pn接合ダイオードの電流と電圧の関係とは?

このQ&Aのポイント
  • pn接合ダイオードの特性について実験で得られた値から、電流と電圧の関係を表した式を求める際の計算方法について説明します。
  • pn接合ダイオードの電流と電圧の関係は式I=Is((e^qV/nkT)-1)で表されます。この式のIsとnを求める方法を解説します。
  • pn接合ダイオードの特性を調べるためには、logIとVのグラフを作成し、その傾きからnを求め、切片からIsを求めます。ただし、計算方法には注意が必要です。
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pn接合ダイオード

 学校の実験でpn接合ダイオードの特性についてやっていて、実験で得られた値から、pn接合ダイオードの電流と電圧の関係を表した式I=Is((e^qV/nkT)-1)のIsとnを求めたいのですが、求め方がlogIとVのグラフを書いて、その傾きからnを切片からIsを求めるとまではわかるのですが、実際の計算がどうすればいいのかわかりません。  片対数グラフで縦軸にlogI、横軸にVを取ると右上がりの直線がプロットされましたが、この時の傾きを求めるのは(V,I)=(0.5, 0.2)(0.6, 2.0)だった場合傾きa=(log2.0 - log0.2)/(0.6 - 0.5)という求め方でいいのでしょうか?しかしこれだと答えが10となり、nの値としてはおかしいですよね?

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  • inara1
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回答No.1

>a=(log2.0 - log0.2)/(0.6 - 0.5)という求め方でいいのでしょうか? 対数をとるとき、電流 I の単位はmAでなくA単位で計算しないといけません。また対数は常用対数でなく自然対数です。    × a = q/( n*k*T ) = (log[10]2.0 - log[10]0.2)/(0.6 - 0.5) = 10 → n = 3.865    ○ a = q/( n*k*T ) = (ln0.002 - ln0.0002)/(0.6 - 0.5) = 23.03 → n = 1.678 q*V( n*k*T ) > 2 なら( V > 0.05V なら)    I = Is*[ exp{ q*V/( n*k*T ) } - 1 ] ≒ Is*exp{ q*V/( n*k*T ) } と近似できます。両辺の対数(自然対数)をとれば    ln( I ) = ln( Is) + q*V/( n*k*T ) となります。これは ln( I ) と V が比例関係にあることを示しています。ln( I ) を縦軸に、V を横軸にしてグラフを描いたとき、V = 0 での切片が ln( Is )、傾きが q/( n*k*T ) の直線になります。 V = 0.5V のとき I = 0.0002A (0.2mA)なら    ln( 0.0002 ) = ln( Is) + q*0.5/( n*k*T ) --- (1) V = 0.6V のとき I = 0.002A (2mA)なら    ln( 0.002 ) = ln( Is) + q*0.6/( n*k*T ) --- (2) なので、式(2)-(1)を計算すれば    ln( 0.002 ) - ln( 0.0002 ) = q*( 0.6 - 0.5 )/( n*k*T )    → ln( 0.002/0.0002 ) = 0.1*q/( n*k*T )    → ln( 10 ) = 0.1*q/( n*k*T )    → n =0.1*q/{ ln( 10 )*k*T } q = 1.6E-19、k = 1.38E-23、T = 300K なら    n = 1.678

ikki_meda
質問者

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解決することができました。丁寧な回答ありがとうございました。

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