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がん手術後の回復 縫合不全が原因で退院が遅れる理由と対策
- 父が食道と胃がんの手術を受け、リハビリを続けながら入院しています。しかし、縫合不全が原因で退院が遅れています。縫合不全は腸を開き縫い合わせた箇所が緩んでしまい、膿が発生する状態です。この症状が起こる理由や対策について知りたいです。
- 父のがん手術は成功したものの、縫合不全のために退院が遅れています。縫い合わせた箇所がうまく密着せず、膿が発生している状態です。縫合不全の原因や対策について詳しく教えてください。
- 父の手術は成功したが、縫合不全により退院が遅れています。縫い合わせた箇所が開いてしまい、腸から膿が出る状態です。縫合不全の理由と解決策について教えてください。
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縫合不全というのは、「縫合した部分がうまく、くっついていない」 という状況を示す医学用語です。 では、その原因は何かというと、 技術的なミスという場合もありますが、多くは色々な要素が複雑に 絡み合っていて、たいていは原因不明です。 手術をすれば、一定の割合(数%)で、縫合不全が生じる事は 医学会では常識になっています。 特に、食道の手術は、縫合不全の確率が高い手術です。 理由は、食道を切断した為に、遠くの臓器(小腸)をひっぱって代用する ので、腸の血行が悪くなる、予想外の緊張がかかる、腸そのもの具合が 良くない、などの腸の問題も考えられます。 また、膵臓を切除、または、膵臓の働きが悪くなり糖尿病やそれに近い 状態となり、傷の治りが悪いという場合もあります。 また、手術後に口から入った菌が、たまたま食道へ行って、 縫合部位に感染を生じたとも考えられます。 これらの要素が複雑に絡み合っているので、どれが原因だとは、単純には 言えないのです。 縫合不全が生じたときの一般的な治療は、絶食して、縫合不全の部位に 余分な菌が付かないようにする、余分な力がかからないようにする…… つまり、縫合部位を安静にして、抗生物質などを投与して、回復するのを待つ ということになります。 傷を早く治すためには十分な栄養を取る必要があるのですが、そのためには、 「食べる」ことが一番なのです。 点滴では、生命の維持に必要な量の栄養しか与えることができません。 なので、絶食して回復を待つ……というのは、とても厳しいバランスなのです。 手術の成功とは、単に、「がんを摘出して、患者が手術中に死亡しなかった」 というだけのことです。 「手術の成功」とその後の回復とは、まったく別の問題です。 御尊父様の病状がどのような状態なのか、詳しい事はわかりません。 しかし、主治医のミスではないかと疑っているのでは、良くなるものも 良くなりません。 まずは、先生とのコミュニケーションを良くしてください。 手術やその後の治療にミスがあったのかもしれません。 今、そのことで先生を追及して、御尊父様が良くなるのなら、是非とも、 そうするべきですが、現実には、そんなことをしても御尊父様が 良くなることはありません。 ミスの追求をするのは、後からでも十分です。 ならば、今、するべき事は、 今、何が起きているのか、 今、何をするのが御尊父様にとって一番良いことなのか、 ということを正しく把握することです。 ご参考になれば、幸いです。