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船に詳しい方に訊きます
下の図は長崎県松浦市鷹島海底遺跡から発見された船の部分図です。 上から見たものです。 船は1281年(弘安4年)の元寇の江南軍の船です。中国南部で建造されました。 Aが通常の形で、Bが発見されたものです。 (1) 2と5はマストを立てるための穴です。 1,3,4,6はマストを補助する柱を立てるための穴です。 Bの方は4,6が中心線を通っていません。これはなぜでしょうか? (2) また、船体は隔壁によって隔てられ一部に浸水しても持ちこたえられるようになっていますが、 その隔壁にはlimber holeが開けられていて水を抜くことができるようになっています。 このlimber holeも発見されたものはなぜか斜めになっています。 この理由もわかりません。 船の構造や航行にお詳しい方に事情を推察していただけるとうれしいです。 よろしくお願いします。
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江南軍の船なら、ジャンクですよね? 一般にジャンクは西洋の帆船ほどは対称性を重んじないようです。マストも中心線上にあるとは限らず、むしろ立てられる所に立てる、という感じです。特に船首や船尾に近い補助的なマストは、甲板上の作業のじゃまにならないよう、端の方に寄せて立てていることがよくあります。 そのことから考えると、図にあるくらいの歪みは驚くほどのことではない気がします。ジャンクのマストはフリースタンディングですからステイとかスプレッダーを気にせずに済みます。ゆえに 4 と 6 は強度さえ取れれば船の中心線に対して直角に配置する必然性はありません。 とはいえ、「ではこのように歪ませる積極的な理由は何だったのか」と言われると、答えに詰まります。kyo-mogu さんのおっしゃるように、たまたまそのような材料が手に入ったのかもしれません。あるいは木目の状況から、ゆがめた配置の方が強度が出ると判断したのかもしれません。 甲板上の他の設備の配置と関係があった可能性は高いと思います。たとえば船員ないし兵員の移動上、マスト脇の通路を広く取る必要があったとか。そう考えると、まず 4 と 6 の位置が決まり、その強度と合わせ考えて limber hole を開けたと考えれば整合性は保てます。船の大きさがわかれば、ありうる話か判断できるでしょう。 なお、ジャンクリグについては英語なら H. G. Hasler; Practical Junk Rig と Derek Van Loan; The Chinese Sailing Rig が良いです。中国語ならもっと本格的な文献もあるのでしょうけど。
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- kyo-mogu
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推測です。詳しくもありません。 破損した船の使える部品を再度使用するときに、斜めで使えるところが有ったのではと推測します。同じように水抜きと穴の角度が同じのようですし。支えられればいいわけなので、斜めでも問題は無かった。 かなぁ。