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知覚
大学で心理学を学んでいます。 現在、知覚についての課題が出て少し悩んでいます。 感覚器官を通して自分を取り巻く環境を理解しようとしていますが、同じものを見ても、時と場合によっては同じに見えないことがよくあります。 私は以前本で読んだ、知的障害者で印象に残った絵をかく少年が、自殺を考えていたときに描いた絵と、それを乗り越え20代になってから描いた同じ場所の絵の変化についてレポートを作成しているのですが、もう少し例を挙げたいと考えています。 課題なので丸投げするわけにはいかないので、参考までにみなさんの経験上で、同じものが後に違ってみえた経験を教えていただきたいです。
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長年うつ病持ちの心理学科卒です。 自分の体験からいうと、例えば抑鬱な気分の時にはとても美味しいものを 食べてもいわゆる「砂を噛んでいるような」感じがします。 味が分からない訳ではなく、「ああ、この料理はとても美味しいな」ということは 分かりますし、不味いものを食べれば不味いと味覚が感知しますが、それに対する 感動というか「重み付け」の度合いがひどく低下します。 要は美味しくても不味くても、それが満足にも不満にもならないということです。 景色も同様で、調子の悪い日は花や新緑などの色彩は当然分かりますが、 それに対してどうでもいい気分、観賞用の花などは全部造花でも枯れていても同じだ、 という気分になりますね。 逆に調子の良い日、電車から初夏の新緑の鮮やかな緑を見て、はっと何て綺麗なんだろうと 自分の反応に驚いたことがあります。 知覚は人間にとってそれ単体で在る訳でなく、何らかの感情(感想・感動)とともに在って 初めて意味ある「知覚」になると思います。 個人的な感情記憶ですが、参考になれば幸いです。
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- vzb04330
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類似のテーマは、古くは、「知覚の主体的条件」として、知覚する主体の要因が、知覚内容に影響すると言う研究が盛んに行われました。 たとえば、経済的階層により、貨幣の見かけの大きさが異なると言う知見が得られています。 また、最近では、知覚に与える経験の効果や、刺激が与えられる文脈の効果が取り上げられます。 経験の効果では、よく教科書に載っているのは、「ダルマシア犬」の写真があります。 この写真では、いったん「ダルマシア犬」が見えるようになれば、その後は、かならずと言って良いほどダルマシア犬が見えてしまいます。 文脈効果については、アルファベットのAとHの中間的な形をした「文字」を、THEという文脈と、CATという文脈で示せば、それぞれ、H、Aと読むという例が、教科書にはよく載っています。 関連して、参考までに。
お礼
教科書に載っている例を挙げていただき助かりました。 ありがとうございました。
我に拘ると、回りがみえなくなり、井戸の中みたいになります。我を休ませるか、小さくすると、だんだん回りが見えて来ます。そして無我になると、富士山の頂上から見てるように、世界のすべてが一目で分かるようになります。だから同じ風景でも、意識が向上すると、神に近づくので、天国のような、楽しい、うれしい、ありがたい、そしてわくわくする気持ちに見えるようになります。相手に対しては、長所だけが見えるようになり、すべての人が好きになれます。
お礼
例えが具体的でとても参考になりました。
お礼
自身の経験をもとに回答していただきありがとうございました。 とても参考になりました。