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本当にオブジェクト指向プログラミングっていいのでしょうか?

bleisの回答

  • bleis
  • ベストアンサー率68% (11/16)
回答No.1

C++ で OOP をすることの是非はこの際置いておくとして、まず気になった点から。 >・継承されすぎると、基本クラスまで追うのが一苦労。 これは、「間違った」オブジェクト指向プログラミングが原因である場合が多いです。 オブジェクト指向に「間違ってる」とか「間違ってない」とかあるの?というある種危険な方向に進んでしまいがちな話題ですが、あえてこの表現を使いました。 >・インスタンスをつくってから、関数を呼ぶのが面倒な気がする。 非 OOPL の場合、関数の引数が増えがちで、見にくくなりやすいという問題がありますよね? また、構造体にまとめたとしても、その構造体をつくる必要があります。 これ、インスタンスをつくるのとどちらが面倒ですか?同じだと思います。 >・インスタンスをdeleteし忘れて、メモリを圧迫する危険がある。 OOP の話ではなく、C++ の話になってしまうのですが、RAII というイディオムが C++ にはあります。 このイディオムを使用した「スマートポインタ」というクラスを使用することで、delete し忘れが防げます。 また、構造化プログラムでもメモリを動的確保・解放することはよくありますよね?malloc とか free とか。 他にも、FILE 構造体を操作する fopen とか fclose とか。 こういったものが、RAII イディオムを使用することで、確実に解放忘れがなくなります。 OOP の利点ではないですが、クラス (とテンプレート) を使うことの大きな利点になるのではないでしょうか。 で、書籍ですが、OOP 自体なら「デザインパターンとともに学ぶオブジェクト指向のこころ」という本がおすすめです。 そして、その後に「アジャイルソフトウェア開発の奥義」や「Java 言語で学ぶデザインパターン入門」、「パターン指向リファクタリング入門」に進むのがいいと思います。 と、ここまで書いたのですが、C++ という言語は OOP だけでなく、様々なパラダイムをサポートするマルチパラダイム言語です。 個人的には、OOP だけに偏った学び方はあまりよくないと考えています。 ですので、C++ In Depth シリーズの本をおすすめします。 Exceptional C++ や、Modern C++ Design などです。 また、テンプレートに関しては、C++ テンプレートテクニックという日本人が書いた本がありますので、そちらもおすすめしておきます。 で、手続き型で組んで失敗した例、ですか・・・ 自分自身、初めてまともに触った言語が Java なので、手続き型と意識して何かを組んだことがないのですよね・・・ オブジェクト指向で組んで失敗した例ならいくつもあります。でもそれは手続き型にすればよかった、ではなく、オブジェクト指向に対する理解が浅かった、と考えています。 例えば、「問題領域から名詞を抽出し、クラスの候補とし、動詞を抽出し、メソッドの候補とする」という設計方法(?)があるのですが、これは実はあまりよろしくない。 詳しくは「オブジェクト指向のこころ」を読んでいただくとして、こういった「間違った」説明が溢れているのがオブジェクト指向の欠点、ですかね。 以上です。

yuki7091
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 (返信遅れてすみません。) ・多重継承について  ご指摘して頂いたように、多重継承は間違ったOOPということは  どこかで聞いた覚えがあります。その間違ったOOPをしないために  Javaは多重継承ができなかった、と記憶しています。  (うろ覚えですみません)  しかしながら、多重継承でも正しいOOPというものがあるのでしょうか。  正しいOOPがあるからC++では多重継承を許可しているのでしょうか。  また、何を持って正しい、正しくないかが分かっていないので、  どんどん「分からないスパイラル」に陥ってしまいそうです、、、 ・インスタンスをつくってから、関数を呼ぶのが面倒 >非 OOPL の場合、関数の引数が増えがちで、 >見にくくなりやすいという問題がありますよね? ご指摘頂いて、そういえばそうだなぁ、と思いました。 だからといって、OOPも非OOPでも面倒なのは同じなら、 慣れている非OOPでもいいのかな、とも思ってしまいます。 (既存のソースがOOPで組んであるなら、そのソース修正の際は  不慣れでもOOPで組もうと思います。) ・インスタンスをdeleteし忘れて、メモリを圧迫する危険がある。 RAII、スマートポインタというのを初めて知りました。 (この時点で、私の技術レベルを推し量られてしまいますね。) とても便利そうなので、この2つを早く使えるようにしようと思います! ご紹介していただいた書籍の 「デザインパターンとともに学ぶオブジェクト指向のこころ」 を今度書店で見てみようと思います。 この本で何とかOOPの有用性が分かって 使いこなせればいいな、と思います。 この度は、長文にわたる回答をして頂き、本当にありがとうございました。

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