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感情についてよく分からないのですが…

以前テレビでゾウが涙を流して泣いているのを見ました。 犬や猫も喜怒哀楽がありますが、あれは「感情」というものですか?

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  • ruehas
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回答No.1

こんにちは。 動物の涙の分泌には、 「基礎分泌」 「刺激分泌」 「情動分泌」 があります。 「基礎分泌」といいますのは目の機能を保護するために常に一定量が分泌されているものであり、何か刺激が与えられたときに分泌量が急激に増え、目から溢れ出してくるというのが「刺激分泌」です。 これに対しまして、我々が悲しくて流す涙は「情動分泌」に当たります。これは、大脳辺縁系というところに発生した「情動反応」が自律神経を伝わって涙の分泌を促すというものです。そして、この「情動分泌」という生理反応は、現在までに人間以外の動物ではひとつも確認されていません。つまり、動物の中で「感情の涙」を流すことのできるのは我々人間だけです。 ですから、テレビに出ていたゾウの涙は、それは感情の涙ではなく、身体に何らかの刺激が与えられたことによるものです。 では、犬や猫、ゾウなどの動物に感情はないのかといいますと、決してそんなことはないです。 「感情」といいますのは「大脳辺縁系の情動反応」が末梢神経を通って身体の外に表出されるものです。そして、哺乳類は我々人間と同じように大脳辺縁系がたいへん発達していますので、ゾウも犬も、皆はっきりとした感情を持っています。 但し、この感情が涙と繋がっているのは人間だけです。情動反応というものは人間と同じに発生するのですが、他の動物ではそれが「涙腺」とは繋がっていません。では、どうして人間だけが繋がっているのかというのはまだはっきりと理由が分かっていないのですが、爬虫類などを含めた陸上動物の中で、感情によって涙を流すことのできるのは我々人間だけと考えられています。

noname#65526
質問者

お礼

ありがとうございます。勉強になりました。 ゾウは自分の子供が死んでいるのを見て泣いていたのですが 単なる刺激による偶然でしょうかね?

その他の回答 (1)

  • ruehas
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回答No.2

こんにちは。 #1です。回答をお読み頂き、ありがとうございます。 >ゾウは自分の子供が死んでいるのを見て泣いていたのですが単なる刺激による偶然でしょうかね? なるほど、そういうテレビだったんですね。 先にご説明致しました通り、まず、ゾウには人間と同じように「悲しい」という感情を持つことができます。ですが、ゾウの神経系には「涙の情動分泌」という生理機能がありませんので、悲しいからといってそれで涙を流すことはできません。 本当にそのゾウは自分の子供が死んだことを悲しいと感じていたのかどうかは分かりません。ですが、仮に悲しいと感じることができたとしましても、涙の情動分泌は人間特有の生理反応なのですから、少なくともそれで涙を流すというのは、果たして現在の生物学の常識と一致しません。従いまして、子供を亡くして涙を流したゾウのテレビ映像は、これは全くの偶然か、あるいはテレビ局の編集によるもの以外に考えられないです。

noname#65526
質問者

お礼

なるほど。度々どうもありがとうございました!

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