経済対策に対するマスコミ報道に対する疑問(1)
円高で日本は経済破綻だと言われていますが・・・円高ってよくないのでしょうか??
食費もガソリン代など輸入品が安くなるので内需拡大になると思うのですが。
日本は外需依存国だとかいわれていますが、外需依存度はせいぜい15%です。
他の国と比較すると、日本の輸出依存度は、主要国のなかではアメリカの次に低い。
主要国で輸出依存度が高いのはドイツや中国、それに韓国。これらの国の輸出依存度は4割近くにまで達している。
日本の輸出企業も物価変動を加味した実質実効為替レートが上昇したので厳しい状態ですが、でもいまだに130ポイントにも届かず2001年レベルでしかない。
1995年に1ドル80円を切ったときは、実質実効為替レートが160ポイントを超えたから、あのときに比べれば、いまはまだ円安。
それで本当に輸出産業が全滅とかいう話になるのか?
マスコミは、日本の内需は絶望的だ、だから日本は輸出で成長していくしかないというは本当なのでしょうか??
内需が成長しないなら、やっぱり輸出で食っていくしかない・・・。
日本の内需はまったくダメなわけだから、頼みの輸出を順調に成長させるためにも、円安のほうが良いに決まっている・・・。
これって因果関係が逆ではないでしょうか??
内需の成長が抑え込まれているのは、そもそも円安だったからではないでしょうか。
円安の場合は、輸入価格が上昇して日本人の購買力がどんどん削られる。日本人の購買力が小さくなれば、国内を主な市場としている中小企業はやっぱり経営的に厳しくなる。
外国への輸出で稼いでいる大企業はともかく、円安になれば中小企業の収益力が落ちて、内需の成長率が低下して当然。
内需を成長させたいなら、円高にすればいい。
日本の個人消費は絶望的だといっているが・・・個人消費は日本のGDPの56%を占める。日本のGDPは、半分以上が個人消費。
個人消費が7割近いアメリカには負けるが、個人消費がGDPの3割程度しかない中国なんかとは、比較にならないほど大きい。
しかも中国の個人消費はGDPに占める割合が年々減りつづけているが、日本のほうは逆に増えている。
昨年にしても、あれだけ不景気だ、不況だってマスコミが悲観論をばらまいたのに、日本の個人消費はそれなりに成長していた。
それは円が高くなって日本人の購買力が高まったのが原因だと思われる。
超外需依存国である中国の純輸出(輸出-輸入)つまり外需はGDPに占める割合は10%近く。
逆に日本の外需、つまり純輸出がGDPに占める割合は、2%未満。
つまり日本のGDPは、じつは98%以上が内需。
経済対策に対するマスコミ報道に対する疑問(2)
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