~ 2.09 a^3 というようなおかしな数値を質問文の中に書かれたのでしょうか。

その他の回答 (2)

  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.2

お示しのokwaveの回答は間違っているように思います。 剛体球1つの体積をωとすると排除体積はμ=4ωです。 ω=(4/3)πa^3 であれば素直に μ=(16/3)πa^3 です。 説明の仕方が違っています。 気体で考えてみます。 気体分子を半径aの剛体球とします(体積をωとします)。 ある気体分子Aが空間(体積V)の中を飛び回っているとします。 空間の中には別の気体分子Bがあるとします。 Aの動き回ることのできる体積はいくらになるでしょうか。 V-ω ではありませんね。V-4ωになります。 (従って分子がB,C,D,・・・とn個あればAの動くことのできる空間の体積は V-4nωになります。) ポイントはAの位置を点で表しているところです。 Aがどの範囲を運動できるかはAの中心の位置がどの範囲を動くことができるかで考えています。 Aの中心はBの中心から2aのところまでしか近づくことが出来ないのです。 半径2aの球の体積がAの中心の入ることのできない領域を表しています。 このことから言うと容器の壁のところにも厚さaの排除体積が存在しますから V-v-4ωになります。 しかし他の分子の存在によってどれだけ自由に動くことのできる空間が小さくなるかだけについて考える場合には1粒子あたり4ω という排除体積の表現が出てきます。 okwaveの回答では >この場合にその2つの粒子を含む球(半径2a)の体積を求めると >  4π(2a)^3/3  になります。これがお尋ねの体積です。 これが「?」の付くところです。 「2つの球を含む球」は半径が2aではありません。 「Bの中心から半径2aの範囲」の体積のことです。 排除体積は結晶構造の充填率に関する話とは別の話です。

DUOUIS
質問者

お礼

式の意味もご説明の内容も理解できるのですが、 質問したいことはそういうことではなくて・・・、 分子Aとともに分子Bが同じ空間にある場合、 Aが動き回れる体積は、 V-4ω Bが二つあった場合には、 V-4ω*2 同様にBがn個あった場合には V-4ω*n になるわけですよね? そうすると、分子の数nをどんどん増やしていくと V = 4ω*n に達するわけですよね? この時のnは、空間の体積を分子の排除体積で割ったものにならないのはなぜですか? というの質問です。 恐らく、この排除体積の定義では、 分子と分子が接触しない程度の数(希薄気体)でしか使うことができず、 空間の分子の占有率が何%以上かを超えた時には別の式を使う必要があるように 思うのですが、合っていますか? そして、そうしたあらゆる分子濃度で使える式というのは存在するのでしょうか?

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.1

とりあえず, 文章をきちんと読むことをお勧めします.

DUOUIS
質問者

お礼

どこのことを指していますか? http://okwave.jp/qa/q612647.html に書かれている式とは記号を多少変えていますが、 式自体は間違えていないはずです。 また式の解釈も間違えていないと思うのですが どこを勘違いしていますでしょうか?

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