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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:自主制作映画の問題点)

自主制作映画の問題点

このQ&Aのポイント
  • 自主制作映画の問題点とは?
  • 自主制作映画の問題点について考える
  • 自主制作映画の問題点と解決策

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • dai_nobu
  • ベストアンサー率33% (2/6)
回答No.2

若い頃、自主制作映画に関わった経験から まずは、クリエイターである、プロデューサー・監督・スタッフ・出演者の能力と関係性によるところが大きいでしょう 特に、全体を統括する立場のプロデューサー・監督の責任・能力、自己の作品に対する厳しさ、スタッフを如何にコントロール・マネジメントするかは大きいです。 よく、自主制作映画が陥りやすい問題として、他の回答者様の指摘どおり、プロデュース・監督・脚本といった作品のコアの部分に関わる人の自己満足に陥りやすいという問題もあります。 また、スタッフ全体のヒエラルキーが横並びになり責任の所在が曖昧で、個々の役割に対する互いの評価が甘い、なあなあな関係になりがちで、こういった悪循環が作品のクオリティを著しく下げてしまうことがありあます。 わかりやすく言うと「仲良しグループ」の自己満足といったところでしょう。 仲良しグループならまだいいのですが、ヒエラルキーのない「仲良しグループ」だけにスタッフ間のトラブルも起こりやすく、端的に言えば、予算が各々持ち出しだったりした場合、金銭的なトラブルに発展する事も多々あり「映画を作っている場合じゃない」という笑えない事態になったりします。 しかし、自主制作だからこそ、監督・脚本・スタッフそれぞれが、のびのびと自分の作家性を表現できるというメリットがあります。 とは言え、作品として世に出す以上、表現者として自らの作品に対する責任が生じるわけで、自己満足で良い筈はなく、自らの作品に対する厳しい批評眼が商業作品以上に求められます。 自らの作品に対する厳しい批評眼を課すこと、スタッフのコントロール、加えて商業作品に比べて、圧倒的に少ない予算と、恵まれない制作環境が自主制作のプロデューサー・監督の難しさといえるでしょう。 いわゆる自主制作でないメジャー作品の場合、制作会社や出資者がいて興行的成功を持ってそれらに利益をもたらすのが目的の一つとなります。 当然ながら、そのために一定水準のクオリティが求められる事になるので、監督・出演者・スタッフに相応のスキルと自分の表現に対する厳しい批評眼が求められるし、制作会社や出資者にも同様に厳しい選択眼が求められます。 こうした中で、出資側を頂点にした縦軸のヒエラルキーと、ある種、徒弟制度に近いの制作現場環境で作品のクオリティを維持する仕組みが出来上がっていきました。 反面、興行的な成功を得るため、安易に大衆的評価を求めようとする傾向が強くなり、実際に制作する立場である監督やスタッフの作家性がスポイルされてしまうという問題もあります。 また、出資者側にとって不都合なテーマ・表現は難しいしく、作品を通して社会性や芸術性を表現していくことも困難な場合があります。(逆に、出資者側あるいは、クリエイターが資金力と地位を利用して壮大な「自己満足作品」を作るケースもありますが・・・。) かつて、こういった流れに対する反発から、一部のクリエイターがより自由な表現手段として、自主制作という方法を選択したというた背景があります。 しかし、時代の流れとともに単純な「メジャー⇔自主制作」という図式で収まらなくなり、新人監督が自主制作で評価を得てメジャー作品の監督になるケースや、バブル期のミニシアターブームの頃など、メジャーに対する反発やテーゼとは別の部分で、積極的に自主制作を選ぶクリエイターも現れます。 私が、自主制作映画に関わった1995年頃に比べ、今なら、フィルムレス制作も可能ですし、上映も劇場にこだわらなければ、ネット上のストリーミングなど、デジタル化の恩恵で技術面だけで見れば、自主制作に対するハードルははかなり下がっているのではないかと思います。 そのことが「ちょっと作ってみよう」という人が増え、粗製乱造につながっていると考えたくはないですが、自主制作映画が限らず、単なる自己満足で終わらせてはいけないという本質に変わりはないと思います。 若いころ、「ゆきゆきて神軍」、「全身小説家」の原一男さんとお話させていただく機会がありました。 自らの作品、世の作品に対して、とても厳しい「眼」をお持ちの方でした。(私も相当叱責されましたし。) 最後に自己満足と作家性・芸術性の境界とは?という議論もあるのですが、あくまでも作品を評価するのは観客です。 観客が理解できない、共感できない、(単に楽しませるという意味ではなく)一方的なコミュニケーションは自己満足とみなしてよいのではないでしょうか?

cuaron
質問者

お礼

詳細な説明で勉強になります。 作品である以上、自己満足で終わらせるのも良くありませんね。

その他の回答 (1)

  • zoom10
  • ベストアンサー率33% (118/354)
回答No.1

自主映画製作の問題点の一番大きい問題点は、脚本、内容が 監督の自己満足になりがちです。 第三者に(お客)見せたいのであれば、客観的に脚本を読める人を 監督以外に参加させる。

cuaron
質問者

お礼

回答あらがとうございます。 なーるほど… その辺、監督の映画に対するスタンスが問われているでしょうね。 自分の好きなものだけ撮りたい人は、人に何か言われても変えないかもしれませんし、 逆に見てもらう人の事を考える人は、客観的視点から見つめることを怠らないわけですね。

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