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印刷方法の見分け方について
石版印刷、木版印刷、銅版印刷など、様々な印刷方法が ありますが、出来上がった書物を見ただけで、どの方法が 用いられたのかということを特定することはできるのでしょうか? 例えば、昔の本の書誌に目を通す時、出版社に直接問い合わせることができそうにないほど古い本であっても、表紙絵は石版などという情報が書かれていたりしますが、何を根拠にしてそういっているのでしょうか?
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ふつう、印刷の種類は、 凸版、凹版、滑(活)版 の3種類に分けます。 この3種は、インクの状態を見ることで分ります。 ご質問の石版、木版、銅版は、版下の種類で、印刷の種類ではありません。 木版、銅版(エッチング)は、凹版印刷の種類です。多色印刷の場合、この2つくらいなら、カンタンに見分けられます。印刷をする際の刷り順が異なりますから。単色の場合は、同じ本を何冊か見ることで分ると思います。なお、これらの凸版印刷もありますが、相当ふるいもしくはお金がない状況で作られているはずなので、これも見た目(インクの状態)で分るんじゃないでしょうか。 いずれにしても、版下(版木などですね)が残ってるケースが多いので、研究者の場合は、そういうものの有無を確認するのでは? ところで、活字印刷が発明されて以降は、石版、木版の原版でそのまま印刷するなんてことはないので、元絵が何で彫られたかは、本を見ても分らないと思いますよ。
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早速のお返事ありがとうございました。参考になりました。