そうですね。「世界」と言っても反応はまちまちだと思います。
・アメリカは日米同盟の破棄をチラつかせて、やめさせようとするでしょう。
・中国と朝鮮半島(2カ国とも)は、最高レベルで批判するでしょう。多分、自国大使の召還ぐらいすると思います。
・フランスやイギリスなどの西洋諸国はあまり実利が無いため、大きく騒がないとは思いますが、弱点があればつけ込まれると思います。
・アフリカはあまり影響しないでしょう。
・アラブ諸国から東南アジアまでの諸国は、核兵器を持った日本の指導力に期待をするでしょう。
・ロシアの反応は、正直分かりませんが軍事的な警戒は最大限になると思います。
経済的な視点から見ると、どの国であっても日本に対して経済制裁するのはリスクが大きいでしょう。アメリカは日本が国債をたくさん購入していますので「アメリカ国債売っちゃいますけど、なにか?」と言えば黙らせる事も可能ですし、中国と韓国は日本の基礎技術に依存していますので口では制裁を叫んでも、実際に経済制裁することはできません。北朝鮮に至っては、プロパガンダは最高になってもなにもできないでしょう。
イギリスやフランスは自国も核兵器を持っていますので、根回しすることで協力体制を取る事も可能です。
もし、現時点で日本が核兵器を持つ意図があるなら、次期戦闘機にユーロファイターを選定するなどで、協力体制を築いておけばいいのです。
しかし核兵器を持つということは、以外に大変です。問題なのは「核兵器を持つことで何をしたいのか」ということです。
核兵器を持つということは、尖閣諸島紛争の状況によっては中国と核戦争になる覚悟がいる、ということです。また核兵器をもった時点で、アメリカとの同盟関係は終わりになる(少なくとも核をもてば、尖閣諸島程度では米軍は出動しない)かもしれませんので、あれだけ国土の広い中国と戦争する準備を日本は単独で行う必要がでてくるかもしれません。中国には日本に向けて発射できる核ミサイルが60発以上あるといわれていますので、日本も同等な備えが必要になるかもしれません。
これは国土の大きさから見れば圧倒的に不利になります。
また核兵器を持つ、ということは「力を行使して、自分の主張を押し通すことができる」ということになります。核を持った上で、世界から日本が孤立しないようにするには、アラブ諸国や東南アジア、場合によってはアフリカ諸国の問題解決に力を注ぐ必要が出てくることになるかもしれません。
もちろん現在でもODAなどで協力していますが、核を持った以上は軍事力の提供やPKFの参加なども断れなくなるでしょう。
それが「核を持つ責任」というものです。
実際に国連などでも日本を制裁できる状況になるとは思えません。しかし、アフリカやアジアなどの諸国から拒否されてしまえば、日本は孤立します。
孤立しない為には「核を含めた軍事力」で中小国を守り「この核を含めた日本の軍事力は世界の平和の安定のために使用する」というコメントが必要になります。
現時的なところで今の日本に「核兵器を持った上での、世界戦略」は無いでしょう。それであれば世界から制裁されるまでもなく、核を持ったことで日本自身が自滅しますよ。
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