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日本の後宮について

日本の皇室には万世一系という決まりがあり、他国に類を見ないくらい血統はつながり重視されています。 にも関わらず内裏の後宮のセキュリティがなぜあのように甘いのでしょうか? 宦官を使ってるわけでもないし、外部の男性が忍んでくるのも容易なら後宮の女性も口実をつけては外出する、帝の夜のお勤めを確認する役人もいないし、ご懐妊となれば実家に戻るし出産が監視されてもいない。 他国の後宮は言うまでも無く、江戸時代の大奥と比べてもゆるゆるだと思います。 これで千数百年、皇室の遺伝子が一切絶えていないと考えるのは困難ではないでしょうか? なぜこんなにセキュリティが甘かったのでしょうか?

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  • tanuki4u
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回答No.1

社会制度としての、コスト効率の話でしょう。 後宮制度にコストをかけたのは、中国やイスラム圏など、一夫多妻で父系社会。 母親側が ローコスト ハイリターンを期待できる状況だと、母親になることが、非常に儲かる事業となります。なので、儲かる事業では監視が厳しくなります。 平安時代においては、身分の低い母親の子供は滅多なことでは天皇になれない。 ローコスト ハイリターンの社会制度ではない。 摂関家など、すでに資産のある父親が、娘を提供して、天皇を支援するという、母親の実家の視点で言えば ハイコスト ハイリターン の社会制度。 天皇家の血筋を引いている(と、関係者が納得できる)子供が、ちゃんとした家庭(摂関家やそのれ準じる家庭)の保護下にあるというのがわかればいいということになります。 このへんが平安時代 鎌倉時代、室町と天皇の実家(母親の出身家庭)は中級貴族になりますが、その段階では、天皇の実家になることは ローコスト ローリターン ですので、血統監視のコストを掛けるに見合う状況ではなくなった。 ヨーロッパの王家などでは、一夫一婦制で、妻の実家も王家だったり、妻の実家のほうが裕福だったりと、平安時代の天皇家=摂関家のどうような感じで ハイコスト ハイリターン となっています。だから ローリスク ハイリターンの制度でないので、ローリスク ハイリターンを監視するための後宮制度は、コストを掛けるに見合いません。 江戸時代の大奥は、母親の実家のレベルは問われず、子供が将軍になればハイリターンが期待されます。 つまり、ローリスク ハイリターン の社会制度なので、中国やイスラム圏のように 後宮制度を維持する理由が生まれます。

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  • fujic-1990
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回答No.2

 天皇の体は「玉体」と呼ばれていたそうです。  病気になった時でも、医師でさえ体に触れることが許されなかったので、どうにもならないほどの状態になったら「退位」してから診察してもらったのだとか。  また、神の子孫であると信じられてもいたわけです。  つまり、そういうふうに他人も見ていたので女性が天皇・皇太子らを誘惑することもなかったし、皇族自身も自覚していたので、特定の女性だけを相手とし、めったな女性に手を出さなかった。  また、神の子孫なので、藤原氏ほかが自分の家で出産された天皇の子を取り替えるというようなことを思いもしなかった、というような事が原因だったのではないでしょうか。  誰も思わないことを防ぐためにお金をかけることはありませんからね(その結果想定外の事件が起きても、関係者には判るから、生まれた子を排除すればいいだけ。今のように人権がどうしたという思想はありませんから)。  皇統の維持でいえば、皇統の維持が「使命」みたいな部分もありましたから、仕事、責務だと思って励まれたのではないでしょうか。  それに、今と違って、「宮家」がたくさんありましたからどこかに男の子は生まれていたでしょうし。  ちなみに、従来の皇統の断絶があったので、従来と異なる皇統の継体天皇が福井だったかな、そのあたりから登極したという説がありますね。  北朝と南朝の皇統違いもありますし、必ずしも「万世一系」とは言えないと思います。そういえば、朕は南朝の末であるぞという人(熊沢天皇?)がいましたね。  でも、それ以外には異論らしきものが出ていないので、ほぼ「万世一系」が成り立っていると、私的には思っています。