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橋梁点検 コンクリートの剥離と欠損について
最近、橋梁点検の仕事を始め、 国道交通省の「橋梁点検要領(案)」(平成16年3月発行) を参考にいろいろ勉強中です。 そこで質問なのですが、部材がコンクリートだった場合の 「剥離」と「欠損」の違いがよくわかりません。 コンクリートの一部が欠けて損なわれている場合、 損傷名はどちらを使うのが適当なのでしょうか? 詳しい方いらっしゃいましたら、何卒よろしくお願いいたします。
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No.1です。念のために付け加えると、 欠損は「欠けて損する」こと、つまりコンクリートの一部が無くなっている状態です。この原因はいろいろあるでしょう。損傷として補修が必要になるのは断面欠損です。特に鉄筋等が外気に晒される、あるいは所定のかぶり厚がなくなっている、これはいずれ鉄筋に悪影響をもたらします。また、断面欠損は強度が落ち危険ですね。 剥離は、内部からの作用でコンクリートの表面が剥がれている状態です。これも進んでいくと断面欠損になるのですから、早めの補修が必要です。 それによって、補修方法が違ってきますから、損傷の状態や程度によって、剥離か欠損か分別するのですね。それが診断で評価ですから、使い分けはその状況を基準にするのです。
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- saltmax
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詳しくありませんが 損傷の種類は 剥離・鉄筋露出と変形・欠損ですよね。 剥離とは薄く剥がれるということで 原因は色々あると思いますが 中性化や塩害などで鉄筋が錆びて膨張することで コンクリートを中から押し出して剥がれたりすることで 欠損は欠けて損なわれるということから 外部からの衝突や接触によるものや局部応力の集中によるものではないでしょうか。 付録-1 損傷評価基準を見ると 原因に基く分類のようですが。
お礼
回答と丁寧な説明ありがとうございます。 付録-1 損傷評価基準を改めて見直してみました。 確かに原因によって分けると、かなり理解しやすくなりますね。 ・・・という事は、損傷の種類を判定するには、 現場や写真の状況から損傷の原因を見極めなければいけない ケースもあるということですね。 とても参考になりました。 ご回答ありがとうございます。
- naocyan226
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どちらを使うのが適当なのでしょうか、といっても文字通りでしょう。剥離は原因であり、欠損はその結果でしょう。普通は「断面欠損」といいますね。剥離した結果、断面が欠損します。 状況を観察し、鉄筋等が腐食・膨張してコンクリートの表面が剥離していれば「剥離」、それが進んだ結果、断面欠損に至るほどひどい場合は「断面欠損」、でいいのでは。
お礼
さっそくのご回答ありがとうございます。 剥離が進んだ結果、欠損になる。ということですね。 --剥離は原因であり、欠損はその結果でしょう-- その通りだと思います。 ただ、今私が参考にしているマニュアル(国土交通省の発行したもの) では損傷の結果を「剥離」と「欠損」でわけているんですよね。 同じ事じゃないの??と少し混乱してしまいました。 ご回答、参考になりました。どうもありがとうございます。
お礼
丁寧なご回答ありがとうございます。 なるほど!補修方法が違うからその事も考慮しつつ損傷名を 使い分けなければならない訳ですね。 あわせて損傷の原因も解説していただき、とても分かりやすかったです。 ありがとうございました。 また分からない事があった時に、助けていただけるとありがたいです。