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最近のPA機器はなぜハウリングが起きにくい?

40年くらい前、学校でPAを担当していて、強烈なハウリングに随分悩まされました。 しかし、最近のPAはよほど悪い条件に設定しないかぎり、まずハウリングは起きません。 何がどう変わったのでしょう?

質問者が選んだベストアンサー

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  • kenta58e2
  • ベストアンサー率74% (2483/3311)
回答No.2

専門家の人はどう言うかわかりませんが、私もアマチュアとして足掛け30年近く囓ってきて、1番は「スピーカの性能」、2番は「マイクの性能」のアップじゃないかな…と思ってます。 スピーカ性能のアップは、ひとえに「スピーカの指向性が鋭くなった」「エンクロージャ後背への音の回り込みが少なくなった」に尽きると思います。 今でも、素人PA仲間の家の物置に、某有名メーカーの20年以上前のPAスピーカ…それも、当時で1本10万円台の…が転がってるんですが、今のスピーカと比べて重さこそ凄いものの、エンクロージャは(重い割に)チープな合板で造りも荒く、鳴らすと確かに音は綺麗なんですが、今のスピーカに比してかなり後背に音が回り込みます。 今のスピーカなら、活きてるマイクを持ってても、スピーカの後背に居てる限りはそうそうハウリングしませんが、この『往年の名機?』が数百W突っ込まれてバンバン鳴ってる後背に立てば、盛大にハウリますねぇ。 また、昔は低音効かせようと思ったら、超大口径スピーカを何台もスタックするしかなく、大抵はパラレル接続でツィータ込みで一斉に鳴らすので、そういう点でも高域の指向性なんか(今のことを思えば)めちゃくちゃで、ステージ上にも音が回り込みまくったと思いますが、今では低域はサブローでバホバホ出しつつ、中高域は小径の指向性の強いスピーカで客席方向にだけピンポイント的に出せますしね。 さらに言えば、昔はモニタースピーカも音の回り込みが凄かったと思います。今では、モニターもかなり指向性が強いものを使って、演奏者に対して安全な角度からピンポイントで音を送れますし、アマチュアでは無理ですがプロならイヤモニもありますしね。 また、「マイク」の方も、昔に比べて音+指向性の良い物が増えてますし、さらに言えば30年前から定番のSM58にしても、これは間違いなく30年前の製品より現行モデルの方が、ハウリングしやすい周波数帯の指向性や特性は変わっていて、今のモデルの方がハウリングしにくいです。 他にも、30年前は相当大規模なプロステージでなければ、グライコなんかまず見たこと無かったし、今では素人PAでも全部のチャンネルにコンプ/リミッターが付くなんてご時世(これも上手く使えばハウリング対策に有効)ってことも大きいですが、私はなにより「スピーカ」と「マイク」の進歩が、かなり大きなファクターを占めてると思います。

soramist
質問者

お礼

いつも含蓄のあるご回答をいただき、感謝しております。 今回も有難うございました。

その他の回答 (2)

  • tetsumyi
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回答No.3

最近ではPAはデジタル化となって大型施設では高価な機器を壊されては困るのでコンプレッサー/リミッターを組み込むことは常識となっています。 また、ハウリングが起きてもデジタル機器は一瞬で押さえ込んでくれます。(短時間で音が小さくなります) ハウリングが起きるか起きないかと言った微妙な条件の時だけハウリングとなります。

soramist
質問者

お礼

ご回答有難うございました。

回答No.1

はじめまして♪ さすがに40年前の記憶が無い世代ですので 想像ですが、、、 ハウリングは 一種の共振が引き金になると思います。 その上でマイクもスピーカーも共振が少なくなり それぞれ指向性コントロールが良くなったので、マイクを手のひらで覆ったりしない限りハウル事は少なくなりましたね。 また 電子回路的に特定の周波数でゲインが大きくなる状況を探知してその周波数だけ抑えるような ハウリングデストロイヤーなんて製品もあります。(本来 そんな物に頼っていては ミキサー失格かもしれませんね) さらに 昔はマイクからアンプスピーカーまで 変な調整等が無かったのですが、場合によりスピーカーと会場の音響調整とか、ボーカルやアナウンス用のマイクは 最適な特性(指向性や周波数特性)を利用しますし、ミキサーでもマイク1本ごとに音量以外にもイコライザーやフィルターでノイズやハウリング防止します。   一部のミキサーでは全てをデジタル化して 音質劣化と効果の最適条件に調整がクリック一つで可能な場合も有ります。 ハウリングが起こる寸前の最大パフォーマンスを 昔のエンジニアは職人技として身につけていたのだと思います。  今は おおむね 機械で対応する機能があり、頼っている場合が多いと思いますけれど、やはり 最高のパフォーマンスは職人的感性が発揮された場合だと思います。 昔のアナログレコードでは 限られたスペックでダイナミックレンジを最大限に活かした音作りでしたが、最近のCDの多くは 「音量感」を高めるために コンプレッサーやリミッターを多用して 潰れた音や映像が一般的なのが残念です。(だから 画質や音質を犠牲にしたポータブル機器が一般的になったので 普及と言う意味では成功かなぁ? でも みんな違法コピーばかりじゃ 本末転倒ですね この世の中) まぁ かなりグチってしまいましたが、商店街等のイベントで素人PAをたんとうしてます(爆笑) プロにはかないませんね♪

soramist
質問者

お礼

いつも丁寧なご回答をいただき有難うございます。 スピーカー、マイクの共振が小さくなった、指向性が鋭く回りこみが少なくなった、ハウリングが起きてもミキサーで一瞬に抑え込むので、それと聴衆が気付かない、といったところでしょうか。 有難うございました。

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