- ベストアンサー
配線用遮断機とマグネットスイッチ
わたしが勤務する施設の制御盤には、漏電遮断機があって、その下に、配線用遮断機がいくつかあって同じ数のスイッチがあって、同じ数のマグネットスイッチがあります。 配線用遮断機も、マグネットスイッチも、過電流の発生時に回線を遮断しますよね。 なぜ、2種類も必要なのでしょうか。マグネットスイッチは、リレー機能もありますが。 どなたかご教授お願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
> 配線用遮断器も、マグネットスイッチも、過電流の発生時に回線 > を遮断しますよね。 過電流と言いましても、電流の大きさがいろいろありますので、次 のように考えて下さい。 <1>配線用遮断器の役目 配線途中等に稀に発生する短絡事故時の大きな短絡電流を遮断 するために使用します。 <2>マグネットスイッチの役目 モータの運転・停止と過負荷保護のために使用します。 詳しくは、次のような内容となります。 マグネットスイッチは次の2つの器具から構成されています。 (1)マグネットコンタクター このコンタクターは接点部とコイルによりできており、コイルを入切 して接点部が開閉します。 この開閉により電動機を運転・停止させています。 (2)サーマルリレー サーマルリレーは別名で熱形過負荷継電器と言い、過電流が流れ ますと内部機構の熱作用により補助接点を開いて(1)のコイルを切り、 モータの過負荷(過電流)保護をします。 モータは機械装置に使用していますので、使い方により過負荷運転 になることがあります。 過負荷が継続しますとモータが過熱し、最悪焼損に至ることがあり ますが、モータ過負荷状態での電流の大きさはモータの定格電流の 5~6倍程度ですので、(1)と(2)を組み合わせたマグネットスイッチ としては10倍程度の過電流を確実に開閉できれば問題ないとして 製作されています。 なお、定格電流の5~6倍の電流を投入、1倍の電流を遮断した場合 の電気的寿命は100万回程度あります。 (3)配線用遮断器 電源変圧器からモータまで配線を接続する必要がありますが、 このモータ(巻線も含む)まで配線する途中で短絡事故がありますと、 非常に大きな短絡電流が流れます。 この短絡電流の大きさは電源変圧器の仕様(容量・%Zなど)や接続 している配線サイズ(太さ)・長さにより変化しますが、数千Aから数万A 以上の大電流が流れます。 稀に短絡事故が発生しますとこのような大きな電流が流れますと、 マグネットスイッチでは遮断できません。 大電流でも安全で確実に遮断できる性能を持った配線用遮断器を 設置します。 単純に言えば、配線が焼損しますと大がかりの改修工事が必要となり ますので、配線の焼損から保護するのために使用しています。 このため、配線用遮断器の名称があると考えてもらうと良いでしょう。
その他の回答 (1)
マグネットスイッチは、通常開閉制御に使うもので、過電流の遮断に使用するものではありません。 リモコンスイッチでの制御や、自動点滅器などのセンサとの連動などで使われることが多いように思います。
お礼
ありがとうございます。よくわかりました