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「防砂林」かと思ったら「砂防林」とは!

本日、TV朝日の番組「ワイド!スクランブル」の中で「湘南ホームレスたちの光と影」を報道してましたが、当該ホームレスは海岸にある「砂防林」の中で生活しているとか。 「砂防林」とは何だ!「防砂林」の間違いだろうが!と、そのときは思いました。 対象が雪や風の場合はそれぞれ「防雪林」「防風林」と称するように、砂の場合は「防砂林」のはず。 いったい「防砂林」なる言葉を、いつから誰が使い始めたのでしょうか? 私が知らぬ間に「雪防林」「風防林」「砂防林」になっているとか?

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  • gootaroh
  • ベストアンサー率47% (396/826)
回答No.8

「防砂」と「砂防」は全然違います。よって「防砂林」と「砂防林」も全然違うわけです。 >TV朝日は昔から「砂防林」で通して来たのか?それとも一般的には「防砂林」だが、湘南海岸の例の“林”が官庁によって「○○砂防林」と名付けられている(縦看板がある?)からそれに従ったのか? ・昔から砂防林のことは「砂防林」と呼称し、防砂林であれば「防砂林」と呼称する。ただそれだけのことです。名称は似ていますが、用途が全然違います。別物ですから、呼称が異なって当然です。 「防砂」とは、砂が入ってくるのを防ぐこと、つまり対象は砂粒です。漢語であり、一般用語ですよね。 これに対し「砂防」とは、土石流の捕捉と土砂の移動を防ぐことで、対象は単なる砂粒ではありません。今では一般用語となっていますが、元々は「土砂溢漏防止」を略した独自の意味を持つ専門用語です。 ちなみに「土木」という語も、「築土構木」の略語です。「築土」は河川の堤防や道路、「構木」は家屋の建築、橋梁の架設を指します。現在は前者を「土木」、後者を「建築」と呼びますが、元は一緒なのです。 更にちなみに、国語から離れて恐縮ですが、「砂防」というのは治山治水の一環で、河川当局が所管します。砂防法の所管は国土交通省河川局の砂防部保全課ですし、各都道府県も土木部(県土整備部等)の河川砂防課です。これに対し「防砂」は治山治水ではありません。単に「テニスコートに砂が入らないように防砂ネットを張る」などのように用います。 ご質問では「海岸」とおっしゃいましたが、「砂防林」という以上、正確には河口部付近の林だと思います。 もう一つちなみに、海岸の所管は、砂防部保全課の海岸室(一般海岸)のほか、港湾局の海岸・防災課(港湾海岸)、水産庁の漁港漁場整備部防災漁村課海岸班(漁港海岸)、農林水産省の農村振興局整備部(農地関係海岸)に分かれています。 多分、ご質問の海岸は「砂防林」の延長上ですので、砂防部所管の「一般海岸」だと思います。

noname#204879
質問者

お礼

詳しい解説を心より感謝いたします。 お蔭様で胸のツカエが下りた気分です。 》 ご質問では「海岸」とおっしゃいましたが、「砂防林」という以 》 上、正確には河口部付近の林だと思います。 言われてみれば、「海岸」は私の(「湘南」と言えば「海岸」という)思い込みだったかも知れません。 ありがとうございました。

その他の回答 (7)

  • migimonza
  • ベストアンサー率26% (44/166)
回答No.7

もはや、漢民族の言語用文字でなく、やまと言葉用の 文字に包含されたと考えて下さい。 駅の自動券売機を例に考えれば、券売機でなく売券機だろう と突っ込み、ついで客が声を出すだけで、買えたものを 自分で操作しなければならなく成って、何が自動だ! と叫びたくなります。 でも、自動とは売り手の都合だけでの発想で命名した もので、日本語の券を売る機械との順序通と納得しましょうよ。 砂防、防砂だけではありません。

noname#204879
質問者

お礼

》 もはや、漢民族の言語用文字でなく、・・・と考えて下さい。 「防砂林」あるいは「砂防林」が和製か中国製か、どうでも好い。それが私の考えです。 TV朝日は昔から「砂防林」で通して来たのか?それとも一般的には「防砂林」だが、湘南海岸の例の“林”が官庁によって「○○砂防林」と名付けられている(縦看板がある?)からそれに従ったのか?そのことに興味があっただけです。 コメント、ありがとうございました。

回答No.6

土【砂】流出【防】備保安【林】 土【砂】崩壊【防】備保安【林】 飛【砂防】備保安【林】 恐らくこういうことではないかと思いますよ。 ちなみに「砂防」という言葉の語源は「土【砂】溢漏【防】止」であるという説が有力のようですね。 富士山砂防事業/砂防とは? http://www.fujisabo.go.jp/jigyou/ws-sabotowa.html > 他に「雪害防備保安林」「風害防備保安林」もあります。略称なら、これらも > 「雪防林」「風防林」になりそうですが‥ 確かにWikipediaにはそう書かれていますね。ただ、行政用語としては「防雪保安林」、「防風保安林」が正式のようです。Wikipediaの表記は、もしかすると執筆者の書き間違いかもしれません。 保安林の種類と役割について - 岡山県 http://www.pref.okayama.jp/soshiki/detail.html?lif_id=5865

  • shinsho4
  • ベストアンサー率50% (80/157)
回答No.5

これは漢語の造語法の問題ですね。 漢語の本来の語序は次の通りです。  (1)形容詞・名詞(特権など)  (2)副詞・動詞(独占など)  (3)同義語・同義語(方法など)  (4)動詞・目的語(休戦など) 「砂防」は本来の造語法ですと(4)の造り方「防砂」でしょうね。 質問者さんのおっしゃる通りです。 ところが、辞書には「砂防」も「防砂」もあります。 ANo.1さんのおっしゃる通り、田中角栄の事務所で有名な砂防会館があったり、砂防法という法律があったりで、どちらかというと「砂防」の方が優勢です。 なぜ、理屈に合わない「砂防」なんて言葉があるのか考えて見ますと、これは日本で出来た漢語だろうと思います。 日本で使われている漢語には、本家中国伝来のものや、日本で造語されたものなどいろいろあります。 このうち、日本で作られたものには、日本語の語序に漢字を当てはめ、漢語風にしたものが沢山存在します。 「火事←ひのこと」、「大根←おほね」、「出向←でむく」、「水防←みずふせぎ」などです。 「砂防」はいつ頃の造語かは知りません。「水防」が日本の造語だと百科辞典に載っていましたので、「砂防」「風防」も多分そうでしょう。 理屈に合いませんが、日本製の漢語も以下のように中国に逆上陸して頑張っていますので、許してやってください(^-^ 。 明治の文明開化以降日本では、西洋語の翻訳のため沢山の漢語が作られました。 「意識」「右翼」「運動」「階級」「共産主義」「共和」「経済」「左翼」「失恋」「社会主義」「進化」「接吻」「唯物論」などです。 そして、これらは概ね、冒頭に申しました(1)~(4)の造語法に基づいて作られましたので、中国でも無理なく受け入れられ、中国ではこれらの日本製学問用語なしには回っていかなくなっています。 中国の「中華人民共和国」の国名も出来ませんし、毛沢東も毛語録を書けません。 (当時は、中国の学者も西洋語翻訳のための造語を試みましたが、日本の方が上手だったため、本家の漢語は駆逐され、日本製が残っているようです)

noname#204879
質問者

お礼

》 日本製の漢語も以下のように・・・ので、許してやってください(^-^ はい、許しますとも。 和製漢語が中国に逆輸入の話、興味深く読みました。 http://33497230.at.webry.info/200803/article_24.html 情報、ありがとうございました。

  • LN-TF
  • ベストアンサー率53% (320/596)
回答No.4

少し調べて見ましたが、出典や発祥は分かりませんでした。 只、以前に可也旧いニュース映画の一部をテレビで見た時に、「砂防林」とか「砂防ダム」とか云っていました。戦前は寧ろそちらの方が主流だったのではないかと思われます。(当該ニュース映画も戦前のものだったようです) 確かに「砂防」と「防雪」、「防風」とでは見た目不揃いですが・・・。尤も、飛行機の「風防」硝子などと云いますけれども。 漢文的には、「風を防ぐ」⇒「防風」、「雪を防ぐ」⇒「防雪」でしょうから、「砂を防ぐ」は「防砂」でしょうか。

noname#204879
質問者

お礼

》 飛行機の「風防」硝子などと云いますけれども 例えば風防壁、雪防柵、雪防装置とかなどは違和感を覚えないのですが、少なくとも防風林、防雪林、防砂林の3組は、「防→○→林」の順序に限るものと思い込んでおりました。 戦前生まれではないですが、私も「旧い」人間です。でも「砂防林」は今回が初耳でした。 調べていただいて、ありがとうございました。

noname#215107
noname#215107
回答No.3

砂防事業、砂防ダムなどから派生した混用ではないかと想像します。

  • SaySei
  • ベストアンサー率32% (528/1642)
回答No.2

言われてみれば確かに、変ですね。 ということで、goo辞書を引いてみました。 ・砂防林…該当なし ・防砂林…http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%CB%C9%BA%BD%CE%D3&kind=jn&mode=0&kwassist=0 ということで、正しくは「防砂林」に軍配が。 googleで検索してみると。 ・砂防林…約10,100件 ・防砂林…約16,800件 ということで、これも「防砂林」という言い方の方が一般的なようです。 ただし、似たようなQ&Aでこんなものも。 http://q.hatena.ne.jp/1071403208 正式には、「飛砂防備保安林」の略称ということで「砂防林」は間違いではない(むしろ、正式名称を考えると正しい)ようです。 つまり、用途を考えた場合に「防砂林」、公的な略称を使えば「砂防林」ということなのだと思います。

noname#204879
質問者

補足

》 「飛砂防備保安林」の略称ということで「砂防林」は間違いではな 》 い 保安林の種類の1つが「飛砂防備保安林」ですね。他に「雪害防備保安林」「風害防備保安林」もあります。略称なら、これらも「雪防林」「風防林」になりそうですが、マスコミは「防雪林」「防風林」でなく「公的な略称」を使うことにしているのかなぁ~?(なんて気になり始めました) ( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E5%AE%89%E6%9E%97 )

  • looksno1
  • ベストアンサー率28% (238/821)
回答No.1

辞書から、砂防=山地・海岸・河岸などで、土砂・砂礫(されき)の移 動・流出を防止すること。防砂。 とありますので防砂ともいっても間違いではありません。 有名な建物に砂防会館というのがありましたね。

noname#204879
質問者

お礼

「砂防」が間違いないからといって、「砂防林」も問題ないというのは違和感がありますが、現実には「砂防林」なる言葉も多用されているようですね。 ちなみに、Wikipedia の「人工林」の項目中には「…人工林としては、防風林や防砂林などがあげられる」の記述はありますが、「砂防林」なる言葉は見当たりません。

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