- 締切済み
『蚊・蝿・虻』の自然界における役割について
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
みんなの回答
自然界に不要な生き物はいないという言い方というか発想のしかたにむしろ問題があるのではないでしょうか。友人の質問と同じ種類の問題があるのだと思います。必要か必要でないかを関心あるいはあ興味があるかないかに置き換えてみるとわかると思います。あくまで頭の中のことであって外界にそれがあると思うのは一種の錯覚です。月が何のためにあるのかというのと変わりがありません。生物に限らずすべての物について言えることだと思います。最近ではクラゲはノーベル賞をもらうために必要であると考えている人が増えていると思います。
No.1さんやNo.2さんと同じような回答ですが、生物は何かに"必要だから"存在しているのではなく、利用可能なエネルギー源があればそれを利用する生物が"必然として"出現するわけです。 現在の生態系で何かの「役割」を果たしている生物は、結果的に人間の目からはそう見えるだけで、生物自身はそれぞれ自分のために生きています。 ハエは動物の死骸や糞などを食糧源として自らの身体を維持します。 そのハエは結果的に鳥などのより大きな補食生物に食べられて、その生物の体を維持する役に立ちます。ウジもハエの幼虫ですから基本的に同じです。食糧も同じですし。 それらの糞や死体は、放置すれば微生物に分解されて土に還るわけですが、同じ糞や死体でも、微生物が食糧源として利用する物質あるいは化学反応系とハエ(あるいはウジ)のそれは異なります。 死体や糞中の有機物を無機物に分解する化学反応の過程でエネルギーを得てそれを利用するのが微生物ならば、ハエやウジは有機物を蛋白質に構成して自らの身体の維持に使うわけです。その意味では他の動物と同じです。蛋白質を蛋白質として摂取するわけですから(それだけではないですが)。 そういう、「死体や糞をエサにする」生物はハエだけではありませんが、ある特定の環境ではまったく同じやり方で生活する生物は基本的に1種しか生存できません。これをニッチ(生態的地位)と言います。 ハエが確保しているニッチは、別にハエである必要性は何もないのですが、ハエがそのニッチを確保するに至った進化の過程には必然性があるわけです。 つまり、ハエが絶滅すれば、いずれハエの替わりに別の生物がそのニッチを確保するようになるでしょう。 要するに、「ニッチが存在すれば、そこに生物が出現(進化して)する」というのが自然界の法則です。 言い換えれば、「利用可能なエネルギー源があれば、それを利用する生物が出現する」とすればより平易な表現かもしれません。その利用の仕方も含めての「ニッチ」なのですが。 蚊も同じことですよね。 動物の身体という「利用可能なエネルギー源」があって、それの利用の仕方はたくさんあります。それを直接殺して食べても良いですし、その肉食獣が食い残した死体を食べてもokです。その体表に付着した有機物を食べて生きている生物だっています。 蚊は、動物の血液を吸うという利用の仕方をするわけです。 その利用の仕方も、飛翔能力は捨てる代わりに一度吸い付いたら自分の身体の何倍もの大量の血液を吸うまで離れないダニもいたりしますが、蚊は飛翔能力を高めて吸う血液量は少ない代わりに対象を自由に追いかけて食糧を得る"ニッチ"を得ているわけです。 その蚊やハエは、主に鳥類のエサになりますが、それはもちろん蚊やハエが鳥のエサになるために存在しているのではなく、鳥の方が蚊やハエをエサにしている、のです。 ちなみに、蚊やハエやアブが「有機物の分解をしている」というのは、あまり正しくありません。まあ分解していると言えば人間だって分解はしているのですが、それと同じ意味で質問者さんが考えておられたのなら別に良いのですが。 蚊やハエ(ウジもボウフラも含めて)は、上でも述べましたが基本的には有機物を自らの身体を維持する蛋白源として利用しています。その意味ではヒトや他の動物と変わりません。 まあ、ボウフラが水の酸素濃度を調節している(そりゃ結果的には生物がいればその環境のガス濃度は変化するのは当たり前)、という論法だと、人間は地球のCO2濃度を調節するために存在しているとも言えますね。そうやって地球の温度を頑張って上昇させて、高温に強い生物の繁栄を助けているわけです。 このように、生物の世界を結果から逆に必要論で考えようとすると、おかしな理屈やヘンな結論に達してしまいます。 それに蚊やハエが「何のために存在するの?」と考える時、どうしても人間の視点から考えがちですよね。害虫か益虫か、みたいな話になりがちです。 でも、生物や自然界にとっては、「ヒトの役に立つか」なんて、知ったことではないのです。彼らには彼らの進化の歴史があってそこに存在しているだけなのです。
- 丸井 ふたば(@baieru)
- ベストアンサー率47% (132/280)
そんな力説ではありませんが人間が都合の良い方向に考えるのであれば 蚊=カエルやトカゲなどの餌になり、カエルの命を支えている。 そのために食物連鎖によるつながりで結果として人間の食糧にも影響します。 カエルを食べる小鳥、小鳥を食べる鳥、鳥を食べる人間みたいな感じ! また蚊が水の中にいる時代はプランクトンなどを食べて水中の酸素濃度などを調整しているといっても間違いではないと思います。 蝿=これは有機物をより小さい有機物に変化させています。 糞などをより小さいものに分解して、さらに小さい生き物に大赦できるようにさせます。 ウジはしんだ生き物を土に還らせるために食べてくれます。 虻=ほぼハエと一緒か・・・!? こいつの価値は私にもいまいちわかりませんが、定義では蝿に近い生き物であるようです。
- Gizensha
- ベストアンサー率34% (207/608)
何らかの役割を持たされた種はいないと思います。 ニッチが空いていた、あるいは都合がよかったので結果的に存在し、反映できた じゃだめですか? # 人間だって(人間以外からみた)存在価値はないですよね。
- Doteppara
- ベストアンサー率25% (21/83)
>人間の都合でそれらの昆虫の役割を判断は出来ないでしょう。確実なことは、それぞれの生き物が自らの繁栄のために精一杯生きているということです。それだけでも十分だと思いますが、DNAの中に組み込まれたプログラムによってDNA自体を永遠に再生しようという、動機付けがされているのでしょう。したがって、他の生物、環境に対して何の役にも立たないとしても、自分の子孫、さらには種の保存という重要な役割を担ってのびのびと生きているはずです。生物多様性の維持にも重要です。 蚊の話でこんなものがありました。人里には人を刺す家蚊と刺さないユスリカがいますが、ユスリカは刺さないから駆除の必要がないように思われています。大量に発生しますので、鳥などに補食されますが、その為に家蚊が鳥に補食されるチャンスを減少させており、家蚊にとってユスリカは、ありがたい存在なのだそうです。
関連するQ&A
- この世から、ねずみ、蚊、ゴキブリ、ハエなどがいなくなったらどうなりますか
よろしくお願いいたします。 (1)もしこの世から、ねずみ、蚊、ゴキブリ、ハエなどがいなくなったらどうなりますか。 よく自然体系が崩れてしまうなんてことを聞きますが、これらの場合もそうなのでしょうか? 蚊は、ツバメが食べるとしても、それ以外は問題ないような気がしてならないのですが。。。 (2)また、これらの生き物を地球上から全く(もしくはほとんど)いなくなるようにする方法って存在するのでしょうか? (3)そして、これらの生き物は年々減っていっているのでしょうか? 新しい殺虫剤が発明されて、最終的には絶滅になってもいいのでは?なんて思うのですが、悲しいことに増え続けているのでしょうか? 漠然とした質問ですみません。
- 締切済み
- 生物学
- 結婚して「ハエ」がつく苗字になります
結婚して、「蝿」がつく苗字になります。 生き物の苗字はよくありますよね、 熊田、蛇石、犬、牛、猫、馬、鹿、 昆虫もいますよね、例えば 蜂、虻、とか・・ でも蚊ってあるんでしょうか・・・ 本題に戻りますが、蝿って苗字聞いたことがありません、 ネットで調べるといらっしゃることは分かりますが・・ 誰か、苗字に蝿がつく由来って分かりますか?
- ベストアンサー
- その他(生活・暮らし)
- 有機物を分解する微生物
川に有機物が流れ込むと、それを分解しようと微生物が活発に活動しだし、溶存酸素を消費します。 極端ですが、有機物のまったくない水には、微生物の栄養になるものはないわけですから、微生物は存在しないんでしょうか? そこに急に有機物が混ざった場合、有機物は分解されないまま残るのでしょうか? また、有機物を分解する主な微生物って何なんでしょうか? たくさんすみません。 よろしくお願いします。
- 締切済み
- 環境学・生態学
- 生物についての穴埋め問題が分かりません。
20個の穴埋めする文章があって、そのうちの18個を埋める事が出来たんですが、あと二つ入れる言葉が分かりません。答えが間違っていても構いませんので知恵を貸してください。 「酸素が十分になかった時代は、酸素を使わずに有機物を簡単な有機物に分解してエネルギーを得ていた。しかし、酸素が十分にふえると、酸素を使って有機物を二酸化炭素などに分解し、エネルギーを得る生物が出てきた。 このようにして、生物は地球の環境を大きく変え、環境の変化がまた「(1)」の変化を引き起こした。この地球誕生から6億年くらい前の時代を先カンブリア時代とよび「(2)」の中だけの世界が続いたと考えられる。」 (2)の答えがいまいち分かりません。(1)は環境の文字が入ると思うのですが、どうでしょうか? (1)と(2)の中に入る言葉は何だと思いますか?
- ベストアンサー
- 生物学
- 生物が自己増殖能力を備えた理由は?
子供の頃からずっと疑問に思っていたことです。 原始生物は原始海洋中で有機物から変化し誕生したと聞いています。化学反応や 自己増殖能力を備え、生命をもつものに進化していったと。 自己増殖能力をもつことは、生物であるという定義でもあると思うのですが、そもそも なぜ生物は自己増殖能力を持ったのでしょうか? 自分を残すため、などの理由はわかりますが、それではなぜ自分を残そうとするのでしょうか。 それとも逆に、増殖が止められないから仕方なくそうしているのでしょうか。 増殖にあらがおうとすると自分が死んでしまうから?ならばなぜ生きようとするのか? 大学では生物学を専攻していますが、「子孫を残す」「自分の遺伝子を残す」ことが 生き物にとって最重要、個体が存在する意味そのもの、ということは学んできました。 では、その、生き物の大前提とも言えるプログラムは、一体どこからきているのでしょうか。 自分で考えても、「卵が先かニワトリが先か」のようになってしまいます。 家族や友人、大学の教授に聞いてみても納得のいく答えが見つかりませんでした。 自分なりに答えに近づきたいので、皆さんの意見もお聞かせください。 「なぜ自己増殖能力を持ったのか」「なぜ自分を残そうとするのか」 学問的、倫理的、ご自分の想像、こうであったら面白いんじゃないか…など、 色々な意見が聞きたいので、どんどんお答えくださるとうれしいです。
- ベストアンサー
- 生物学
- 暇を持て余してしょうがないニートが絡んできます!
だからネットは、どうしょうもないと思う瞬間です。 なんでホームレス以下のニートがネット上で入り浸っていられるの? その厚顔無恥さに呆れかえります。 更にそれだけでなく一般人に絡んできます。 本当に生物としてカスだと思います。 皆さんはこういう連中をどう思いますか? 夏場に飛んでくるハエや蚊、ゴキブリみたいな存在なんでしょうか?
- 締切済み
- アンケート
- 有機自然食品を販売している会社
今年4月に、親戚の子が有機自然食品を販売している会社に就職しました。 特にそういった食品に興味があった分けではなく、給料が良いので就職したらしいです。 私は学生時代に友人が自然食品を謳ったマルチまがいの商法に引っかかったことがあり、こういった有機自然食品を売りにして店舗販売せずに、個人の家庭へ訪問販売している業者にちょっと不信感があります。 盆休みに祖母の家に行ったとき、醤油・油・ミネラルウォーターなど見たこともないメーカーの物だった為尋ねたところ、その親戚の子に頼まれて、購入しているらしいです。 醤油の味は、別に大量生産されているスーパーの醤油と大して変わりないような味でした。 こういった店舗販売はせずに訪問販売メインの有機自然食品販売業者で、割と高めの初任給で従業員を集めている会社ってどう思われますか?お婆ちゃん達を集めて、販売説明会なんかがあるらしいのですが・・・。 真面目に有機自然食品を取り扱って商売している方には申訳ないのですが、個人的にちょっと怪しい気がして。
- 締切済み
- その他(社会問題・時事)
- 修士と異なる博士課程
現在微生物関係の研究をしている修士一年です。 生物が好きで微生物の生態や性質、その産業への応用などに興味があって修士に進んだのですが、遺伝子や酵素、代謝系の制御といったバイオテクノロジー系の研究がメインとなってきてしまい、自分の興味や期待していた研究とは少し方向性が違ってしまいました。 将来は研究者になりたかったので博士まで行こうか考えていたのですが、今の研究室で行くのに強い疑問を感じています。 同じ学校の別の学科には野生動物の保護や産業への利用といった分野の研究をしている所があり、興味があるのですが全く別の分野となってしまうため、今まで学部や院で勉強したことがあまり役に立ちそうにありません。(全くという訳ではなさそうです) ただ、生き物が好き、自然保護に興味がある、といったまだまだ漠然とした理由なので博士論文を書けるほど強く関心を持った特定のテーマを見つけられるかという不安もあります。 ですので、別の研究室で博士に行くかこのまま民間の自然保護団体等に就職を目指すべきかで悩んでいます。 修士から博士で異なる分野、もしくは研究室に進学した人の実体験を教えてください。 またそうでなくとも何かアドバイスがありましたらよろしくお願いします。
- 締切済み
- 大学院
お礼
No1.さんへのお返事となってしまうようですが、みなさんとても貴重なご意見ありがとうございいました。 自分は知らず知らずのうちに、人間本位の考えとなってしまっていたようです。 そのところを反省しながら、生物の存在について改めて考えさせられました。 ありがとうございました。(ペコリ)