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ヒーリングやセラピーについての最近の流行と問題点を考える
- ヒーリングやセラピーが最近流行していますが、問題点もあるようです。
- 短期の講座でセラピスト開業は可能なのか、20000円の施術料金は妥当なのか疑問があります。
- 厚生労働省の管轄になるのか、精神科医や心理学の専門家はこの流行をどう思っているのか興味深いです。
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産業カウンセラーの資格を持っています。同じ有資格者、 およびカウンセリングの仕事をしている知人 (産業カウンセラー、臨床心理士)が数人います。 もうお気づきだとは思いますが、人のこころというのは 他人から見えないし、とても複雑な動きをするもので、 たとえ大学院を出てカウンセリングの仕事を何年も続けても、 いくら追及しても限りがないというくらい、難しいものです。 よって、もちろん短期間の研修だけで開業なんてとんでもない話です。 人のこころや重大な個人情報を扱うのですから、 カウンセラーになる者には厳しい倫理観も求められますので、 「倫理教育」の枠を設けて学ばないものははっきり言って 「金儲けのウソ」と言っても差し支えありません。 ヒプノセラピーそのものは、心理学の学問体系の中で検証されて 生み出されたものですから、学問として大学で体系的に学んだ方なら 被害もないし、治療のリスクやデメリットも事前に開示してくれます。 問題は「誰にでも万能な技法」として、付け焼刃的にテクだけ 学んでしまったいい加減な者に対する管理・監督ですね。 厚生労働省ではカウンセリングを「医療行為」と認めていないし、 無資格でも開業できるように法制度がなってしまっているため、 そういう者も監督・処分できず、また受ける側にも見分けるための ガイドラインも示されてない、という面倒な状況ですね……。 ただ、資格制度については一定の枠を法的に設けようという空気は 高まりつつあります。 カウンセリングの値段は、カウンセリングだけで食べようと している者にとっては、1回1時間前後のカウンセリングを 1日5~6人というペースが精一杯なので、非常に難しいところです。 ただ、臨床心理士がやっている民間のカウンセリングルームで、 良心的な値段だと1回6000円~12000円前後ですから、20000円以上は やはり高額ですね。相談に来た人もそれだけ真剣に治そうという 気持ちをもって出していても、やるほうの意識に問題があれば、 当然高いどころでは済まないですよね。できれば、何らかの 資格を持っている者だと、カウンセリングで問題が起こっても 資格の職能団体や所属団体に責任を求めることもできますので、 リスクやデメリットも正直に教えてくれる有資格者のカウンセリングに かかっていただきたい、というのが正直なところです。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 >ちろん短期間の研修だけで開業なんてとんでもない話です。 >人のこころや重大な個人情報を扱うのですから、 >カウンセラーになる者には厳しい倫理観も求められますので、 >「倫理教育」の枠を設けて学ばないものははっきり言って >「金儲けのウソ」と言っても差し支えありません。 そうですね。倫理教育はとても大切だと思います。 それが”全くない”となると、かなり問題ですよね。 >「金儲けのウソ」と言っても差し支えありません。 サイトや、雑誌の広告を見ると、誇大広告だな~と感じるものが 多くありますね。JAROとかは、手を出せない分野なのでしょうかね? たとえば、効果の実証できないダイエット薬の宣伝、販売なんかは相当厳しく取り締まられているようですけれど。 >カウンセリングで問題が起こっても 資格の職能団体や所属団体に責任を求めることもできますので 職能団体や所属団体がハッキリしていれば、そういったフォローも期待できますね。