「残雪」は登場人物なのですか?
『大造じいさんとガン』という物語が、小学校5年生の国語の教科書に物語が載っています。
その物語に登場するガンの頭領「残雪」は、登場人物に数えていいのかということをお尋ねしたいのです。
質問の内容からお分かりいただけるかもしれませんが、私は小学校の教諭をしています。
上記の問題について、かなりの人数の同僚・同業の職員に尋ねてみましたが、すっきりした答えを得られません。
ネットで調べてみても様々な意見があって、そのどれもが納得のいくような説明を添えてくれていないように感じました。
「残雪」は人ではありませんが、物語で大変重要な役割を果たしている。
その条件で考えると、登場人物に数えてよいのかもしれません。
しかし、同じように考えると、「ハヤブサ」も登場人物になる。
その延長線上でとらえると、「大造じいさんに飼い慣らされたガン」も登場人物になる。
さらに他の意見としては、「その他のガン」もまた登場人物に数えるべきだという主張もあります。
そうなると、あまりにも範囲が広がりすぎているように思います。
では、どこで線を引けばよいのこかというのが分からないのです。
同じようなことを、宮沢賢治作の「やまなし」でも悩んでいます。
『大造じいさんとガン』で「残雪」や「ハヤブサ」が登場人物に入るのなら、
『やまなし』において「カワセミ」と「やまなし」も登場人物に入ることになります。
では、『モチモチの木』の「モチモチの木」は…?
詰まるところ、文学作品(教材)における“登場人物”の定義をどうとらえるかという問題になってくると思います。
よろしくお願いいたします。
お礼
早い返事をありがとうございました!