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慶應大学環境情報学部
慶應大学環境情報学部 慶應大学の環境情報学部から、ODA関係の事業を請負う会社で働く開発コンサルタントになることは難しいでしょうか。できればハード系の開発コンサルタントになりたいのですが。
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こんにちは。 先に回答したbayu-bayuです。 これから大学入学・・・ですか??? まだ若いのに志が高くて素晴らしいですね!! そんな志高きあなたを応援します! さて、追加の質問に対する回答をしますね。 ソフト系コンサルタントが受注している海外のODA事業も、決して少なくはありません(もちろんコンサルが関わるODA事業はハード中心ですが)。 しかし、少なくはないものの多くもないのが実情で、海外の現地で仕事をする機会も多くありません。 大体は、1度現地調査をして、間に1度くらい現地政府との調整があり、最後に現地に行って納品、というくらいだと思います。 主な仕事は日本で行われる場合が多いです。 また、ソフト系のコンサルが受注する仕事は、システム開発やネットワーク整備、技術導入などになるので、援助をする国側にある程度の経済レベルがないと実現しません。 案件はありますが、業界の幅としては、現在のコンサルで仕事を奪い合っている、という状況です。 土木系は、貧しい国でも、豊かになりつつある国でも需要があり、また1度の仕事の金額や規模も大きいので、働ける裾野が広いのが特徴です。 現在では、技術を持たなくても、派遣されるコンサルタントら(団員という)の業務を補助し、色々な事務手配を行う「業務調整団員」という枠で若手が派遣されることもあるので、文系でも仕事に関われる可能性が広がっています。 なお、技術関係の資格は、技術士が最も評価の高い資格で、「文系の弁護士、理系技術士」などと言われるくらい難しい試験です。 国が指定した技術系の学部を卒業した学生は、卒業と同時に「技術士補」の資格を得られますが、それ以外の人は、「技術士補」の試験を受けることから始まります。 「技術士補」の資格を取ったら、技術士がいる職場で、その技術士の指導を受けながら4年以上の業務経験を積むと、「技術士」の試験を受けることが出来ます。 ですので、最も若くても、27歳くらいにならないと技術士試験を受けることができません。 また、試験も超難関ですから、最短でも32~3歳くらい、平均すると45歳くらいが技術士取得の年齢となります。 建築士も同様で、木造建築士、二級建築士、一級建築士などとステップを踏んでいく必要があります。 いずれにしても、技術系の資格は難しいので、その分コンサル業界では評価される対象になるのです。 環境系のODAは、太陽光発電設備や、原子力・地熱・高効率火力発電、廃棄物処理、下水整備など、インフラ系でも盛り上がっている課題です。 仕事としてはこれからも増加傾向にあると思います。 ミソは、日本の環境技術が高いため、ある程度経済が発展して、援助が減っている国も、環境部門では援助対象となることがあるため、仕事が増えていることです。 ハコもの開発と違い、批判されることも少ない、ということも、案件増加を後押ししています。 ソフト系コンサルでも、専門としている分野がありますので、興味があれば、いろいろと調べてみて大学の専攻に反映してみてもいいかもしれません。 日本で研究されている先進的なソフトコンテンツよりも、より基礎的なソフト導入の需要の方が高い国もあるので、よく検討される必要があるかと思います。 しかし、まだ大学生活を楽しむ時間があるのであれば、もっとたくさんのことを体験してみるのもいいと思います。 途上国に興味があるのであれば、ボランティアに参加してみるとか、留学してみるのも経験としてプラスになります。 また、現地のODA事業の現場を訪れてみるというのもいいかもしれません(担当しているコンサルにお願いしてみると、案外簡単に案内してくれます)。 技術面で理系出身の学生と比べて不利であっても、国際協力の仕組みを理解して、実際に途上国で支援事業をボランティアなどで体験している経験があれば、資格や技術の不利な面を補える可能性はあります。 今、開発コンサル業界では、国際協力の理念を体系的に研究してきた「文系人」(国際協力論などを研究した人)が不足しているので、これから文系でも需要があるかもしれませんよ。 頑張ってこの業界に飛び込んできて下さい! そして将来、世界のどこかで一緒に仕事が出来る(orライバルになる)ことを期待してます。 応援してますよ! 頑張って下さい!
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- bayu-bayu
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こんにちは。 海外(途上国)でインフラ整備を行う開発コンサルに勤務しているものです。 まず、ハード(土木技術系)の開発コンサルタントで活躍するためには、最低限技術関係の資格が求められます。 当社でもJICAが発注するODA事業を沢山実施していますが、入札したコンサルタントの評価は、多くの割合で「人材の能力、資格、経験」が問われます。 特に、開発コンサルタントは、計画・設計・施工管理の3つが仕事の柱となるので、例えば道路建設事業などの場合は、施工管理士、建築士、技術士、RCCMなどの資格が必要で、更に修士号を持っていると更に評価が高くなります。 実際には、資格がなくてもコンサルで働くことはできますが、その会社から誰を現地に業務派遣するかは、資格や経験などに左右されるので、誰でも行けるというわけではありません。 特にハード系の場合は、資格でしかその人を評価する「客観的基準」がないため、資格のある人が有利になる傾向があります。 質問文を拝見すると、慶応の環境情報学部ということですが、こちらの学部からだと、環境系の開発コンサルか、都市計画などを行う開発コンサルかの2通りの道があるかと思います。 もちろん、他の専門開発コンサルにも道はありますが、相当な努力とアピールが必要だと思います。 国際協力の現場は、学問として学ぶようなものではなく、途上国のしかも開発が求められているような不便かつ改善を要する場所(往々にして厳しい環境)であるとともに、建設現場です。 英語力だけではどうにもなりませんし、その過酷な環境で生き抜くためのスキル、そこで少人数(場合によっては1人)の日本人だけで巨大な現地の現場を動かすだけのマネージメント能力とパワーが必要です。 お尋ねの内容については、「不可能ではないが、可能というには相当の努力が必要」といったところでしょうか。 ちなみにこの業界、専門の技術を学んでいない方の場合、あまり大学名のメリットはありません。 案外、土木や建築系の学部を卒業された、地方大学や中堅私立大学出身の方が多い業界です。慶応卒だからといってプラスに働くことは、ほとんどないと考えた方がいいかもしれません。 どちらかというと、大学時代に途上国での生活経験があったり、開発コンサルとして自分ができることを明確にしてアピールした方がいいでしょう。ここの業界は「人」が評価されるだけに、採用時も「人間性」や「社会性」「経験」などが問われます。 なお、最近はやりの「環境」は、ODAでも援助増額傾向ですので、環境系の専門を持っている学生は、環境コンサルでは門が広いかと思います。 具体的にこういう分野で、こういう仕事がしたい、というものを教えていただければ、もう少し詳しくアドバイスできるかもしれません。 それでは。
お礼
実際に働かれていらっしゃる方から御回答いただきうれしいです。ありがとうございます。 実は開発経済などを学びソフト系コンサルになる道を考えていたのですが、需要があまりないようですし、より現地にいるハード系コンサルタントにはなれないだろうかと思い始め、東京大学を第一志望に考えていたのですが(志望していたのが文系だったので転向できる可能性諸々を考え)環境情報学部はどうか、とも考えておりました。やはり土木建築系の資格を取るのは難しいのですね(土木関係の資格がよくわかっていなかったので助かりました。すみません)技術士は取得する平均年齢などもかなり高いと聞きました。 環境系はやはりODAも増えているのですか。環境情報学部からねらうにはbayu-bayu様のおっしゃる部門以外は厳しそうですね。相当努力して環境系や都市計画を目指すか、ソフト系コンサルタントを目指すかになりそうです。いずれにせよ大学では途上国に実際に出てみるなど努力したいと思います。 伺いたいのですが、開発業界ではソフト系のコンサルタントの需要は今後もありますでしょうか?コンサルティング会社のHPなどを見ても、ソフト系の実際の仕事もわかりにくく、採用もかなり厳しいように見えます・・・御回答いただければ幸いです。
お礼
素早い回答ありがとうございますm(_ _)mお礼が遅くなりすみません。 はい、まだ大学入学前です・・・なのでより実情がわかりずらくて・・・本当にありがたいです。 >「文系の弁護士、理系技術士」なんですか・・・!それは・・・難しいですね・・・。環境系のODAの増加理由、よくわかりました。ソフト系コンサルタントの実情も詳しくお話いただいてありがとうございます。開発経済一辺倒でいくのにかなり疑問を感じていたので、もうすこし広い分野を学ぶようにしようかとも思います。大学でも色々挑戦してソフト系にせよ環境などにせよ自分が何ができるかアピールできる人材になろうと思います。 丁寧な回答ありがとうございました。将来bayu-bayu様のような素敵な上司の方に出会いたいです^^ 頑張ります。