ウーファーで確認できるピーク・ディップについて続
こんにちは。
質問No.8962942の回答締切に間に合いませんでした。が、投稿する事にしました。
最近、多忙なので応答レスポンスはかなり悪いと思いますが、
気が向いたら、一番下の質問にお答えください。
ドイツ語ですが、周波数特性の測定について記述されたページをリンクしておきます。
http://www.visaton.de/de/techn_grundlagen/frequenzgangmessung.html
このページの中ほど右端に、図がありますが、注釈に
a)Meßraum, b)Hörraum (ca. 40m2)と書かれています。
a)無響室, b)リスニングルーム(キャパ. 40m2)
という意味です。
日本では、無響室で測定されたものしか公表されませんが、リスニングルームでは部屋の共鳴によって違った特性になることは知られています。
そこでvisaton社は40m2の有響室(残念ながら仕様は不明です)を作り、測定した200Hz以下を無響室測定のもの(aのグラフ)と付け替えたものがbのグラフになります。
日本の京間の六畳がおよそ10m2ですから、かなりゆったりしたリスニングルームですね。
天井高や建材・スピーカーの設置場所によって特性が違う筈ですが、それらの測定条件も不明です。
有響室測定に規格があるのかどうかも不明です。(たぶん無いでしょう)
しかし、visaton社は無響室を持っており、有響室測定も他社に提供している可能性はあります。
http://www.sbacoustics.com/index.php/products/woofers/8-sb23nacs45-8/
のグラフは、傾向としてはvisaton社のbグラフと良く似ていますが、谷の周波数が40Hzと50Hzで違いますので、同じ部屋なら測定条件が異なることを意味します。visaton社以外の少し狭い空間で測定された可能性が強いと思います。
通常なら、無響室特性に追加される参考特性の筈ですが、SBACOUSTIC社はその参考特性だけ公表しているという事ですね。
『Fsに近づくと周波数特性にピークやディップが確認できます。』
の理由は、低音域を有響室で測定しているから、で宜しんじゃないでしょうか。
似たような特性表示に2π空間(=Half Space)という方法もあります。これはスピーカーシステムに対して用いられます。無響室で測定されますので、干渉によるピークやディップは出ません。
IEC baffleは、スピーカーユニットの裸特性の測定に使用される標準の測定法で、もちろん無響室で測定されます。
みなさんは、スピーカー製造元や技術的オーディオ誌にどのような特性を測定して公開して欲しいですか?
お礼
ああ、まさに求めていた解答です。 ありがとうございました。