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社会人1年生だが、言語学者への夢が捨て切れない
大学(学部)を出て4月から社会人になりました。国際協力の仕事をしています。昔から外国語(特に英語)を学ぶのが好きで、大学時代の専攻は社会科学でしたが、独学で英検1級、TOEIC満点を取得しました。外国語しかできない人と思われたく無く、大学の専攻も現在の仕事も「語学そのもの」を目的にはしてきませんでした。 しかし実際に働き始めて、今までやってきたことや今やっていることは、自分の興味よりも、社会からどう見られるかや見栄による所が大きいのではないかと考えました(就職に受けそうな学部を選んだりするなど)。そして、このままのキャリアを重ねていっていいのか迷うようになりました。というのも、自分が一番やっていて楽しいと思ってきたことは、法律の勉強でもなく、仕事の手段として外国語を使っている時でもないからです(とはいうものの、今与えられている仕事は手段として外国語を使うことすら殆どありません)。 私にとっては、言葉そのものの意味や仕組みを考えている時が一番楽しいです。 もちろん単に語学の資格を取ることと学者としての研究能力は別物ですが、今からでも大学院で言語学(まだ具体的には決まってないですが、自分の経験と重なるという意味で、応用言語学や第2言語習得に関心がある)を学び、その分野の専門家として働きたいという思いがあります。 そこで質問なのですが、学部で全く関係の無いことを学びすでに社会人として働いている人間が、その分野の研究者や学会との縁も無くいきなり大学院で言語学を学ぶことについてどう思われるかお聞きしたいです。そして、大学院に行くにしても、社会人を何年か続けるべきなのか、続けるにしても何年くらい続けるのかということ、そして、当初から学者を目指して専門を深めている人にとって、私のように一度就職をした人間はどのように捉えられるか、などについてお答えをいただければ幸いです。あわせて、(厳しいことは重々承知ですが)私のようなキャリアで、希望する、英語・言語に関わるアカデミックポストに付ける可能性がどの程度のものなのかをお聞きしたいです。ちなみに私は(大学のレポートを除いた)論文と呼べるようなものは、言語学はもちろんのこと、学部の専攻でも書いたことはありません・・・。
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- 1515vi
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大学で言語学を教えている者です。とはいえ、今のご時世将来の見通しがはっきりとつくような進路はないと言っていいと思いますし、学者のキャリアは十人十色で一般化はむずかしいので、一応の参考意見として聞いてください。 まず、専門の勉強をしてこなかった人が大学院に入って言語学を学ぶことは十分可能だと思います。ただ、大学院教育でもカリキュラムがしっかりと組まれているアメリカの大学院と比べると、日本の大学院では教えると言うより学生の主体的な勉強にまかせるという感じが強いので、自分で指針をしっかり持って積極的に学んでいかなくてはならず、院生友達との助け合いなども重要になります。ですので、自分と同じような専門を目指している学生が多いところに行った方がいいと思います。 大学院に行くなら、私は早いほうがいいと思います。国連の仕事やNPOなど実社会での高度職業人としてのキャリアをめざしているなら、実社会の経験を積むのも悪くないと思いますが、そうでなければ、先延ばしにするメリットはないように思います~逆に年齢が上になると社会に出るときの選択肢が減るというデメリットがあると思います。 アカデミックポストをとるには博士号が必須になりつつあります。ですので、学位がないと難しいです。大学院に行って学位を取得した上で就職できる確率というのはよくきかれますが、簡単ではないとしか言いようがありません。逆に言うと、可能性が高くないのであればやめる、ということであれば、アカデミックキャリアは辞めた方が無難だと思います。やめろと言われてもどうしてもやりたい、やらなきゃ気が済まない、といって始めないと,やっていられないと思います。
連続ですみません。 オーストラリアの大学に就職したという話ですが、専門が何なのかは聞いていません。また、日本人は就職しやすいということは決してないと思いますので、お間違いなきよう。 また、日本のアカデミズムの世界は派閥学閥がかなりあります。特に、下で書いた博士号をなかなか出さない一流どころの大学が主な学閥になっています。ですから、どこの院に入るかでかなりの差が出ます。 外国で博士号を取る件でも、取れば就職有利かはそのときにならないとわかりません。とにかく就職は狭き門です。 夢が現実味を帯びてくるにしたがって、きびしい現実に直面すると思います。それを知るためにも、学会をのぞいてみるとよいかと思いました。
NO3です。 外国の大学院で博士号を取ってそのまま外国の大学に就職、というのは、個人的には知りません。が、大学で英会話を教えるオーストラリア人が、そういう日本人がいたと話していました。オーストラリアは労働ビザが取れるので、そういう面では就職しやすいのかもしれません。 私は英語英文学科の博士課程卒なので、英語英文学しかわかりませんが、日本の語学文学系の大学院で一流どころは博士号をなかなか出しません。よって、博士号を取る人は、日本の大学の博士課程を出てから外国の大学院の博士課程に留学、そこで博士号を取るという形が多いです。この分野では、博士論文を出さずに単位取得だけで修了している人が多いのですが(私もそうです)、就職のために留学して博士号を取るなどの努力がこれからは求められそうです。なので、日本で就職するためにも留学して博士号を取るのが必要になるかもしれません。 そんなわけで、学者になるには修士2,3年(3年いる人が多い)、博士3年、外国の博士3年かそれ以上かかる可能性があります。けっこう長い道のりです。 もちろん、日本の大学院の博士を出たときに就職があるラッキーな人もいますが。 とりあえず、おすすめしたいのは、やりたいのが英語学でしたら、日本英文学会のような関連の学会に入ることです。学会はだいたい土日に行なわれるので(ただし年に1回です)、仕事があっても参加できるでしょう。そこで研究とはどんなものか見てみるといいと思います。また、英語学の研究者は論文を英語で書くので、英語の作文能力も高いものが求められます。
大学院修士課程への入学は可能です。 学部が違っていても、言語学の研究を独自にやっていて、大学院の試験に合格できるくらいになっていれば大丈夫です。論文が必要であれば、卒論に相当するものをこれから書けばよいでしょう。 ただし、研究職への就職はかなりむずかしいでしょう。これは、学部で言語学をやって院に進学した人でも同じです。就職のポストがきわめて少ないため、努力と才能とかなりの幸運とコネが必要です。 社会人を長く続けると、博士を出るときに年を取りすぎていて、就職に不利になる可能性の方が高いです。 以上は日本の場合ですが、英語が堪能であれば、たとえばオーストラリアの大学院に進み、そこで博士号を取って、オーストラリアの大学に就職、ということは可能だと思います。 日本で英語学の研究をしたいが大学に就職できない場合、次善の策として、次の2つがあります。 1 大学の非常勤講師や予備校講師をしながら研究を続ける。 2 高校の英語教師に就職し、研究を続ける。 1でも2でも学会で発表などは自由にできます。そこで認められて大学へ就職というケースもないわけではない。英語学プラス英語教育をやっていると、チャンスが多少、広がるようです。
お礼
お返事ありがとうございます。 そうですね。まずは学部で言語学を学んだ人たちに負けない知識を身に付けて、卒論に相当するものを書かないと大学院入学ができないので、そこに重点を置いていきたいです。 そしてやはり研究職への就職はとても困難なのですね・・・ 社会人を続けるにしても、博士課程終了時のことまで考えて、いつまで続けるのか適切な時期を考える必要がありそうです。 また、海外の大学で博士号取得→就職、というキャリアは頭の片隅にはあります。しかし、日本で大学に就職するよりもずっと難しいのではないかと思っていましたが、これは私の先入観でしょうか。 国によっては、日本人講師として大学に就職する方が、日本でそのまま大学に就職するよりも競争率等の面で恵まれているのでしょうか? もしよろしければ、具体的に日本人がアカデミックポストに就きやすい(といっても決して簡単なことではないと思いますが)国などがあればご教示頂けないでしょうか? よろしくお願いいたします。
- 2chocolate
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「言語学者への夢が捨て切れない」 捨てることはないですが、覚悟はいります。 これはわたし個人の経験で、舞台はアメリカなので、takashi39さんの参考になるかどうか分かりませんが。 わたしは英語専門学校を卒業し、英語に携わった仕事(外資系、米軍関係など)をしてきました。国際結婚、アメリカ、ドイツ在住、離婚、紆余曲折な人生(?)を送り、34歳になってアカデミックの世界に戻りました。はじめはコミュニティカレッジ、それから某エリートと呼ばれている大学に編入、38歳にて卒業。今は39歳ですが、秋からは大学院生活が始まります。ドイツではドイツ語のハンデイがあったので、ウエイトレスを2年して、アメリカに戻ってからはホテルのフロントをしながら、学校に通っています。 <学部で全く関係の無いことを学びすでに社会人として働いている人間が、その分野の研究者や学会との縁も無くいきなり大学院で言語学を学ぶことについてどう思われるかお聞きしたいです> 以上のように、わたしの経験上、アメリカでは歳、職歴、は関係ない。本人のやる気だけ。ということができます。 大学院に入るには言語学で学士号を取っている生徒より不利にはなりますが、無理ということはありません。ただし、大学院を始めるとき、本来ならば3年生がとるLinguisticsの必修科目を必ずとらされます。これは日本の大学でもおなじだと思います。 <言葉そのものの意味や仕組みを考えている時が一番楽しいです。> だったら分野は、Pragmaticsですね。 <応用言語学や第2言語習得に関心がある> Second Langaue Acquistion どちらもApplied Linguisticsですね。 <私のように一度就職をした人間はどのように捉えられるか> 関係ありませんね。大学院によっては就職経験要というところもあります。 <英語・言語に関わるアカデミックポストに付ける可能性がどの程度のものなのかをお聞きしたいです> 言語学を教えたかっらた、博士号を持っていないと話にならないです。Professor, Lecturerのポストも、博士号がないと無理だそうです。ですから、研究などされても、出版などは無理です。 <社会人を何年か続けるべきなのか> 3~5年は続けたほうがいいと思います。その間に本を読むなど、知識を増やし、入学準備もできます。(チョムスキー、スキナー、Gass,ソシュール、鈴木孝夫などがおすすめ。) それに何よりも今やめてしまうのはよくない!4月から就職ということはたった2ヶ月ですよね。それで逃げてしまうようでは、大学院でも続かないと思います。 <私にとっては、言葉そのものの意味や仕組みを考えている時が一番楽しいです。> 楽しいことも、それが仕事や義務となってしまうとつらいことも多々あります。それを考えたことありますか?仕事と趣味は分けていたほうがいい場合もあります。 でも、その覚悟があるなら、がんばれ!
お礼
お返事ありがとうございます。 まずは、仰るとおり社会人を3年程続けて、その間に言語学や他の外国語の知識を付けていこうと思います。 確かに、たとえどんなに好きなことでも仕事となるとつらい部分が出てくると思います。しかし、このまま関心のあることからどんどん離れたキャリアを積んでいくのはとてもつらく感じます。難しいですが、やはり一度しかない人生、自分の関心を「趣味」で終らせたくないと言うのが今の考えです。
私が知っている方で大学を出られ、その後ドイツ語、独文学の勉強を 大学生としてではなく個人的にやられた人がおられます。その方の大学にはその方面の専門課程はありませんでした。その後、10年以上経ってから、専門課程のある大学へ学士入学され、大学院はまた別のところへ行かれ、最初の母校と出られた大学院の学部、また別の大学でも教えられておられます。 ですから、takashi39さんの志は決して無理なことではないと思います。また、一度社会へ出られた人だから、如何こうということは気にしなくて好いと思います。 大学院へ直接入る事は?マークを持ちます。言語学を学問として学ぶのには、幾つ科の外国語を身に付ける必要があると思います。英語だけではなくて。学部は外国語文学でも外国語学部でも構わないと思いますが、大学院は一寸考えないと、、。どこか大学院の資料を調られ、その専攻の研究室に質問されるのも出きると思います。 参考になるかどうか分かりませんが、以上書いてみました。
お礼
お返事ありがとうございます。 個人的に研究を重ね、その後大学に戻られる方もいるのですね。 学士入学についてですが、その後修士・博士課程に進む時の年齢を考えると、仕事をしながらその他の外国語や言語学に関する知識を自分で学び、大学院に直接入りたいという気持ちが今は強いです・・。
お礼
お返事ありがとうございました。 まずは学会に入ってみて、派閥なども含めて、どういう雰囲気なのかを感じてみたいと思います。 就職が相当厳しいようなので、大学院も、卒業後のことを見据えて選びたいです。今のところ、自分がやりたいと思う分野で充実しているのが東大の総合文化研究科なのでそこを目標にしています。 就職や学会で影響力が大きいのは、やはり旧帝大が中心になっているのでしょうか?