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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:フィラメントからの放出電子の数を求めたい)

フィラメントからの放出電子の数を求める方法とは?

このQ&Aのポイント
  • フィラメントに流す電流や温度によって放出電子数が変化することが知られています。
  • Richardson-Dushmanの式は、温度と放出電子密度の関係を表した式で、放出電子数の推定に利用されます。
  • 電流や温度によるフィラメントからの放出電子数を求めるには、(1)電力と抵抗を利用して温度変化率を推定し、(2)Richardson-Dushmanの式を用いて放出電子密度を計算し、(3)放出電子の速度分布から放出電子数を推定します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • inara1
  • ベストアンサー率78% (652/834)
回答No.2

電離真空計や二極管の動作をお調べになっているのでしょうか。 「電流→温度→電子密度→電子数」という流れは間違ってません。 ただし、温度→電子密度 の計算では、ANo.1 さんがご指摘のように、電子を引き出すための電界を考慮する必要がありますが、電界が充分大きいとしたときの熱電子密度は求められます。順番に説明していきます。 (1) 電流→温度 熱容量が関係するのは過渡応答を考える場合で、定常状態では熱容量は関係ありません。 フィラメントに加えた電気的なエネルギーが全て電磁波(光や熱)として放射されると仮定すれば、投入電力と輻射のパワーが等しいとして     S*ε*σ*T^4 = R*I^2 --- (1) という式が成り立ちます。S はフィラメントの表面積 (m^2)、ε は放射率(無次元)、σ はステファン・ボルツマン定数(=5.6704×10^-8 W/m^2/K^4)、T は温度 (K)、R は電気抵抗(Ω)、I は電流(A)です。フィラメントの抵抗率 ρ (Ω・m) が温度に依らず一定であれば、式(1) からフィラメント温度 T とフィラメント電流 I の関係は簡単に計算できます(実際には温度依存があるので、I から T を計算するには数値計算が必要) 。 (2) 温度→電子密度 英語ですが、真空管の動作原理を詳しく解説した書籍(http://www.pmillett.com/tubebooks/Books/chaffee.pdf)が参考になります。そののPDFファイルの85ページの式(23)    Is = A*T^2*exp( -b0/T ) --- (2) が飽和エミッション電流密度(A/cm^2)の式です(Richardson-Dushmanの式)。定数 A 、b0 はフィラメント材料によって異なり、その値は、PDFファイルの91ページの表II にあるように、タングステンでは    A = 60.2×10^5 A/cm^2/K^2、b0 = 52400 K となります(書籍で使用されている長さの単位が m でなく、cm となっていることに注意)。 ただし、フィラメントが発熱しているだけでは電子は放出されません。ANo.1 さんがおっしゃるように、電界をかけないと熱電子を外部に取り出すことはできません。式(2)は電界をかけたときの最大電流(理論的に取り出せる電流の最大値)です。電界強度を Ep (V/cm) としたときに、フィラメントから放出される電流密度(空間電荷制限電流密度)は、PDFファイルの96ページの式(40)    I (A/cm^2) = 2.336×10^(-6)*Ep^(3/2)/d^2 --- (3) で表されます(この I は式(1)の I とは違います)。d はフィラメント(カソード)からプレート(アノード)までの距離(cm)です。したがって、式(2)の Is>式(3)の I となるような電界強度 Ep と電極間距離 d を満足させないと式(2)の電流密度を引き出すことはできません。 (3) 電子密度→電子数 式(2)の電流密度 Is にフィラメントの表面積 S (cm^2) をかければ電流になります。1A(アンペア)の電流というのは、1秒間に 1C の電荷が移動しているということなので、電子の電荷を q (C) 、1秒間に移動する電子の数を N (個/s)とすれば    Is*S = q*N    → N = Is*S/q となります。q = 1.602176487×10^(-19) C です。

hiro2pzbt
質問者

補足

ありがとうございます! 計算式まで書いていただいて、とても助かります。 参考文献のpdfもすごいですね、これ。 とりあえずは教えていただいた情報をもとに改めて考えてみます。 追加質問をすることがあるかもしれませんが、よろしければそのときはまたお付き合いください。 > 電離真空計や二極管の動作をお調べになっているのでしょうか。 原理的には同じ話ですが、どちらかというと電子衝突による原子構造の調査に使うような電子銃の類を調べています。

その他の回答 (2)

  • inara1
  • ベストアンサー率78% (652/834)
回答No.3

ANo.2 に間違いがありました。 × A = 60.2×10^5 A/cm^2/K^2、b0 = 52400 K ○ A = 60.2 A/cm^2/K^2、b0 = 52400 K

回答No.1

>既知の条件は、フィラメントの材質・形状、そこに流す電流だけです。 >ここから放出電子数を求めることは出来るでしょうか。 無理です。熱電子放射のことをおっしゃっていると思うのですが、電界(バイアス電圧)がないと電子の放出はありません。 >直接の答えでなくとも、参考になりそうな文献を紹介していただけるだけでも助かります。 真空管の動作原理について書かれた本やサイトを探されると良いかと思います。

hiro2pzbt
質問者

補足

回答ありがとうございます。 うっかりしていました。ご指摘の通り、バイアス電圧も印加しますので、既知の条件として加えさせてください。 日本語の本やサイトは結構な数を当たったと思っているのですが、定性的な説明が多く、定量的なものを見つけられません。 思い当るところがあるようでしたら、具体的に教えてください。お願いします。

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