- ベストアンサー
化学博士の製薬業界への就職
- 化学博士の製薬業界への就職について考えている大学院生です。
- 製薬研究職に応募する際の自分の強みとして、各種分光法や分析法の経験、バイオ系の知識を挙げています。
- 大学名に関してはクリアしていると思いますが、準備が整っているか不安に感じています。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
正直難しいと思います。十年ぐらい前ならそういうのもあったかもしれませんが、そもそも今のご時世製薬企業の研究は全体でも内定者数人から十人ぐらいだったりするわけです。そんな状況なので、むかしからコネがあった研究室ですら受かるかどうかわからないという状況なので、製薬関連会社とか、臨床開発とか、研究開発とか、多少営業もやってるような中小なども視野にいれて皆受けているのが現実だと思いますよ。 製薬会社がそもそも化学の人材をとるのはなぜかというと、生産ラインに乗せるためのプロセス化学的な開発が必要な部分(化学工学)と、基礎研究の段階で上がってきたシード化合物とかの活性を評価するために小スケールでの合成が必要(有機合成)といった場面があるからなのです。何を標的にするとか、こういうターゲットで系を造るとかいう本質的な部分はおそらく偉い人の一部か、経営方針としておこなうものなので結局バイオにすごくたけている必要性も無いのかもしれません。研究室レベルのものといっても、よほどその研究室が開発して、まだ実用的に広がっていないとかいう技術でなければルーチンワークでできるわけですしね。 そういう意味では、有機合成ってのはハイスループットで用いる構造が単純な者ならともかく、複雑な構造のものになってくるとやはりその分野で専門的に学んだヒトで無ければ難しいですし、かといって機械にやらせるわけにもいかないので、基礎研究の過程でそういうのの活性評価が必要になった場合に求められるのでしょう。それ以外の知識とかは、ぶっちゃけ最低限(学部教養レベルを独学しろと言われれば自分で何とかなる)ぐらいの能力があればたぶん必要な時に教育すればいいというスタンスだと思います。まあ、「合成ラインの設計かつ量産化」みたいな分析化学とか化学工学と有機合成の間のようなジャンルで完全にマッチすればいいかもしれませんが、それでも定期的に毎年必要というわけではないと思います。 結局、能力があってもジャンルが合わなければ落ちます。よっぽど企業に基礎研究やる余力があって、今後そういう人材を強化したいという広い目的があるならですが。そういういみで、比較的コンスタントに求められるのが有機合成なのかなとも思います。
その他の回答 (2)
- Libertarian2011
- ベストアンサー率14% (2/14)
可能と思いますけどね。学習院の化学から製薬の研究職に行った知り合いもいます。ただ、有機合成の経験は積んだ方がいいでしょうけど。そういうチャンスはない?
お礼
8年経ってしまいました。ありがとうございあす。
補足
ありがとうございます。 有機合成経験は多少は積めると思いますが、それを専門とする方々と比べれば劣るというコンプレックスはあります。
- aoixy
- ベストアンサー率44% (111/248)
農学博士号取得の薬剤師です。 製薬の研究と言えば、個人的には、ほとんどが有機化学だと思います。私が農学博士を生かして就職を探したとき、分析だけなら専門学校生でもできるとか、遺伝子組み換えのテクニシャンとしてであれば職がある(ただし任期あり)とか言われました。上場しているような会社での研究職は、難しかったのを覚えています。有機化学ではない博士の製薬会社研究職は、私はかなり難しいような気がします。 ただ、同様の過去質問で、ほかの人の書き込みや、実際に勤務している方の書き込みを見ると、部門別に分業しているところでは、それぞれの分野における技術者がいるという内容が多々見られます。過去の質問を参考にしてください。 研究室の先輩方がいった就職先を参考にし、研究職へ就いているのなら、可能性はあります。しかし、質問者様が初めてというケースで、教授等のコネが無い場合は、自力で探すしかありません。 なお、旧帝大だからと言って安心はできません。旧帝大だから応募資格があって、そこからふるいにかけられると思った方がいいです。実際、私もそうでした。
お礼
8年経ってしまいました。ありがとうございます。
補足
有難うございます。 くだらない捕足かも知れませんが、博士の企業就職となると、やはり先輩や先生に聞いて出てくる名前以外は難しいと思った方が良いのでしょうか?(難しいかといって必ずしも諦めるとはなりませんが…) 当大学院の案内に、数年のうちの博士修了者の企業就職先の種類の数が、少なかったことを覚えており若干不安になります。
お礼
こんにちは。詳しい実情まで、ご丁寧に有難うございました。