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ガラス転移温度について
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やはり,DSC,動的粘弾性,熱膨張測定でしょうね. DSCは比熱の変化を見る方法ですね.昇温するとTgで吸熱のシフトが 現れますね. 動的粘弾性は,簡単に言うと弾性率の変化を測る方法です. 昇温により次第に延性的になりますから,粘性を示すように なりますね.弾性率はTg付近で急激に低下します. 振動荷重を与えていると,「損失正接(tanデルタ)」が Tg付近でピークを持ちます. 熱膨張測定は,TMA(熱機械測定)を用いる方法や 体膨張を測定する方法などがあります. 複合材料の場合には膨張係数に異方性ががあり, TMAが適しています.また,炭素繊維のFRPなどでは, 膨張係数が極めて小さいので,レーザー干渉熱膨張計など を使わないと測定できない場合があります. プラスチック単体の場合, 膨張係数はTg以上になると約2倍に変化します. いずれの方法も一長一短がありますが, ぼくの経験ではDSCが一番いいと思います. サンプルが小さくて済むこと,再現性がいいこと, 実験が簡単なこと,などの理由からです. 他にも,硬さを測る方法,屈折率を測る方法などが ありますが,あまり一般的ではないですね.
その他の回答 (2)
- yamadon
- ベストアンサー率36% (4/11)
何を評価するか、どんなサンプルを測定するのかで方法は異なります 1.粘弾性スペクトル 2.DSC 3.TMA が一般的です 但し2.3は測定値が幅を持つ欠点があります 3は線膨張係数も同時にわかります 原理は物性の専門書に記載されています
お礼
回答ありがとうございました。 粘弾性スペクトルというのは初めて聞きました。また詳しく調べてみたいと思います。
- a0123456789
- ベストアンサー率22% (57/255)
ガラス転移点の定義の仕方により、色々と評価法はあります。 工学的なガラス転移点の定義(粘度がある一定値となる温度)では、一定温度で保持した際の変形速度から求めた粘度-温度の関係式より求める。 物性上のガラス転移点(過冷却液体の物性と結晶相の物性との転移温度)では、 (1)比熱の不連続点として評価(測定方法:DTA,DSC等) (2)熱膨張率の不連続点として評価(測定方法:熱膨張測定) が一般的だと思います。
お礼
熱膨張測定という方法もあるんですね。また図書館で調べてみたいと思います。 回答ありがとうございました。
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お礼
詳しい回答ありがとうございました。たいへん役に立ちました。 やはりDSCが一番いいのですね。