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コンプレッサについて
PA素人ですが、ほぼボランティアで町の運動会やイベントを頼まれます。コンプレッサについて調べてみたらレベルの低い信号を持ち上げる効果があるみたいなのですが、野外PAにてMCや来賓のワイヤレスマイクのレベルが低い時にマイクとミキサーの間にコンプをはさむと改善されるのでしょうか?(音量上げるとハウリングする時など) またミキサーとアンプの間にはさむとパワー不足の時に効果があるのでしょうか?実際PAの現場ではどの様な使われ方が多いのですか。
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素人PA屋です。 確かに、コンプレッサは「レベルの低い信号を持ち上げる」とか「音量を揃える」とかいう効果はある事はあるんですが、魔法の機械じゃないのでPA実務では効果を額面通りに受け取ると失敗しますよ。 >ワイヤレスマイクのレベルが低い時にマイクとミキサーの間にコンプをはさむと改善されるのでしょうか? については、使うコンプにもよりますが、ラックマウントタイプのちゃんとしたコンプなら、レベルを上げる事は可能です。 ただ、その時の動作は、基本的には「ワイヤレス受信機→ミキサーの信号レベルが低いのを持ち上げる」という動作に過ぎませんから、一種のプリアンプとして働いてるだけですね。 結局、まだミキサーのフェーダーかヘッドアンプのトリムに余裕があるなら、それらを上げるのと何も変わりません。 そしてなにより >(音量上げるとハウリングする時など) については、ワイヤレス使ってる人の声がショボくてレベルを上げざるを得ない→ところがレベルを上げるとハウる…という状況なら、コンプ挟んでも信号レベルを上げてるだけですから、やっばりハウります。 よって、そういう用途では、コンプは使い物になりません。 ハウリングしないようにマイクの位置をうまく規制して(レベルを上げてもハウらない場所で喋って貰うよう指示するとか)、うんとレベルを上げる(ミキサーで良い)か、もっと大きい声出してくれと頼むか、ハウリングしにくいタイプのマイクに替えるか…しか方法は無いですね。 それよりも、喋る位置がハウリングの原因になるスピーカ音を浴びないように、スピーカの位置変える方が、PA担当としては重要です。 造り付けのスピーカで担当の勝手では位置や向きが変えられないなら、マイク使う人の立ち位置を工夫すべきですね。 >またミキサーとアンプの間にはさむとパワー不足の時に効果があるのでしょうか? ミキサーの出力とアンプの入力規格が合って無くて、アンプはまだまだ余裕があるのにミキサー出力がそれ以上は上げられない(ミキサーの出力規格が小さい)…という場合なら、間にコンプを挟んでレベルを上げるのも有りですが、よっぽど特殊な機器構成で無い限り、そういうことは滅多にないと思います。 ミキサーもアンプもギリギリちゃんとパワーは出てるのに、会場としては音量が不足…という状態だと、間にコンプ挟んでレベルを無理に上げても音が歪むだけで、ヘタしたらアンプやスピーカが飛びますから百害あって一利無しです。 アンプの能力以上の音量は絶対出ませんから、それでも音量不足ならアンプとスピーカを追加するしか有りません。 PA現場では、コンプレッサはいろいろな使い方をしますけど、実務では「信号を押さえて、機器に余裕を持たせる」という使い方が基本形で、小さい信号を大きくする使い方は、どちらかというと少ないです。 (本来的には、コンプレッサ→圧縮器で、大きい信号を押さえる動作が基本です) ドラムのような破裂音系で、マイクでミキサーに録ると叩くたびにレベルがメチャクチャ大きい音が入って、ミキサーやアンプが瞬間的に歪む時なんかには、ドラムのマイクラインに積極的に入れて、瞬間的な大音量を抑えてミキサーやアンプの負担を減らすとか、 ボーカルの場合は、小さい声をきれいに録るためにゲインを上げ気味にしつつも、サビの大声はほどほどに押さえて、歌い手は自由に歌わせつつも全体の音のバランスは崩れないようにするとか、 まぁ大抵は、そういう使い方ですね。 ミキサーとアンプの間に挟むのは、徹底的に音の大きさが揃ってないバンドなんかで、やはり基本ゲインを大きめにしつつ過大入力は押さえて、曲の音量がワウワウと大小するのを少し押さえたり…なんて使い方も無いでは無いですが、ちょっと特殊ですしセッティングはかなり難しいです。(繋げばすぐに効果が出るような簡単な仕事ではない) 何より、コンプレッサというのは「ある程度の音量や信号レベルが得られていて、それを押さえたり揃えたりする」という時に初めて効果を発揮するモノで、蚊の泣くの様な声を大声にしたり、限界以上に粒の揃ってない音を揃えたり、ましてや音量をどんどん上げたりハウリングをピタッと止めたり…なんていう魔法のような力はないです。 あくまでも、「隠し味」として使うものなんですね。
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- kenta58e2
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またまたNo.2です。 えと、質問者の方のそのあたりのご苦労は、私も素人PA屋として今でも悩ましい限りの(現在進行形の)問題ですので、お気持ちはわかるつもりです。イコライザでハウリング押さえるのも、慣れないと結構時間と手間がかかるし、素人現場ではプロみたいに要領良くできませんし、本番ギリギリまで会場セッティングにとりかかれないことが普通なので、そんだけの時間と手間(人手)が捻出できないのが普通ですからねぇ・・・ ということで、なるほど、どうせサプレッサーを導入するなら、確かにDBXを選ばれるのは正解ですね。 DBXの製品は、ノッチフィルター(ハウリングポイントの周波数自動制御フィルターと考えて良いです)をハウリングの状況に合わせて「機械側で」自動で制御してくれますから、私が自己所有で使ってるBehringer製とは段違いで、チューニング操作も楽です。 ただ、DBX DRIVERACK PAなら機構的にDBX AFS224の機能も含んでますよ…という点と、何よりDBX DRIVERACK PAは本来的な機能が「チャンネルディバイダ」であること。すなわち、ミキサー出力を低域、中域、高域(低域、高域の2分割もあり)に分割して、それぞれ専用のアンプとスピーカでPAを行う時に使う物…という側面があるので、質問者の方が、そのあたりのことも熟知の上で、機材選定をされているのかどうかが気になる所です。 低域、高域の専用アンプ+スピーカを構えた、素人的には大規模のPAシステムを組むのでなければ、DRIVERACKはちょっとオーバースペックだけどな…という面と、ハウリング対策を主眼に置くなら、素人PAではモニターシステムに対策を集中する方が良く、モニターシステムにDRIVERACKということは、普通は考えられないだろうにな…というのが、私の懸念ポイントです。 ハウリング対策をモニターシステムに投入するなら(私もそうしていますが)、モニターラインにAFS224の方が効率は良いですしね。 とはいうものの、DRIVERACKにしてもAFS224にしても、配線繋いで電源入れたら、後は機械におまかせ…という代物ではありません。 これらの機種は、日本語マニュアルがWEB公開されてない(と思う)のと、私も使用経験がない訳じゃありませんが、使う時は借り物で持ち主も来てくれてるシーンで、あんまり系統立ったセッティングをした事がないので、その点はアドバイスする資格は無いですが、参考としてこういうサイトがあります。 http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20080420/1208621430 サイト主には申し訳ないけど、正直、あんまりわかりやすい説明じゃありません。でも、ここの内容がおぼろげわかるくらいの知識は、DRIVERACK等の正規マニュアルを読む段階で必要にはなります。 慣れりゃ誰でもできるようになる作業ではありますが、知識が全く無いと、最初のハードルは「素人でも電源入れればすぐ使える」ほど、そんなに低くはないですね。 でも、これでも、Behringer製のサプレッサに比べれば、セッティングは遙かに楽なんですけどね(^^ゞ それに、いくらサプレッサを使おうが、残念ながら、 >現場でMCがスピーカーの前を行ったり来たり予測不可能な場合 なんていう、お話にならない(んだけど、素人PA現場では止めきれないという事は、私もわかってはいますが)状況下では、100%自動で完全にハウリングを止めたりすることはできません。 あくまでも「一定程度はハウリング対策はしているが、どうしても煮詰めきる余裕無く本番突入する特の『保険』」としての機能しか望めませんね。 なので、MC対策なら ・MCにハウリングしにくいマイクをあてがう (スピーチ用マイク、特に講演用ワイヤレスマイクの類は、無指向性か広指向性マイクが多いので、ウロチョロするMCならワイヤードでも単一指向性か超単一指向性のマイクをあてがうべき) ・MCにマイクの扱い方を徹底させる (マイクヘッドをスピーカに向けるな、立ち位置はここ、マイクは正しく持て等々の細かい指示の徹底) ・MCのハウリング原因になるスピーカを無くす (MC位置に正対するモニターは置かない。メインスピーカはMCに音が直接飛ばない位置や高さに置く。MC移動中はマイクフェーダを下げるか、ハウリングの原因になるスピーカ出力をピンポイントで下げる等) 程度の事はやった上で、それでも取りきれないハウリングを機械に任せるべきですし、機械側も実際その程度しか能力はないんです。 少なくとも、MCがメインスピーカ正面を、マイクをスピーカに晒して堂々と通り抜けるようなシチュエーションが、物理的や『主催者とPAの力関係的』にどうにも防げないなら、これは機械では対応しきれないので、人間が危ない間ミキサーでマイクを落とすか、危ない側だけでもスピーカ出力を落とすしか方法が無いし、それが最善なのは、機械を導入しても変わりはないです。 機械が有効なのは、MCがスピーカ前でボケかました際に、それがほんの一瞬とか、すぐに(2~3秒で)ハウリングしない位置にMCが移動した という程度で済むなら、DBXでもBehringerでもその程度の間はハウリング止めてくれます。なので、その範囲の保険としては有効です。 ただ、ハウリングしてるのにボケーッとスピーカ前に突っ立ってるようなMCでは、まぁ2秒は持たないですね。 DBXの場合は、ハウリング抑制機構の周波数ポイントが24ポイント有りますが、24ポイント以上の帯域が同時にハウリングしたらどうしようもないという事です。スピーカ前に立たれたら、全帯域でハウリングするわけですからどうしようもないです。 ただ、すぐにハウリングから復帰したら、Behringer製では(フラッグシップモデルは別として廉価版では)PA側で固定されたフィルターの解除をしないと音が変わったまま(強制的にイコライザを下げたのと同じなので音が変わる)ですが、DBXは状況を機器が自分で再確認して、自動で解除してくれるので、数秒後には自動で音が元に戻ります。これはありがたい機能です。 (私は、自己所有機は人間が解除する奴なので、扱いがやっかいです(^^ゞ) 私としては、自動サプレッサも良いけれど、まずはマイクとスピーカのセッティングによるハウリング抑制方法の勉強、次にイコライザによるハウリング抑制方法の勉強はある程度はしておかないと、結局サプレッサも(最低限の知識がないと)使いこなせないので、結局一緒なんだけどな…とは思います。 なんのことはない、実は、私自身が先にサプレッサから入って、全く使いこなせず、一からイコライザによるハウリング抑制を研究し直したところ、そのおかげでサプレッサの有効な使い方もやっと理解できた…という轍を踏んできたから、余計にそのように思っております。 まぁ、素人PA屋の悲しさで、予算もある事ですからサプレッサを先に買う事は(私がそれをやりましたから)止めるわけではないですが、何度も繰り返すように「魔法の機械」ではありませんから、機械に過信せず、マイク、スピーカの配置、MC担当者への指導や規制、ご自身の素早いミキサーワーク(ハウリング時の対応)も、十分に検討研究された上で、あくまでさらなる保険としてのサプレッサであることを認識したPA計画を立てられる事を祈念します。 なお、さきに書きましたように、DRIVERACKを選ぶべきかAFS224を選ぶべきか…は、メインのアンプ/スピーカシステムがどのようなモノか、またモニターシステムがどのようなものか…によって、何が最適かは変わってきます。 「どっちがよいか」などという話になると、そういう質問者の方のPA機材やプランの概要がわからないと判断できませんので、その点はご留意下さい。
お礼
私のようなド素人に丁寧な説明・アドバイスありがとうがざいます。 サプレッサは保険ですね、勉強になりました 実際ほぼボランティアPAがここまで必要か?と葛藤していますし ゆっくり検討します。 しかしPAは難しい…涙 またアドバイスよろしくお願いします。
- kenta58e2
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No.2です。 ハウリングサプレッサーも、使った事がない人は「どんなハウリングもピタッと止める魔法の機械」と思っておられる方が多いですが、実際は決してそんな事はなく、どちらかというと「人間では間に合わない微妙なイコライザ操作を機械に手伝って貰う」という程度しか効果は無いので、その点は要注意です。 と、偉そうに言う私も、実は特にステージモニターのハウリング対策で、結構ハウリングサプレッサーは使いまくっていますが、ハウリングサプレッサーが上手く動作するようなセッティングを行うのは、ハッキリ言ってイコライザーでハウリングを押さえるよりも手間はかかります。 ただ単に機器間にハウリングサプレッサーを取り付けるだけで、万事OKというお手軽なものではなくて、ハウリングサプレッサーもやっぱり『チューニング』をしないと、所定の性能が出ません。このチューニングの手間は、イコライザーでハウリングポイントを押さえる手間とどっこいどっこいですし、ちょっとは知識と経験が必要なのも同じです。 ただ、上手く使い方をマスターしたら、ある程度は機械に任せられるのでその点だけは楽ですが…それでも、本番中のイコライザの微調整の手間が軽減される程度で、「ヤバイ」と思った時にフェーダーを下げるようなことが起きるのは防げないですね。 もっと怖いのが、ハウリングサプレッサーが有ってもなおかつハウリングが発生したら(アホなMCが、スピーカーのド真ん前にマイク持って行ったりしたら、誰が何をどうがんばってもハウリングします)、サプレッサーが仇になって、今で溜め込んだハウリングが一気に吹き出すかのような、どえらいハウリングの嵐に見舞われる事すら有ります。そうなると、ミキサーを全部落としてハウリングサプレッサーもリセットするしかないという非常事態…という、笑えない失敗もありますね(私の事です(^^ゞ) ハウリングサプレッサーも良いですが、何よりも「ハウリングしないマイク位置、スピーカ位置の関係をいかに事前にセットしきれるか」が、ハウリング防止=スピーカのパワーをギリギリまで出す…というセッティングの基本であり究極です。 といっても、素人PAだとセッティング時間が少ないので、かなり場数を踏まないと難しいですけどね。私も毎回悩んで焦っての繰り返しですが… ただ、ハウリングサプレッサのチューニングも、結局はイコライザでハウリングポイントを落とす知識があって、はじめて理解しセットできる部分はありますから、イコライザによる調整技術も必要ではあります。 というか、イコライザ操作で押さえられないハウリングは、サプレッサでも押さえられない…という点は、要注意です。そこが「魔法の機械ではない」という所以です。
補足
フィードバックプロセッサーの件ですが、現場でMCがスピーカーの前を行ったり来たり予測不可能な場合とステージモニターが必要な時にと検討してました。 機種としてDBX AFS224を検討中ですが、やはりチューニングの設定が必要なのでしょうか。使った事が無いので分かりませんがハウリング感知した時2~3秒くらいでそのポイントを自動で下げる機能?(その間にイコライザーかミキサーボリウムで対処する、または感知したポイント下げたままの状態?復帰機能とかあるのかな) あとDBX DRIVERACK PAも検討中、自動で音を補正してくれる機能もあり素人の私にはすばらしい装置? どちらにしても予算的にはキビシイですが、現場を踏んでいない私のような素人ではイコライザーでハウリング抑えたり、音場作ったりの作業は難しいのでこの様な機材に頼るしかありません…。
- iBook 2001(@iBook-2001)
- ベストアンサー率48% (4194/8718)
はじめまして♪ 私も同様の素人音響担当です。 コンプレッサーを導入してみたけれど、私には使いこなせませんでした(苦笑) まぁ いじりシロが大きいので、購入した機材をいきなり現場に持ち込んだから当然ですね。 さて、コンプレッサの利用目的にはいろいろ有りますが、今回の目的にも効果は得られるはずです。 おおまかに言うと ダイナミックレンジを狭くして、一定の音量に近づける事が出来ます。 そして 入出力はラインレベルですので、マイクとミキサー間では無く、ミキサーのセンドリターン間に入れる等になると思います。 また ミキサーのメインアウトとパワーアンプの間に入れる事も可能では有りますが、マスターボリュームで音量変化させると コンプレッサーの動作ポイントからズレてしまいます。 (実は 最初の失敗がコレです。アンプに入る信号のリミッターだけなら良かったんでしょうけれど、、、、) 過大な効果を得ようとすると お化け になってしまいます(笑) 楽器用途の場合は それも有効な効果なのでしょうけれど、音声の場合はほんの少し効かせる程度が良い結果が得られました。 また ハウリングに対しては別なアプローチの方が良いのではないでしょうか?
お礼
参考になる意見ありがとうございます。 まだ分からない事がたくさんありますので御意見お願いします。
お礼
参考になりました、ありがとうございます。ハウリング対策はフィードバックプロセッサーを検討します(現場経験がないのでイコライザー操作では無理(>_<) パワー不足はアンプ・スピーカーの追加しかありませんね…追加の件に関しては改めて質問いたしますのでよろしくお願いします。