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放射能測定器の選定について。
カバンの中古品の買取をしている者です。 最近、中古車を買い取った業者が放射能を測定したら、その中古車から放射能が測定された。 というニュースをみました。 それで私も心配になりました。 物に対して放射能を測定したいと思います。 市販の空中の測定器のを測る放射能測定器でいいのでしょうか? 詳しい方、教えてください。
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ガイガーカウンター(pkc-107)を販売している者です。 一般にものの汚染を測定する場合は、放射線のうちベータ線を測定するそうです。 ベータ線は放射性物質から離れるに従って急激に減衰する(弱くなる)のに対して、 ガンマ線は距離が離れてもベータ線ほどは弱くならないためです。 ですから、ガンマ線のみ検知するシンチレーション式よりもガイガーカウンター(GM管)を使います。 空間線量を測るときはカバーでベータ線を遮断し(ベータ線は3mmのアルミでほぼ遮断できるため)、ものを測るときはカバーを外してガイガー計数管をむき出しにして測るタイプのものが出ていますので そちらか良いのではないかと思います。
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- rkobayashi
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某大学の放射線施設に勤務しる者です。 測定器も使っておりますので、ある程度は測定器の特性も理解しております。 色々なものを測られるということでしょうから、いくつか情報を記載しておきます。 今、ネットなどで購入できる測定器は主にGMサーベイメータとシンチレーションサーベイメータの2種類のものになります。 GMサーベーメータ 検出器部分にガイガーミューラー管を使用したサーベーメータで、検出窓部分の素材にもよるが、主にβ線、エネルギーの強いγ線を検出することが可能です。 測定器の種類にもよりますが、物の汚染(放射性物質がついているか)を見つけるのに向いています。 ただ、検出器での表示単位がμSvのものもあるため、この場合には値の振れ幅が小さく、汚染を見つけるのは難しいと思います。 出来れば、cpsやcpm(cpsは1秒間当たり、cpmは1分間当たりに検出器に放射線が入った数)表示のあるものが汚染発見には向いています。 ただし、GM管は消耗品で劣化しますので、管の大きさなどにもよりますが、数年で交換が必要となります。 シンチレーションサーベイメータ 検出器部分にNaIやCsIなどの結晶を使用したサーベイメータです。 主にγ線の測定に向いています。 ただ、ハンディタイプのシンチレーションサーベイメータの本来の用途としては汚染発見のためでなく、主に空間の放射線量を測定するためのものですので、汚染発見には向いていないといったほうがよろしいでしょう。 ただ、感度は悪くはありませんので、この空間に何かある、汚染場所はこの辺りとある程度の特定は出来ると思いますが、多少慣れていただかないといけません。(放射線が来ている方向が多少分かりにくいということです) 値段としてはいろんな機種がありますので単純比較は出来ませんが、感度のいいシンチレーションサーベイメータは高価なものが多いです。 その点GMサーベイメータは価格差は大きくありませんが、値段に大きく左右されず、検出器の感度は悪くないかと思います。 ちなみに、行政などが使用しているサーベイメータですとGMで25万円、シンチで50万円くらいです。 ただ、現在こちらの機種はメーカーから個人への販売は行われていません。 まずはネットでご希望の値段に近い機種を探してみられることをお勧めします。 またその際、上に書いたようなことを気をつけてみていただければ、測るものを考えるとどれがいいか判断できると思います。 参考になりましたら幸いです。
お礼
ありがとうございます