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卒論のテーマ
卒論のテーマをどうしたら良いのか、わかりません。 「よろしかったでしょうか」や「~の方」などの今時の日本語について論じたく思い、 「今時の日本語」をテーマにしたいと教授に伝えたのですが、 それはテーマにならず、テーマの方法論や構成について考えていないと一蹴されました。 それでしたら、「若者言葉考」というのはテーマになるのでしょうか? テーマの方法論や構成についてもいまいち理解できていません。 お教えいただけませんでしょうか? 宜しくお願いいたします。
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- codex_regius
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若者言葉というのは対象であり、主題足り得ないということでしょうね。 ちなみに何学部ですか? 学部によってもアプローチの仕方は異なってくると思います。 言語学なら言語体系からのアプローチによって日本語の本質と変遷、現代における特徴を分析することができるでしょうし、それがテーマともなり得るんじゃないかと思います。 民俗学なら日本語の時代性に焦点を当て、現代における日本語のありようを比較検討することもできるだろうと思います。 「よろしかったでしょうか」や「~の方」が本当に今時の日本語なのか、といった考察も意味があるかもしれないですね。 そもそも何と比較して「今時」なのか。 そうした表現は本当に「今時」なのか。 その言葉は若者だけが使っているのか。 質問者さんのそうした前提自体が通説に過ぎないということもできるかもしれず、その通説は本当に正しいのかをまず検証しないことにはテーマにならないかもしれません。 例えば、曖昧な表現を自信が持てない若者気質を反映していると分析した人もいますが、曖昧さは日本語特有の表現であることは、言語を学んだ者には自明のことと思います。 それが若者特有の言葉であるかのように指摘されるのは、明治以降の軍国主義の影響が色濃いわけで、高齢者の時代的な意識と分析することもできるわけです。 何を持って若者と定義づけるのか。 何を持って若者言葉と切り分けるのか。 どの時点の言葉と比較するのか。 そうした具体性が見えてこないから、方法論や構成について考えていない、と言われたのではないかと思います。 まずは対象となる「今時の日本語」の定義づけ、比較されるべき基準の設定をすることでテーマの構成は出来上がっていくだろうと思います。 その上でいかにアプローチしていくかが、方法論でしょう。 方法論は専門に準じるだろうと思います。 それは文化なのか、言語なのか、本質なのか、変遷なのか、人間の深層心理なのか。 それらが明らかになれば、方法論も自ずと絞られても来るでしょう。
- rkd4050
- ベストアンサー率60% (112/184)
論文は、何らかの問題提起をして、それに対して解決を提示するのが基本的な形式になります。 「若者言葉」を取り扱うとして、それのどこに問題提起をするかが「テーマ」になるわけです。 思い付くところでは、若者言葉を文法的に解釈するのはナンセンスですし、どのように変遷していったかは素人でもある程度調べもつくし、予測もできることですから、学術的に意義のあるテーマまで育てるのは大変です。現代と過去の若者言葉の比較なども、比較すること自体に意味のあるような何かを見つけないとテーマにはなり得ません(たとえば、現代の若者語と全く同じ言い回しが江戸時代以前に流行していたことがあるとか、そういう発見があるなら、面白い研究になるかもしれない)。 こう考えていくと、なにか面白い切り口を見つけないと、若者言葉で論文を書くのは難しいのではないかと思われます。 言語学は専門外なのでよくわかりませんが、たとえば、若者言葉の分布図を作って、何年頃にどのように広がって、どのように消滅していったかを図式化できるなら、そのデータから何か面白い発見ができるかもしれないかもしれないですね。実は流行語ではなくて方言だったとか、若者言葉の拡散と消滅の傾向とか。インターネット普及以前と以後で比較できたりするなら、そこから何か見つかるかもしれません。そういう研究は既にありそうですけど。 とまあ、だいたいこういう感じで論文のテーマは考えていきます。あとは、手間や難易度から考えて、実際に手を付けられるかどうかの判断や(単純に人手だけの問題なら共同研究にすればいい)、似たようなことをしている論文を読んで、実際に研究する意義があるかどうかなどを調べておくことですね。