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ベルヌーイの定理を用いて,翼に揚力が発生する理由を説明することができますか?

noname#94887の回答

noname#94887
noname#94887
回答No.3

ベルヌーイの定理「だけ」で揚力の説明をすると無理が出ます。 良くごく簡単な説明がされる際、下面がフラットで、上面だけ 湾曲した翼型を迎え角ゼロにした場合を例として挙げて、 「上面を流れる方が速いので負圧が生じる」ことだけに触れて 「これが揚力」と言ってる場合が多いのですが、これでは不足 で、フラット部分を上にする、背面では飛べない筈だ等という 屁理屈を生む要因となっています。 「揚力」とは翼に働く空気合力の内、進行方向(相対風)に直角な 成分、いわば飛行機の重量を支えるのに有効に働いている方向の力 を言うのであって、これに対し前進を妨げる方向に働く力を「抗力」 と呼称します。つまり負圧であろうが正圧だろうが前者の方向に 働く力はすべて「揚力」です。 このうち、翼上面に生じる負圧の説明としてベルヌーイの定理が 用いられる、ということに過ぎません。それも、 「全圧 = 静圧 + 動圧 であり、全圧が一定なら動圧が増せば  静圧は下がる」ということを使ってるだけの話です。 とは言え、ベルヌーイの定理自体は航空機の速度を測るピトー管の 原理でもあり、航空力学には必須のものです。 始めに飛行機の翼があって、後からベルヌーイが説明した訳でも なんでもなく、飛行機が発明されるとっくの昔にベルヌーイは この世の人ではありません。後世の人間が飛行機が飛ぶ理屈を考え、 その理論を使ってるということです。

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