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プリンタのdpiが高解像度なのにブツブツなのはなぜ?

最近の4800dpiと宣伝しているプリンターの印字見本を見ると、今自分が使っている数年前の1440dpiのプリンターよりもブツブツ感が目立つ製品があります。 解像度が何倍も高いとブツブツ感が減るはずだと思うんですが、これはどういうことなんでしょうか? 古いプリンターで充分と思ってしまいました。

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回答No.1

EPSONの製品に対してHPの印刷などは確かに粒状感が高いですね。まあ、あとは印刷対象物とインクの数ですね。 1440dpiのプリンタ相手なら最新のPIXUS990iなどを購入すれば間違いなく上ですね。サンプルは実機出力ではない場合や元々の画像の質を決めるカメラなどの性能が悪いこともあるのでご注意を。 本題です。 これについては、ずっと以前に力説したことがありますがdpiはあくまでDot per inchiという意味しかありません。点の数が一インチ当たりいくつあるかがdpiです。 話はかわりますが、未だに306dpiのプリンタが世の中に存在するのはご存じですかね。未だにというのはおかしいですが、写真専用のプリンタでは300dpi程度でインクジェットより美しい印刷品位があります。富士写真フイルムのPrintPixなどの説明を見れば300dpiと書いてあります。しかし、見るからに写真並みの出力になる。 どうしてか分かりますか? 本来、人間の視覚上では基本的に300dpi以上の解像度を認識することはできません。純粋に300dpi(実際にはppi/lpiと書くのが妥当)で出力すれば写真で粒状感のかけらも感じないのです。実際に写真屋さんでプリントしてもらう写真は300dpiしかありませんからね。 しかし、インクジェットではなく、その出力は昇華型と呼ばれるプリント方式を用い、1ドットでインクジェットプリンタの8倍~10倍以上の色を再現できるのです。色は基本的にこの手のプリンタでは3色(色の三原色、光の三原色のどちらか)で出力され、3ドットもあれば6万色~1677万色相当を確実に再現できます。 だいたい、1,5から3ドット以内でこれだけの色の種類の中から的確な一色が再現できるため、300dpiでも鮮やかで粒状感はありません。 それに対して、インクジェットは的確な色1ドットを再現するのに、最大15回から40回のインクドロップを行います。実質再現できる色は500色~4000色程度で残りの色は全てディザリングと呼ばれる隣接する周辺ドットに打ち込まれた疑似ドットも含めて一定距離以上から見比べた時に人の目は色が再現されていると錯覚を起こす原理を使っています。実際にインクジェットやレーザープリンタで出力された写真を虫眼鏡でよく拡大してみれば分かると思いますが、明後日な色がたくさん並んでいることが多いです。しかし、拡大せずにみると、あたかも本当に1ドットで1色を再現しているように見えます。 インクジェットでは1440dpiで20回インクを吹き付け1色を再現すると、1440÷20となり、96dpiしかないことになる。 インクジェットは一色の色で再現できる色数は少なく、より自然に近い質感で濃淡を細かく再現するには、インク色数を増やして6色や7色でプリントするか、2pl(ピコリットル)以下のインクサイズでインクを吐出し4色程度のインクで出力するかどちらかが妥当になる。 この結果からいえば、6色プリンタの1440dpiと4色プリンタの4800dpiでは6色の方がより綺麗に出力されることもあります。dpiはあくまでドットの数で、綺麗さの値ではないのです。 綺麗さを表すのは、ppiと呼ばれるPixel Per Inchiを使った場合。この場合は、dpiと同じ意味を持ちますが、それに階調(色の濃淡)を指す意味が加わり、dpiの点の数とは別に色の深度まで指すことができ、より的確な色を表すという意味にもなるので、dpiよりは美しさを表す値として好ましい。(ただ、実用でdpiとは別のこの意味を用いて使うことはほぼないので当てにならない) そして、LPI(Line Per Inchi)があります。こちらが、本命で線数といいます。アナログ画像(出力された画像など)はこれが画質を指す値で、一インチ当たりどれだけ的確な線を再現できるかを指します。これが、200LPI~250LPIを超えると人の目には肉眼でドットの見分けがつきません。 ちなみに、dpiは1インチ当たりのドットの数。 打ち込んであるドットの数だけで、1ドットで画像の1つの点を再現するか、100ドットで画像の1ドット分を再現するかによって、美しさはかわる。この理由からインクジェットプリンタやレーザープリンタでは、dpi=粒状感のなさにはならないので注意。

altosax
質問者

お礼

大変詳しいご説明をありがとうございました! >1ドットで画像の1つの点を再現するか、1 >00ドットで画像の1ドット分を再現するかに >よって、美しさはかわる。この理由からインク >ジェットプリンタやレーザープリンタでは、 >dpi=粒状感のなさにはならないので注意。 なあるほど! そういうことなんですね。 Macの本によくdpi、ppi、線数という言葉が登場 するのは横目で見ていたのですが意味がわからずにいまし た。 今までのモヤモヤがすっきり晴れました。 どうもありがとうございました!

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