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“気功”を科学的に定義するには?
病気の治療の方法の一つに、気功というものがあります。中国では、この治療法は、かなり認められていますが、西洋医学側と対立しています。対立する理由は何か?認めることができない理由とは?また、もし科学的に“気”を定義するとしたら、どのように定義するのか、分かる方、あなたの知恵を私に恵んでください。お願いします。
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東洋医学と西洋医学。どちらも傷病を治療する手段ですが、 この2つのが対の両極にあるとするのはその発祥に有るのでしょう。 西洋医学の背景には解剖学という、「神」の創造物である「人間」を探求する という好奇心と狂気から発達した「体を切開する」宗教的研究の側面があります。 解剖学は生々しい人体実験を繰り返し、蓄積し、やがて第一次世界大戦で 負傷した戦場兵の救命術へと変化し、昨今の外科的西洋医学として確立され た背景があります。 一方東洋医学は、予防的見地に立った、自然経験学的、信仰的な医学です。 野生から得る知識、資源(野生動物の食態など見て薬効を判断するなど)で 人間の本来持っていた野生の生命力を引き出すことによる医学ですので、 「生命力(気)」と「薬草」の関係(気が体内でどう流れ、薬草が気にどう 影響するかなど)が大変重要な要素であったのです。 中国の漢字文化は1文字で多くの意味を持つことも多々あります。 「気」とは生命力であり、意識であり、包み込むような空間であり、 非常に多様な要素を意味しています。 そのことが、「気功」と言う存在定義に多様性を持たせ、一方で唯物的、 実証科学的に発達した西洋医学からみて胡散臭いように映ったのです。 逆に東洋医学から見て、西洋医学は「気」の流れをズタズタに切り刻み 治癒を遅らせ、むやみに傷を増やす野蛮で粗雑な解体術に映ったわけです。 東洋医学では「気」の流れの乱れが即ち病です。 治すには刺激により「気」の整流が必要です。 西洋医学では「異物・損傷」が即ち病です。 治すには切開で異物・損傷組織除去が必要です。 こうした根幹思想の違いと、社会学的に見た時には、術者の収入源となる 「医術」の流派争いという構図が西洋医学対東洋医学の対立の構図なのでしょう。 ですが近年西洋医学にも、東洋医学の自然治癒力を大事にする思想が取り込まれ つつあり、むやみな切開や投薬を見直すドクターも増えています。 また、漢方という文化の中から、有益な薬効物質を発見したりと融和の第1歩に はきています。 医療社会学で学んだ浅知恵ですが参考になれば。
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- sinnkyuusi
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鍼灸師です。毎日身体の気を動かす治療をしています。 参加させて下さい。 ・・・心理学ってありますよね。心を科学的に分析・体系化した学問です。 でも、心ってどこにあるのでしょうか? 胸の中?それは心臓ですね。 頭の中?それは脳です。 結局心理学は、心という実態なき存在を肯定的に捕らえる事で成り立っている学問なのです。 実態がわかっていなくても、心理学は社会的に認められている立派な学問ですよね? 「気」もそれと一緒です。 科学がこれほどまでに進歩したにもかかわらず、未だに実態がつかめていません。 でも、それでいいと思います。 気功(東洋医学)でいう気の概念は、気を存在すると肯定しているからこそ成り立つのです。 肯定的に考えるようになると、すべての筋道が通るんです。 不思議な事に。 無理矢理にでも気を科学的にいえば、神経伝達や身体の輻射熱であると考えられます。 しかしそれは、心を脳や心臓だと言っているのと一緒です。 今のところ心は心、気は気としか言えないです。 ・・・また参加するかもしれません。
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お礼
そうですよね。ある心理学者は、心とは体の内部に存在するものではなく、外部にあるのだ~とかいっています。でもそうすれば、心が痛むとか言えないです。ほんとに難しいですよね。でも、アドバイスありがとうございます。またアドバイス下さい。