ソニケーションの役割とは?
- ソニケーションは分子生物学、生化学実験でよく使用される超音波破砕の手法で、細胞膜やオルガネラの破壊、可溶化の促進、核酸の断片化などの役割がある。
- タンパク/ペプチドを扱う実験においては、ソニケーションが安定な処理として頻繁に使用されるが、タンパク/ペプチドが分解される可能性もある。
- 分泌液中で既にタンパク/ペプチドが可溶化されている場合でも、分泌液をソニケーションすることで特定のペプチド群を抽出する意味がある場合がある。
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ソニケーションの役割
分子生物学、生化学実験でよく行われるソニケーション(超音波破砕)について基本的なことで質問させてください。 ソニケーションの役割として、 1)たんぱく質などを細胞、大腸菌から抽出する際に細胞膜やオルガネラを破壊する。 2)乾燥ペプチドなどを水溶液に溶かす際にかけると、可溶化を促進する。 3)核酸を断片化する などを把握しています。 これ以外に ペプチド/タンパク/核酸を扱う実験でソニケーションの役割(ソニケーションが使える処理)というのは他に何かありますでしょうか? また、最近実験をしていて疑問に思ったことがあります。 A) タンパク抽出などで頻繁に使われることから、タンパク/ペプチドは一般的なソニケーションに対しては安定なんだろうと漠然と思っていたのですが、実際はソニケーションによりタンパク/ペプチドが分解されたりすることはあるでしょうか? B)ある生体分泌液に存在するペプチド群を抽出するプロトコルに「分泌液をメタノールに混ぜてソニケーションを行う」とあったのですが、分析対象のタンパク/ペプチドがすでに分泌液中で可溶化されている場合ソニケーションをする意味はないように思ったのですが、これには意味はあるのでしょうか? (プロトコルは個人的にもらったものなので、申し訳ありませんが、詳細を載せることはできません。ただ、これは単にペプチドを抽出するためのもので特別の処理を行うためのものではありません。)
- kskayakawa
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ミセルを作る場合にも使用しますね。 あと試験管(や眼鏡)などの洗浄もか・・・。 物理学的に説明できるわけではありませんが、アグリゲーションしているものを細かくする作用がありますので、溶解しにくいモノをなるべく均一な液体にするときに使用したりします。乾燥ペプチドの可溶か促進もその一つですね。 (B)は詳細が分からないので想像ですが、メタノールで変性しべたべた目的のペプチドに不必要なものが吸着しないようにしているのではないかと思いました。
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お礼
回答ありがとうございました。 >メタノールで変性しべたべた目的のペプチドに不必要なものが吸着 >しないようにしているのではないかと思いました。 なるほど。ペプチドがタンパクなどにくっついていたら、その後の処理でタンパクといっしょに失われるかもしれませんね。