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最近金星が最大光輝になったのはなぜ?
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惑星やその衛星のように太陽の光を反射して輝いている天体の明るさを決める要素を考えてみます。 1.太陽とその天体との距離(近いほど明るく遠いほど暗い) 2.地球とその天体との距離(同上) 3.その天体の輝いている部分が全体に占める割合(輝面比:大きいほど明るい) 4.その天体が太陽の光を反射する割合(反射率:大きいほど明るい) 金星の場合太陽の周りを公転する軌道が真円に近いため、1はほとんど変化しません。 また厚い雲に覆われている金星では4の反射率は78%程度でほとんど変わりません 残る要素は2と3で、これは確かに地球と金星の相対的な位置関係によって大きく変化します。ご指摘のとおり満月に近い(輝面比が1に近い)時は地球から見て金星が太陽の正反対近くの位置にある「外合」の時なので、地球から遠くなっています。また地球に最も近いときは金星が太陽の手前で地球-金星-太陽が一直線に近くなる「内合」の時なので、三日月よりもっと細くなり輝面比が極めて小さくなります。つまり金星が最も明るくなるのはこの両極端ではなくその間にあります。外合から金星の公転を考えると、輝面比は小さくなりますが、地球との距離がどんどん小さくなるため、ある程度までは光度が上昇し続けます。しかしあるところまで来ると、距離の減少による光度の上昇よりも、輝面比の減少による光度の低下の要素の方が大きくなり、それ以降は光度が低下してゆきます。このピークが最大光輝です。その後を考えると暗くなっていった金星は内合を過ぎると輝面比の増加による光度上昇の方が、地球との距離の増加による光度低下より大きいため再び光度が上昇し始めます。しかしあるところを過ぎると、輝面比の増加で距離の増加をカバーしきれなくなり、再び光度が低下し始めます。このピークが次の最大光輝です。 金星の場合最大光輝は内合の前後36日くらいの時におき、太陽からの離角は39度くらいで、天体望遠鏡で見ると三日月よりやや太った形をしています。2009年では(夕方の空での)最大光輝2月20日→内合3月25日→(明け方の空での)最大光輝5月2日です。
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- staratras
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No.2です。一箇所訂正します。失礼しました。 誤「ご指摘のとおり満月に近い(輝面比が1に近い)時は地球から見て金星が太陽の正反対近くの位置にある「外合」の時なので、」 →正「ご指摘のとおり満月に近い(輝面比が1に近い)時は地球から見て金星が太陽の向こう側で一直線に近い位置にある「外合」の時なので、」
- A88No8
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こんにちは 金星は、自ら光りを発する恒星ではないので、太陽に一番近づいて、かつ反射する面が多く地球をむいている位置関係(太陽、金星、地球)のときに最も明るく見えると思います。
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お礼
ご回答ありがとうございます。 ご丁寧な解説で、想像しながらおもしろく勉強できました! 感謝です!ありがとうございます。