Sn1とSn2反応の違いについて

このQ&Aのポイント
  • Sn1とSn2反応の違いについて説明します。Sn1反応では、アルコールのヒドロキシル基のOがH-ClのH+に求核攻撃をしてから、H2Oを除いてからCl-と反応します。一方、Sn2反応では、Cl-と反応するのと同時にH2Oを除くように反応します。
  • Sn1反応では、脱離基が外れてからCl-と反応するため、反応過程が2段階になります。一方、Sn2反応では、脱離基とCl-が同時に起こるため、反応過程が1段階で行われます。
  • Sn1反応とSn2反応の違いは、反応過程の段階数と反応速度の違いにあります。Sn1反応は1段階ずつ進行するため、反応速度が比較的遅くなります。一方、Sn2反応は1段階で行われるため、反応速度が比較的速くなります。
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Sn1とSn2反応の違いについて

2-メチル-2-ブタノールと3-メチルー1ーブタノールの2種類のアルコールに塩化水素を用いた時の反応過程なのですが、どちらも、はじめにアルコールのヒドロキシル基のOがH-ClのH+に求核攻撃をしてから、前者のアルコールでは先にH2Oを除いてからCl-と反応するSn1反応をします。 一方、後者ではCl-と反応するのとH2Oをのぞくのを一度にするように反応式で書いてるのですが、それは、先にCl-と反応させて、それからH2Oを除くということでいいのでしょうか?それとも、後者のようなSn2反応ではCl-と-H2Oが一度に起こるということなのでしょうか? つまり、Sn1反応では、先に脱離基が外れてからCl-と反応しますが、Sn2反応では、それが同時に起こるのかということです。  どなたかお分かりになる方がいらっしゃれば、教えてください。よろしくお願いします

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noname#116453
noname#116453
回答No.1

前者に関してはSN1型で、先に水が取れてカルボカチオンが生じた後に、Cl-がくっつくことになります。 それに対して、後者ではプロトン化が起こった後にCl-とSN2型で反応します。したがって、Cl-の攻撃とH20の脱離は同時に(協奏的に)起こります。 両者の違いが生じる理由は前者が第三級で後者が第一級だからです。この辺りの事情は、ハロゲン化アルキルの求核置換と似ています。 ただし、それらと異なる点として、OH基の脱離が起こるためには、それに先立ってプロトン化が必要です。すなわち、OHのままではC-O結合の切断は起こりません。プロトン化されてOH2+の形になって初めて良好な脱離基となり、置換反応や脱離反応が進むことになります。 したがって、アルコールの置換反応は酸性条件で起こることになり、それが通常のSN2とは異なっています。 なお、SN2が5配位の遷移状態を経由する協奏的な反応である、すなわち、結合の切断と形成が起こると言うことは、極めて基礎的で重要な内容です。教科書などを確認して下さい。

softni
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。とても参考になりました。 OH基の脱離が起こるときは、まずH+をOHが求核してOH2+になってから外れるのですね!ありがとうございました。

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