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2準位系の粒子数

2準位系の粒子数 2準位形のカノニカル分布を考えています。 全粒子数はN、状態1がE=0、状態2がE=εとします。 このとき分配関数Zは(1)、(2)式のようにかけます。 ここで、なぜ以下のように書けるのか分かりません。 「よって、A,Bの状態をとる粒子数をそれぞれn_A,n_Bとすると、 (3)、(4)式のようにかける」

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回答No.1

結論を先に言いますと(3)式(4)式ともに少し間違っています。 以下, 1/(k_B T) = β とします。 カノニカル分布の exp(-βε) は1粒子が温度Tでエネルギーεにいる確率をあらわしています。 分配関数Zは全状態についてこの確率を足したときに1となるために割っているものです。 上の考えを使って1粒子が状態Aに入る確率を考えてみますと exp(-β ε_A)/Z = 1/Z (ε_A = 0) となります。 N粒子が状態Aに入る確率は、現在状態Aに入っている個数などと無関係だとすると(今の場合はそうでしょう)1粒子のN倍すればよいです。 分配関数 Z = 1 + exp(-β ε_B) なのでこれを代入して n_A = N * exp(-β ε_A)/Z = N/Z = N / ( 1 + exp(-βε) ) となります。 n_bも同じように考えて n_B = N * exp(-β ε)/Z = N / ( 1 + exp(βε) ) になります。

ishigamin
質問者

お礼

ご親切にお答えいただきまして、まことにありがとうございます。 大変参考になりました。

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